2014年8月5日火曜日

香港 1

マカオから香港まで直線距離で65kmほど、船で行く。
カーフェリーではなく高速ボートで、基本的に人のみの搭乗。
ターミナルに到着すると、たくさんの人。
自転車は拒否されそうな空気にくじけそうだったが、聞いてみたら自転車もOKのよう。
チケット売り場もチェックインカウンターも2階にある。
エレベーターはあるがどう考えても他の客の迷惑になるので、荷物を外して階段で担ぎ上げた。
チケット163パタカ(2092円) + 自転車65パタカ(834円) = 228パタカ(2926円)。
乗船する時は、また荷物を外して階段で担ぎ下ろした。

一応全席指定だが、ガラ空きだったのでどこに座ってもOK。


1時間で香港に到着。

マカオと同様、香港も中国とは別国扱い。
スタンプはなし、また紙切れを1枚もらって入国手続き完了。
ノービザで90日滞在可。

イミグレーションを出ると、そこはなんとデパートの中、しかも3階。
デパートの中に荷物満載の自転車を持ち込んで歩いている人なんて、見たことありますか?
いやまあ、どこでもいいけど、せめて1階にしてほしい。
エスカレーターに乗るたびに荷物を外して担ぎ下ろして、ようやく外に出れた。

香港について。

1699年からイギリスが渡来して、香港を拠点として中国との貿易を開始。
貿易赤字を抱えたイギリスは、赤字解消のため、当時イギリス植民地であったインドで生産されたアヘンを香港に持ち込んで売り込んだが、中国はそれに反発した。
1839年、アヘン戦争が起こり、イギリスが勝利して香港島が植民地となった。
1856年、第二次アヘン戦争が起こり、イギリスが勝利して九龍半島が植民地となった。
第二次大戦中は日本が統治。
大戦後は再びイギリスが統治。
1997年、中国に返還されて特別行政区となった。
返還後も、一国二制度のもとに高度な自治が保持されている。

面積は東京都の半分ほどで、60%が山地。
人口は700万人、人口密度は6540人/k㎡。
わずかな平地に人口が集中しており、最も過密な九龍地区は4万4917人/k㎡。

漢族93%。
2009年のアンケートでは、自分の身分を「中国人」と回答した人は12%、「香港人」あるいは「香港人であり中国人でもある」と回答をした人は65%。

公用語は中国語と英語。

ビクトリアハーバー。












マカオでも様々な人種を見たが、香港は本当の国際都市。
欧米人はもちろん、インド人やアラブ人、東南アジア人もたくさんいて、実に多様。

英語の通用度は高い。
店でもどこでも、英語が通じるので楽だ。

昨日は、街を歩いていたら女性がぶつかってきて、英語で「Sorry」と言われた。
中国では考えられないことだ。

元は同じ漢族なのに、ラインをひとつ越えればそこはまるで別の国。
つい数日前まで、僕をまるで宇宙人扱いしていた「外国人アレルギー」の人たちは一体何だったんだよ。
やっぱ世界はおもしろいなー。

マナーも比較的守られている。
ゴミもそんなに落ちていない。

クラクションも鳴らない。
時々感情を爆発させるようにけたたましく鳴らす者がいるが、常時鳴らしっぱなしということはない。

しかし、観光スポットで見られる東洋人の大半は、中国本土から来た中国人であると思われる。
ヨーロッパの観光地なんかでもよく見た光景だが、写真撮影に節度、遠慮、譲り合いといったものをかけらも感じさせないのがかれらの特徴。 



ブルース・リー。




この、日傘の流行はなんとかならんものかな。
ただでさえ周囲への配慮に欠ける人たちが、混雑した箇所でも日傘をさしたまま突っ込んでくるので、こめかみにガツガツ当てられる。





撮影地は中国本土と陸続きの九龍半島。
ビル群がある向こう側は香港島。








































Hong Kong



4 件のコメント:

  1. 台湾、台北へはいつ頃のご予定ですか?
    自分は14日夜着、17日帰国を予定しています。

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    1. 香港が居心地良くて、明日出発できるかどうか・・・
      それでも、道中障害がなければ15日には着いていると思います。
      アモイでフェリー乗る前にメールしますよ。
      中国なのでうまくネットできる保証はないですが、最悪台北に着いてからでもメールします。
      ぜひ会いましょう。

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    2. 今までの行程を見てると正に香港は別天地でしょうね。
      台湾人も今までの東南アジア人の人格とは一転すると思います。
      親日反日と言った色分けは好きじゃないですが、彼らは親日です。
      世話焼きでもあります。

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    3. 台湾にはどうしても期待が高まります。
      でも旅をしていると、期待していたところほど、実際行ってみたらたいしたことなかった、っていうパターンがけっこうあるので、今は期待を抑えるようにしてます。
      震災の時、台湾からの尋常でない援助に心を打たれて、行ってみたいと思うようになりました。

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