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2014年12月15日月曜日

アンタナナリボ 1

レイキャビク→パリ→アムステルダム→ナイロビ→アンタナナリボ。
3ストップは初めてかな。

荷物はまた試行錯誤して無料におさめることに成功したが、自転車は無条件に有料で、レイキャビクとパリで合計約2万円取られた。

アイスランドに飛んだ時に書き忘れていた。
シェンゲン圏内での空路移動はその時が初めてだったが、空路でもやはり国境はないも同然で、パスポートチェックは一切なし、国内旅行と同じような扱い。
今回アムステルダムでナイロビ行きに乗る時に、シェンゲン圏外に出るということでパスポートチェックがあり、出国スタンプが押された。

ナイロビでは、トランジットにもかかわらずビザ代US$20取られた。
相変わらずアフリカはふんだくってくるな。

ただ、久々の「アフリカ感」が伝わってきて、いろいろな感情がこみ上げてきた。
アメリカやヨーロッパにいる黒人とは違う、アフリカにいる黒人の独特の「この感じ」。
やっぱり僕はアフリカが好きなんだな。

フライト中、キリマンジャロが間近に見えた。
3年前のタンザニア旅行中、いつも雲がかかっていてなかなか姿を見せてくれなかったキリマンジャロ、上空からだと簡単に見えた。

マダガスカルに到着。

最初のパスポートチェックでいきなり、「ビザ代タダにしてやるからオレにいくらかくれ」と言われた。
第一マダガスカル人の第一声がこれか・・・
もちろんこのおっさんにはビザ代をタダにする権限などなく、次の窓口でビザを買わされる。

30日以内無料。
60日以内€45。
90日以内€60。

機内でもらったカードに記入をして支払うだけ。
ドル払いも可能だが、マダガスカルではユーロを持つべきだと聞いていたので僕はあらかじめユーロを用意していて、ドルの場合いくらだったかは記憶しなかった。

60日ビザを買った。
ちゃんと数えたら60日後は2月10日なのだが、スタンプは2月13日となっていた。
こういう適当さはOKです。

公式には出国チケットの提示が必要だと聞いていたが、不要だった。
こういう適当さは混乱を招きます。

自転車と荷物が届いているかも不安だったが、ちゃんと届いていてホッと一安心。
すかさず係員が僕の荷物を勝手にカートに乗せようとしてきたので、僕は阻止しようとした。
しかしそいつは譲らず、強引にカートに乗せて、僕が「ありがと、じゃ」と立ち去ろうとしたら、「マニー、マニー」とささやいてきた。

北欧から飛んで来ると、すさまじい落差だな。

手続きを終えてターミナルに出たら、群がってくるわくるわ、「タクシー、タクシー、タクシー」。
「自転車持ってるからタクシーいらないよ」と言うと、「両替、両替、両替」。
なつかしいよ、こんな風にあからさまにカモ扱いされるの。
「あんた日本人? おれはヤマモトっていう日本人の友達がいるんだ。だから・・・。」
それがどうした、知るか!

マダガスカルはATMの便宜が悪いと聞いていたので、空港内の両替屋へ。
€500を両替したら、160万7千アリアリ来た。


またやっちまった!
ウズベキスタンと、ミャンマーもそうだったかな、財布に入りきらないんだよ。

1アリアリ=0.0462円。
デノミされておらず、かつ高額紙幣がない国では大量の札が必要で、ATMがあってもすぐに札がなくなってしまったり故障が起きたりする。
なのでATMは当てにせず、あらかじめ十分な額のドル、マダガスカルの場合はユーロを用意しておいて、その都度両替する。
大きな額を両替してしまうと分厚すぎて所持に困る、ということを僕はなかなか学べないようだ。

ためしに空港内のATMでも引き出してみたが、少額のみで、数万円単位は引き出せないようだ。
マシントラブルが怖いので、できればすでに所持しているユーロだけでやりくりしたい。

近くの売店でまず買ったもの。
もちろんコーラ。
1.5Lで3100アリアリ(143円)。
思ってたより高い、ボラれたかな。
まあでも、めでたくコーラ解禁です。

自転車を組み立てている時は、結界オーラを張り、その結界に人が踏み込んだらすぐさま反応するようにした。
旅行者の犯罪被害も多々耳にしているし、警戒レベルをぐっと引き上げる。

無事、自転車も荷物も、破損紛失盗難なし。
空港から市街中心まで15kmほど、走行開始。

・・・一目惚れ。

マダガスカル。

すごくいい。
人々は興味津々の目で僕を見つめる。
笑顔を見せてくれる人も多い。
子供たちは僕を見てケラケラ笑い、僕がそれに応えて手を振ると、わ~ってなる。

貧しさは東アフリカ諸国と同じぐらい。
治安は悪くないと言ってしまったらウソになるだろうが、人々からは決して凶暴性は感じられない。
悲壮感もない。

今から旅を始めるかのような、ゾクゾク感、ビシバシ感。
たまらんよ。

雨の中、アンタナナリボ市街中心に到着。
引き寄せられるかのようにマーケットに突入。
人々は「何何!?」って感じで騒然となる。

僕が三脚を立てて写真を撮ろうとしたら、喜んで一緒に写ってくれた。


ディスプレーを見せてあげたら、女性たちキャーキャー言って興奮して、「もう一回! もう一回!」と。


ドサクサにまぎれてひとりのオバさんが「そのコーラちょうだい!」と言ってきた。
「やだよ」とは言えない、どうぞどうぞ。


Antananarivo, Madagascar

22815km



2014年8月13日水曜日

台北 1

事前情報では出国の航空券が必要とのことだったが、実際には何も言われることなく無事入国。
イミグレーションの係員は日本語で対応してくれた。
ノービザで90日滞在可。

1年前にウルムチで出会った台湾人サイクリストのリーさんと、ちょっと前から連絡をとっていた。
この人(右)。

(左の光平君は現在パキスタンあたりを走行中)

http://ericchen.info/alashi/2014_kashmir/index.php

リーさんは台北の自転車屋「GIANT」で働いていて、リム交換等をお願いしたかったのだ。
ありがたいことに、台北にいる間は家に泊めさせてくれるという。
そしてなんと、空港まで車で迎えに来てくれた!

リーさん宅。


広めのマンションで、数人でシェアしているらしい。
僕は広間に寝させてもらうことに。
しばしお世話になります。



柴犬。




リーさんの彼女。


リーさんも彼女も、それぞれ単独で自転車日本一周経験あり。
ふたりとも日本語と英語を話せる。
彼女も名前が「リーさん」なので、どう呼び分ければいいのか。

鉄板焼き。

ライス、スープ、紅茶、すべておかわり自由。
すばらしい。

リーさん、彼女、GIANTの店長さんと一緒に、小高い丘の上までサイクリング。


スーパームーン。


雲でぼやけてた。


Taipei, Taiwan



2014年8月5日火曜日

香港 1

マカオから香港まで直線距離で65kmほど、船で行く。
カーフェリーではなく高速ボートで、基本的に人のみの搭乗。
ターミナルに到着すると、たくさんの人。
自転車は拒否されそうな空気にくじけそうだったが、聞いてみたら自転車もOKのよう。
チケット売り場もチェックインカウンターも2階にある。
エレベーターはあるがどう考えても他の客の迷惑になるので、荷物を外して階段で担ぎ上げた。
チケット163パタカ(2092円) + 自転車65パタカ(834円) = 228パタカ(2926円)。
乗船する時は、また荷物を外して階段で担ぎ下ろした。

一応全席指定だが、ガラ空きだったのでどこに座ってもOK。


1時間で香港に到着。

マカオと同様、香港も中国とは別国扱い。
スタンプはなし、また紙切れを1枚もらって入国手続き完了。
ノービザで90日滞在可。

イミグレーションを出ると、そこはなんとデパートの中、しかも3階。
デパートの中に荷物満載の自転車を持ち込んで歩いている人なんて、見たことありますか?
いやまあ、どこでもいいけど、せめて1階にしてほしい。
エスカレーターに乗るたびに荷物を外して担ぎ下ろして、ようやく外に出れた。

香港について。

1699年からイギリスが渡来して、香港を拠点として中国との貿易を開始。
貿易赤字を抱えたイギリスは、赤字解消のため、当時イギリス植民地であったインドで生産されたアヘンを香港に持ち込んで売り込んだが、中国はそれに反発した。
1839年、アヘン戦争が起こり、イギリスが勝利して香港島が植民地となった。
1856年、第二次アヘン戦争が起こり、イギリスが勝利して九龍半島が植民地となった。
第二次大戦中は日本が統治。
大戦後は再びイギリスが統治。
1997年、中国に返還されて特別行政区となった。
返還後も、一国二制度のもとに高度な自治が保持されている。

面積は東京都の半分ほどで、60%が山地。
人口は700万人、人口密度は6540人/k㎡。
わずかな平地に人口が集中しており、最も過密な九龍地区は4万4917人/k㎡。

漢族93%。
2009年のアンケートでは、自分の身分を「中国人」と回答した人は12%、「香港人」あるいは「香港人であり中国人でもある」と回答をした人は65%。

公用語は中国語と英語。

ビクトリアハーバー。












マカオでも様々な人種を見たが、香港は本当の国際都市。
欧米人はもちろん、インド人やアラブ人、東南アジア人もたくさんいて、実に多様。

英語の通用度は高い。
店でもどこでも、英語が通じるので楽だ。

昨日は、街を歩いていたら女性がぶつかってきて、英語で「Sorry」と言われた。
中国では考えられないことだ。

元は同じ漢族なのに、ラインをひとつ越えればそこはまるで別の国。
つい数日前まで、僕をまるで宇宙人扱いしていた「外国人アレルギー」の人たちは一体何だったんだよ。
やっぱ世界はおもしろいなー。

マナーも比較的守られている。
ゴミもそんなに落ちていない。

クラクションも鳴らない。
時々感情を爆発させるようにけたたましく鳴らす者がいるが、常時鳴らしっぱなしということはない。

しかし、観光スポットで見られる東洋人の大半は、中国本土から来た中国人であると思われる。
ヨーロッパの観光地なんかでもよく見た光景だが、写真撮影に節度、遠慮、譲り合いといったものをかけらも感じさせないのがかれらの特徴。 



ブルース・リー。




この、日傘の流行はなんとかならんものかな。
ただでさえ周囲への配慮に欠ける人たちが、混雑した箇所でも日傘をさしたまま突っ込んでくるので、こめかみにガツガツ当てられる。





撮影地は中国本土と陸続きの九龍半島。
ビル群がある向こう側は香港島。








































Hong Kong



2014年8月4日月曜日

マカオ

マカオとの国境。


ここも車とバイクは制限されているのか、全員徒歩。
大半は中国人またはマカオ人だが、欧米人もちらほら。
自転車は僕ひとりだけ。

マカオ・香港は中国の一部であって中国ではない。
パスポートにはスタンプが押され、これで出国したことになる。

マカオに入国。
こちらはスタンプは押されず、レシートのような紙を1枚もらうだけ。
ノービザで90日滞在可。



マカオについて。

1513年、ポルトガルがマカオに渡来し、中国と交易を開始。
フランシスコ・ザビエルがマカオを拠点にしてアジアにおけるキリスト教布教をおこなった。
1887年、ポルトガルが統治権を獲得して植民地となった。
1999年、中国に返還されて特別行政区となった。
返還後も、一国二制度のもとに高度な自治が保持されている。

漢族95%。
公用語は中国語とポルトガル語。
道路標識などはニ言語表記だが、日常会話でポルトガル語が使われることはほぼない。

面積は、品川区よりは大きいが板橋区よりは小さい。
人口は55万人で、板橋区と同じぐらい。
なのでまあ、ほぼ板橋区ですよ。
ひとつの独立国としてみなした場合、人口密度は世界一で、1万8424人/k㎡。

自転車を押しながら歩道を歩いていて、何か変だな、と違和感があった。
数分歩いて、思わず「あれっ!」と声を上げてしまった。

・・・左側通行じゃん!


ポルトガルって行ったことないけど、たぶんヨーロッパはイギリス以外はたいてい右側通行。
まさかの左側通行に衝撃を受けたが、自転車旅行者以外の人にこういう話をしてもどうでもいいことみたいで、あまり興味を持ってもらえない。



マカオといったら、中国の中のヨーロッパ、というイメージだったのだが、なんだか今まで見てきた中国よりも中国的。





中心地に近づくにつれて、コロニアルになってきた。




まずは宿探し。
この過密地帯で何よりも気がかりなのは、自転車を置くスペースがあるかどうか。

何軒か安宿をあたってみたが、自転車は断られた。
そして何かの間違いだろうか、エアコンなしのボロ宿でも250パタカ(3212円)と言われた。
自転車を置かせてもらえそうな中級宿、中国だったら100元(1659円)前後のレベル、をあたってみたら、900パタカ(1万1566円)と言われて腰を抜かした。

マカオは高い、とは聞いていたが、これは異常だ。
ネットに書かれている安宿情報の料金より数倍に跳ね上がっている。
こうなったらもう、とにかく最安宿を選んで、自転車は強引に入れさせてもらうしかない、と思ってやって来たのがここ。


皇宮旅館 = The Imperial Palace Hotel
その華やかなネーミングとは裏腹に、中を入るとそこはまるでカンボジアのトゥール・スレン強制収容所のように陰鬱で、暗く狭く息苦しい。

窓なし、エアコンなし、Wi-Fiなし、トイレ・シャワー共同(めちゃ汚い)で、なんと170パタカ(2184円)。


この、クオリティとプライスの釣り合ってなさ具合は、過去最大ではないか。
東南アジアだったら、これにWi-Fiがついて300円前後だろう。

ちなみに僕が調べたサイトでは、この宿は40パタカ(514円)と書かれていた。
4倍強の値上がり!?

宿のおばちゃんは、「room」とか「money」とかの基本英単語はかろうじて通じる。
でも「How much?」は通じなかった。
値上げするならクオリティも上げなさい、がんばって英語も勉強しなさい。

ここは中国ではないので、外国人宿泊拒否のルールはない(むしろ外国人しか泊まりに来ないであろう)。
ネットは使わなかったが、ネット規制もないはず。





エッグタルト。

1個8パタカ(102円)。

さすが観光地だけあって、外国人が多い。
黒人なんて久しぶりに見たな。

地元マカオ人と接してみると、感触としては今まで見てきた中国人と大きな違いはない。
マナー・行儀が2~3レベルだけ上がった中国人、といった感じ。

















すごく、ケバケバしいです。









あの宿は純粋に寝るためだけのものなので、寝る時間になるまでは、外ですごす。
とても蒸し暑いので、高級デパートに入ってエスカレーターを昇ったり降りたりを繰り返す。
カジノの中も、1階ロビーぐらいだったら軽装で入っても問題ないみたいなので、特にやることもなくひたすら涼む。

マカオは1泊だな。
ここに2泊以上する気にはとてもなれない。







マカオパタカ。




香港ドルも同様に流通しており、ATMではいずれかを選択できる。
マカオで香港ドルは使えるが、香港でマカオパタカは使えない。


Hong Kong