ずっと不安定な天気だったが、ちょうど走行開始日から快晴。
自転車はベストコンディションだし、天気もいいし、パーフェクトデイ。
いや、かなり蒸し暑い。
台湾は山国。
内陸はほぼ山。
僕は台北から海沿いではなく、いきなり山へ向かった。
なにせ今年の1月に東南アジア入りしてからずっと、灼熱の太陽と熱風を浴び続けている。
とにかく涼しいところへ、涼しいところへ。
すれ違う車やバイクが手を振ってあいさつしてくれる。
チベットのタルチョみたいのがたまにあるのだが、何だろう?
山が深まるにつれて、村や店が少なくなってきた。
でも水はアルヨ!
まだそんなに標高は高くないけど、そのまま飲めるほど澄んでいる。
いつも通り、服を着たまま頭から水浴びして、全身ズブ濡れのまま走行を続ける。
乾いてきたら、ペットボトルに貯めた水をまた頭からかぶる。
常時濡れていれば、猛暑の山岳走行でもダイジョブヨ!
彼方に大都市が。
何かと思ったら、台北だ。
湧き水発見。
いったん標高1200mほどまで上昇して少し涼しくなったが、その後300mぐらいまで急降下して再び暑くなってしまった。
台湾は、ビックリするほど物価が高い。
台北ではまだ選択肢が豊富にあったので安いものを見つけることもできたが、選択肢の少ない田舎では食事代も宿代もすべて先進国に匹敵するほどの高さ。
仮に安いとしても、山の中の村は寂れていて宿も店も少ないので、必然的に野宿となる。
この日は学校で。
許可を得ようとしたがどなたもおらぬようだったので、無断で1泊。
水道で水浴びもできたし洗濯もできた。
ここまで来ると、今までの台湾人とは明らかに違う、原住民が見られるようになった。
日本では原住民という言葉は差別用語とされているので先住民という言葉を使うが、台湾では通常、原住民と呼ぶようだ。
黒髪で褐色の肌、ポリネシア系とモンゴロイド系の混血といった感じで、沖縄の人に似ているような似ていないような。
街らしきものが現れた。
暑さと登りで体力を消耗したし、次の街までまた距離があるので、今日は宿に泊まっちゃう。
宿の主人は原住民ではなく漢族で、僕と同世代ぐらいに見える。
僕を見て瞬時に「ニホンジン?」と聞いてきたので驚いた。
台湾では学校で日本語を勉強するわけではないが、基礎的な日本語フレーズを知っている人がとても多い。
年配の人ならまあわかるが、意外に若い世代も日本語を知っている。
単独客というのは前提にされていないようで、こんな大広間を僕ひとりで独占。
エアコンなし、冷蔵庫なし、Wi-Fiなし、朝食付きで600元(2040円)。
これより上のランクになると、もう高すぎて泊まれない。
物価が高くてフリーWi-Fiの普及が進んでいない、という点でも台湾は日本と似てる。
普段は宿に泊まってもテレビまったく見ないのだが、日本の番組を放送するチャンネルがあったのでちょっと見てしまった。
本来晩飯は付かないのだが、ごちそうになった。
「いくらでも食べたいだけ食べていいぞ」と言われたので、遠慮なくいただいた。
皆さんはちょっと食べただけでおしまいで、ほとんど僕ひとりで食べてしまったかもしれない。
皆さん驚いてた。
Sinyi, Taiwan
17445km
2014年8月27日水曜日
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台湾本格走行開始。快適そうですね。文面も何となく弾んでますな。
返信削除嫌なことはほぼないです。
削除物価の高さと暑さだけが障害。