この先のアジアの山岳地帯は、積雪のため通行止めになっている道もあり、走行は難しい。
通過するだけならなんとかなるのかもしれないが、じっくりと旅するには無理がある。
いくつかの選択肢を検討してみた。
どこか暖かい地方へ飛ぶのも可能ではあるが、どうもルートがうまくつながらない。
あるいは、ビザ不要のキルギスに滞在して夏が来るまで待つのも可能ではあるが、おそらくダラけて時間と金をムダに使うことになると思う。
だったらいっそ一時帰国した方がいいのではないか、という結論に至った。
帰国すれば、パキスタンビザを取得できる。
(現在、パキスタンビザは自国でしか取得できない)
歯もちゃんと治したい。
今回の旅で、もう3回も歯が取れた。
ちょっとお金かけて、日本でちゃんとしたのを入れたい。
自転車の装備も見直したい。
ホイールは今すぐにでも換える必要があるし、キャリアも崩壊寸前だ。
この間、仕事をすれば少しでも資金を増やすことができるだろう。
そして、夏が来たら、再びこっちに戻ってきて、すばらしいアジアの山々をじっくりと旅したい。
旅を中断するのは本意ではないが、今おかれている状況では、この判断がベストだと思う。
そんなわけで、今から空港へ。
朝10時タシュケント発、韓国の仁川空港で1泊し、10日12時半成田着。
再出発は6月の予定です。
ちなみに、タシュケントのグランド・ミールという高級ホテルに国際キャッシュカードが使えるATMがあり、そこでUSドルをおろすことができた。
ただ、一度に$100しかおろせないので、高額が必要な場合は時間がかかる。
Toshkent, Uzbekistan
2013年1月9日水曜日
2013年1月8日火曜日
雪道・悪路・風・自転車ボロボロ
クラクションにもめげず、比較的路面の乾いた車道を走る。
路肩を走行していても鳴らされるし、道端で休憩していても鳴らされる。
どうせ鳴らされるなら、ジャマだと思われても車道を走った方がいい。
どこへ行っても、「日本人だ」と答えると満面の笑みで握手してくれるからうれしい。
泥だらけになった自転車を一晩外に置いていたら、付着した泥が凍りついてブレーキもシフトチェンジも効かなくなってしまった。
ブレーキはなんとかなったが、ディレーラーとシフトワイヤーはガチガチに凍ってしまっていて、しばらく同じギアで走行し続けた。
写真だと寒そうに見えるかもしれないが、朝-7℃、日中3℃もあり、カザフスタンに比べたらずっと暖かい。
自転車こいでいる時は暑いぐらいだ。
視界悪し。
やはり寒冷地での走行はなにかと危険度が高い。
子供たちも、「日本人だ」と答えると喜んでくれる。
こうなったらもうこげないので、押して歩く。
美しい。
こんな美しい中でも、無神経なドライバーたちがいちいちクラクションを鳴らしてきて、音環境を汚染する。
なんとかワイヤー周辺の氷を削り落とせた。
なんだか自転車が不憫に思えてきた。
ようやく雪のない乾いたエリアに入った、と思ったら強烈な向かい風。
風向きは一定だが強弱は不定で、一度吹き始めたらいつおさまるのか、予測がつかない。
こうなったらもうこげないので、押して歩く。
この強風でテントを張るのは厳しいな、と思っていたらいい感じの廃墟が現れた。
過酷な自然環境下では、廃墟は本当にありがたい。
野グソだらけのことが多いが。
やはりカザフスタンに比べたらずっと暖かく、熟睡できた。
水も飲めたし調理もできた。
ここのサムサは今までで一番ウマかった。
中央アジアで食される肉で一般的なのはヒツジ肉で、サムサの中の肉もヒツジ。
ヒツジは少々臭みがあるが、それがまたクセになる。
日本ではヒツジはあまり普及していないが、こういう調理法が確立されたら日本でも売れると思う。
サムサひとつ食べている間にこれだけ人が集まってくる。
この国は完全に親日。
ただし、寄ってくるのは男ばっか。
久々のパンク。
シュワルベのタイヤを使うようになってからあまりパンク修理をしなくなったが、まだ腕は衰えていない。
10分以内に完了できる。
修理中、リアキャリアを接続する部分のフレームが折れていることが発覚。
以前、イタリアでこれの右側が折れ、今回は左側。
原因は荷物の積みすぎではなく、明らかに悪路による衝撃。
中央アジアの道はひどいという噂はだいぶ前から聞いていたが、今後もしばらく改善される様子は見られない。
めずらしく魚料理。
首都タシュケントに到着。
またリアホイールのリムがめくれてきた。
何なんだろう、この現象は?
1ヶ月前に買ったばかりだぞ。
フロントキャリアの右側は何度溶接しても折れてしまう。
折れたままちょっと放置していたら他の部分にヒビが入ってきたので、結束バンドで補強している。
これはもう買い換えなければダメだ。
ウズベキスタンスム。
Toshkent, Uzbekistan
2013年1月7日月曜日
サマルカンドで出会った日本人
宿の夕食はやっぱり全員日本人。
ここのプロフは今までで一番ウマかった。
ペリメニ。
中央アジアの小籠包はマンティと呼ばれる。
カザフスタンで食べたマンティとは食感も味も違う。
意外にも、僕以外は全員短期旅行者で、しかもその多くがウズベキスタンだけを旅行しに来た人たち。
人気あるんだな、この国。
話題になるのはやはり、現金の調達。
「地球の歩き方」を読んだ限りでは、ATM事情があまり良くないみたいだね、と感じる程度にしか書かれていない。
なので多少USドルを用意してみたが、予想以上にひどい状況で現金が足りなくなって困っている、という人が多い(僕もそのひとり)。
もっと大々的に、「あらかじめUSドルを十分に用意しておいてください!」と明記しておいてほしい。
特に短期旅行だったら、せっかく来たのにATM探しや両替で時間と労力をさくのはもったいない。
ウルゲンチ、ブハラ、サマルカンド、タシュケントでは、一部の銀行や高級ホテルでクレジットカード(主にVISA)のキャッシングができるらしいが、年末年始は休業。
いや、年末年始じゃなくても正常に機能ているかどうかあやしいもんだ、と思ってしまうほど銀行員たちの対応もなんだか頼りない。
マスターしか扱わない銀行もあるようだ。
金融の崩壊、といったらいまだにジンバブエを思い出す人が多いかもしれないが、ジンバブエはとっくに自国通貨は消滅し、現在はUSドルが流通していてATMでUSドルがおろせる。
今はウズベキスタンの方がはるかにイカれた状況だが、そういった噂は聞いたことがなかった。
ドイツ人サイクリストもいた。
Toshkent, Uzbekistan
25391km
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