標高2000mを超えると、すっかり涼しくなった。
左のあの切れ目が峠かな。
標高3000m。
空が変わってきた。
夏休みということもあり、かなりの交通量。
すれ違う車から何度も、「ジャイヨー!」と聞こえてくる。
最初はこの言葉がわからなかったけど、しばらく考えて、そうか、「加油!」と言ってくれているんだ!
今までずっと「カユ」って読むものだと思ってた。
「シンクーラー!」とも聞こえてくる。
これは「辛苦了!」だ。
中国語を勉強していない僕は、 漢字はある程度読めても発音がまったくわからない。
でも聞いて少し考えただけで、こうやって文字と意味を連想することもできてしまう。
それから日本語で、「ガンバッテー!」とも。
ぜんっぜんしんどくなんかない、余裕だぜ、と笑顔で親指を立ててお返しする。
いやほんとに、声をかけてくれるだけで、疲れなんか吹っ飛ぶよ。
今まで写真は撮ってこなかったが、こんな山道でもサイクリストがたくさんいる。
ただし全員日帰りの台湾人で、荷物を積んでいないロードバイカーたち。
荷物満載の僕をめずらしがって、声をかけてくれるサイクリストも多い。
英語は話せなくても、片言の日本語で声をかけてくれたりする。
先ほど見た切れ目に達したが、峠ではなかったようで、まだまだ登る。
峠はあそこか。
台湾道路最高地、武嶺(標高3275m)に到達。
しかし、あまりに人が多すぎて、とてもいられない。
写真もまともに撮れない。
去年の後半はずっと高地走行をしていたが、今年に入ってからはずっと低地にいるので、さすがに高度順化できていない。
この程度の高度でも、若干息が切れる。
峠の30mほど下に、絶好の野宿ポイント発見!
うまいこと道路から死角になっており、誰からも見られない。
これだけ人の多い峠でも、ここは人目につかず、静か。
夜は5℃ほど。
天の川。
なんか久しぶりだな、こういう感じ。
星空も朝日も、何もかもひとりじめだっ!
朝7時ぐらい。
峠にはすでに人がいたが、何とか写真撮れた。
ちなみに、「ウリン」と読む。
ああ、青空。
後になってわかったことだが、この前日か前々日に、タロウさんがここに到達していたようだ。
ちなみに僕とタロウさんは、まったく同時期にネパールを走行している。
ポカラでもアンナプルナでもカトマンズでも、同時期にそこにいたのだが、会うことはなかった。
カンボジアの和食屋でたまたま会っていなかったら、こうやってニアミスを繰り返しながら、まったく会うことなく終わっていたのかもしれない。
台湾走行でも、お互いの自由を制限しないように、「会えたら会いましょう」って感じで、運に任せている。
思う存分下らせていただきます。
標高2000mぐらいまで下ると、店や村がポツポツ現れるようになった。
ちょっとランク高めのレストランに、Wi-Fi目的で入った。
やっとネットができる。
ランク高めのレストランも、単独客を前提としていないようで、二人前以上のコース制みたいになっている。
ボリューム的には何人前だろうが食ってやりたいところだが、最低でも300元(1044円)する。
Wi-Fi目的のランチにしては高すぎるので渋っていたら、特別に一人前150元(522円)のメニュー、しかもコーラも込み、でつくってくれた。
Chiayi, Taiwan
2014年8月30日土曜日
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山奥までアスファルト舗装してあるのって日本くらいかと思ってましたが、台湾も相当行き届いているみたいですね。
返信削除サイクリストとしては複雑な心境で、もちろん未舗装は走りたくないですが、写真の見栄えとか「旅してる感」は未舗装の方が上なんですよね。
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