2013年11月28日木曜日

ポカラ 3













和食のみならず、洋食レストランもだいたいハズレなくおいしい。
スパゲティやピザなんかは、日本のまともなイタリアンレストランと同じぐらいのクオリティ。
そしてほとんどの店がWi-Fiフリー。
値段もそんなに高くないので、これではなかなかローカルレストランに足が向かない。

アンナプルナに行く前は、ランチは和食、ディナーはケビンと一緒に洋食、というパターンだったが、ケビンはもうポカラにはいない。



聞こえてくるのは、アメリカンミュージック。
それもどういうわけか、ブルースがよく聞こえてくる。
僕の大好きなバディ・ガイやスティーヴィー・レイ・ヴォーンのチョーキングヴィブラートが、ネパールの夜の街で放たれる、不思議。

ネパール人による生バンド演奏も聞こえてくるが、日本の大学生のバンドサークルぐらいのレベルかな。

スーパーもある。


スーパーと言っても商店程度の規模だが、それでもあると便利だ。
値段はちょっと高い。
ネパール全土で売られているような商品は安いが、「外国人のためにわざわざ取り寄せてやったぞ」的な商品は、チョコひとつ買うにしても高い。

ヒンドゥー教圏の人もトイレットペーパーを使わないので、外国人向けの店には、これみよがしにトイレットペーパーが目立つところに並べられている。

アウトドアウェアの店も無数にある。
NORTH FACEがこんな安いわけないだろ、っていう破格の値段で売られている。

この店は唯一の本物?。














英語はだいたいどこでも通じるが、日本語を話せるネパール人がたくさんいるのに驚く。
日本との関係はいたって良好のようだが、そもそもネパールが他国と対立しているという話は聞かない。
中国、インド、パキスタンという世界でもトップクラスの問題児が集中するこのエリアで平和を維持できているということも、ネパール人の温厚で友好的な人柄あってのことだろう。











また別の和食屋へ。


メニューの豊富さはここが一番かも。


味は・・・


めちゃくちゃウマシ!!!
文句なしに日本の味!!!

ぜんざい。

海外で餡と餅が食べられるのは稀少だが、残念ながらぜんざいの味はイマイチだった。

もう、誰か止めてくれ。


ダメだ・・・ウマすぎる・・・
僕はこれをガマンできない。
このままだとネパールで破産する。
早いとこ見切りをつけて出発して、また大自然へ飛び込もう。

それにしても、食えば食うほど腹が減る。
そばにいる日本人からよく、「すごい食べますね! 」と言われるが、実は満腹感はまったくなく、常に物足りなさを感じている。
やっぱスイーツ不足かな。























道端修繕屋さんでバッグを直してもらった。




計5ヶ所。


ORTLIEBは自転車ツーリング用バッグの最大手だが、決して満足できる品質ではない。
すぐ壊れるし、穴が開くし、ポケットがないので使い勝手も良くない。
それでもこれを選ぶのは、他にマシなものがないからだ。
値段はとても高いので、買い替えるよりは直しながら使い続ける。
上記の欠陥を改善して、かつロック付きのものをつくってほしい、とずっと昔から思っているのだが、ツーリング界は需要が少ないせいか、なかなか進化してくれない。


Pokhara, India



ネパールビザ延長 in ポカラ

いたってイージーなので情報公開するまでもないが、「地球の歩き方」の地図に掲載されているイミグレーションの場所が間違っていること、あと若干、事前情報と異なっていた点もあったので、ざっとまとめる。

イミグレーション

大きな地図で見る

日~木 10:00~17:00
金 10:00~15:00

必要なもの
・パスポート
・顔写真1枚
・手数料

料金は、15日までは一律US$30、それ以上は1日につきUS$2。
ドルで払おうとしたら、ルピーで払えと言われた。
30日延長で6400ルピー(6499円)。

待ち時間は5分ほど。


Pokhara, Nepal



2013年11月26日火曜日

アンナプルナ・サーキット サイクリングinfo

必要なもの
・TIMS(Trekkers Information Management System) Registration Card
ポカラの観光局(Nepal Tourist Board)で申請。
顔写真2枚、2011ルピー(2012円)、所要数分。
・ACAP(Annapurna Conservation Area Entry Permit)
ポカラの観光局(Nepal Tourist Board)で申請。
顔写真2枚、2000ルピー(2001円)、所要数分。

ルート上の各地にチェックポストがあり、いずれか提示を求められる。

ガイドは義務付けられていない。

観光局(Nepal Tourist Board)

大きな地図で見る

日~金 10:00~16:00
周辺に写真屋が数軒あり。

観光局で各種地図が無料でもらえる他、ポカラ市街の書店でアンナプルナ・サーキットの良質な地図が300ルピー(300円)ほどで入手できる。

ふつうの道路ではありえない急傾斜、何十本もの川渡り、階段越えなどがあるため、荷物は最小限に軽量化すべし。
数kmおきに村があり、村には宿、レストラン、売店がある。
キャンプも可能だが、宿代はどこも200ルピー(200円)前後と安いため、テントは不要。
宿の毛布は薄いので、寝袋は必要。
食事代は高いが、軽量化を優先して、調理器具は不要。
売店では食料、日用品、電池、ちょっとしたアウトドア用品なども売っている。

理想はサスペンション&ディスクブレーキのMTBで、ドロップハンドルのツーリング車だと苦戦を強いられる。
ブレーキシューのスペアがあった方がいい。
ポカラ市街にレンタサイクル屋あり。

全長425km。
ただし、トレッカーで完全に一周する人はあまりいないと思う。
メインのトレッキングコースは半周~4分の3周ぐらいだろうか。
勾配の都合上、反時計回りが多数派。

1日目
ポカラ(820m)→ベシサハール(760m) 112km
全舗装。
食事代、宿代は低地と変わりない。

2日目
ベシサハール(760m)→ジャガット(1300m) 30km
ベシサハールから未舗装のジープロード開始。
急傾斜のアップダウン、川渡り多し。
食事代の値上がりが始まり、宿代は安い。

3日目
ジャガット(1300m)→ティマン(2270m) 25km
宿では充電が有料(1時間あるいは1回につき100ルピー)となる。

4日目
ティマン(2270m)→ピサン(3200m) 24km
ツァーメ(2670m)でジープロード終了だが、その先はバイクの通行が多い。

5日目
ピサン(3200m)→マナン(3540m) 16km
比較的フラットで広くて走りやすい。
マナンからトロン峠にかけては、村はたくさんのトレッカーであふれるため、早めにストップして部屋を確保した方が良い。
高度順化のためにも、遅い時間までみっちり動き続けるのは勧められない。
マナンからティリチョー湖(4920m)にトレッキングに行って戻ってくる人が多いが(往復2日)、おそらくこのルートはサイクリングは厳しい。

6日目
マナン(3540m)→レダー(4200m) 12km
マナンでバイクロードが終了し、階段箇所が現れる。
宿ではシャワーがなくなり、電気なしのところもある。

7日目
レダー(4200m)→ハイキャンプ(4920m) 7km
フェディ(4450m)からハイキャンプ(4920m)は超スティープ。
ハイキャンプと名付けられているが、宿があり、部屋数も多い。

8日目
ハイキャンプ(4920m)→トロン峠(5416m)→下り途中に突如現れた宿(4000m?) 10km
トロン峠周辺は風が強く、日の当たらない北面には雪、氷あり。
登り下りともに、超スティープで道幅も狭く、難所。

9日目
下り途中に突如現れた宿(4000m?)→カグベニ(2800m) 15km
ムクティナート(3760m)の先はジープロード、川渡り多し。
宿はシャワーあり、充電が無料になる。

10日目
カグベニ(2800m)→カロパニ(2530m) 36km
ジャムソン(2720m)までは河原道で、大きな石が多い。

11日目
カロパニ(2530m)→ベニ(830m) 46km
食事代、宿代は低地と変わりなくなる。

12日目
ベニ(830m)→ポカラ(820m) 90km
ベニの先はしばらく舗装と未舗装の繰り返しだが、次第に完全舗装。
カンデ(1770m)まで上がり、そこからポカラ(820m)までは下り。


Pokhara, Nepal



2013年11月25日月曜日

アンナプルナ・サーキット 7

ムクティナート(標高3760m)という村からは、ジープロードが復活。








まだ歩き続けるトレッカーもいるが、ジープで帰ってしまった人も多く、荒涼としてきた。







カグベニ(標高2800m)。






へ~、セブンイレブンってヒマラヤにも進出してたんだ~


ヤクドナルド。


ネパール人もけっこうやりたい放題だな。

宿のサービスはまともになった。
数日ぶりにシャワーを浴び、洗濯した。
Wi-Fiも、弱くて不安定だが、一応復活。
食事はまだ高い。

限りなく自然状態に近い道路。


トレッカーたちが続々と僕を抜かしていく。
いいさいいさ。



これはムリだろ・・・


と思ったら少し離れたところに橋があった。


1本の柱のありがたさ。



白人の落書き癖が炸裂。


トゥクチェ(標高2590m)。






















標高が下がるにつれてチベット色が薄れ、再びヒンドゥー教圏へ。

路面状況は少しずつ良くなり、順調に進めるようになった。

交通量が増え、無意味なクラクションが鳴るようになった。
そうか、ここもそういう国だったか、と不意に現実に引き戻されたかのよう。
ふとインドを思い出して、戦慄したが、インドほどの地獄絵図ではない。

ネパール人のクラクションは、まだ規則性があるようだ。
不愉快であることには変わりないけど。
インド人は、息を吐くかのように鳴らしていた。

ジープロードの終点、ベニという街では、トレッカーも旅人もほとんど見当たらず。
外国人向けのサービスも薄れ、ローカル仕様の街。
それでも英語が通じるし、宿はWi-Fiあり、お湯シャワー、水洗トイレ、停電はなし。
ネパールのインフラは、話に聞いていたほどひどくはない。

食料は安くなった。
コーラ解禁!
ぷはー、コーラうめー!!!

しかしレストランは、見るからにダルバートしかなさそうな店ばかり。
なんとかチベタンメニューがある店を探してみつけたが、そのチベタンフードも辛口で、悶絶した。
どのみち、辛さからは逃げられないようだ。
これは、早いとこポカラに戻らなければ。

ベニの先は、舗装と未舗装の繰り返し、何本もの川を渡ったが、次第に完全舗装となった。

舗装道路快適ー!


Pokhara, Nepal