ヨセバ&コリンとその御一行がデリーに来るというので、再びかれらと合流。
「バスでタージ・マハルに行くんだけどリョウも一緒に来ないか?」とお誘いを受け、「ぜひぜひ」と便乗させてもらった。
デリーからタージ・マハルまでは200km、自転車なき今の僕は戦力ゼロに等しい。
御一行は総勢12名、AC付きのミニバスをチャーターしており、その空席に入れさせてもらうという、なんてラッキー。
もちろん僕はバス代を払うつもりだったが、かれらは最後までそれを拒否した。
かたじけない。
ヨセバ&コリン以外は60代ぐらいの高齢の方々。
この全員でラダックで6000mの山を登ってきたというのだから、タフだ。
コリンのお父さんも相変わらずエネルギッシュ。
ただ、皆さんフレンチスピーカーなのであまり話はできなかった。
昼すぎに到着。
入場料は、インド人20ルピー(30円)、外国人750ルピー(1173円)。
差つけすぎだろ。
ゲートで荷物チェックがあり、なぜかラップトップは持ち込み禁止ということで、数百m手前のロッカールームに戻らなければならなかった。
なんともお粗末なボロボロのロッカーで、20ルピー取られた上に、鍵はもらえず係員に預けなければならなかった。
誰が盗むっていったら、係員が一番怪しいっつーのに。
入場料ふんだくってるんだから、ロッカーのセキュリティぐらいちゃんとしてほしいものだ。
他にも持ち込み禁止の物が多々あるようなので、荷物は安全な場所に保管して、できれば手ぶらに近い状態で向かった方がいいと思う。
西門。
インド・イスラム建築の最高峰、タージ・マハル。
モスクのようにも宮殿のようにも見えるが、これはムガル帝国第5皇帝が妃に捧げた墓。
妃の称号ムムターズ・マハルが後にインド風の発音に変形して、タージ・マハルと呼ばれるようになった。
22年の歳月をかけ、1653年に完成。
ここまでシンメトリーを徹底されると、撮影も少々神経質になる。
これがベストの1枚。
ここから内部は土足禁止。
チケット購入時に靴袋をもらえる。
高いチケット保持者と安いチケット保持者で、入場するコースが分かれている。
くだらん。
背後はヤムナー川。
墓廟内は撮影禁止。
サイドのモスク。
意外にも外国人は少なく、客の大半がインド人。
ムガル帝国の支配層とインドの大衆は民族的に別系統とはいえ、超几帳面、超神経質な完璧主義をあらわにしたこの建造物と、 超いいかげん、超カオスなアナーキズムをあらわにしたインドの風土は、まさに対極。
柵を越えて立入禁止のエリアで写真撮影をしたり、「静粛に」と書かれた墓廟ドーム内でむやみに大声を上げてエコー効果ではしゃぐインド人を見て、ムガル帝国支配者の嘆き声が聞こえてくるかのようだった。
見学後、皆で一緒に食事。
旅人との再会はそれほどめずらしいことではないけど、かれらとはなにか縁を感じてしまうな。
かれらは日帰りでデリーへ、その後列車でネパールへ行き、ヒマラヤトレッキングをするらしい。
暇人の僕はここに残って何泊かすることにした。
都会の密閉的な部屋と違って、窓のある開放的な部屋ならNo-ACでもいいかな、と思って350ルピー(547円)の安宿にチェックインした。
しかし、扇風機はあるものの、日没後もジトジトとベタベタといつまでも暑っ苦しい。
Wi-Fiフリーだが、とても不安定で使える時間は短い。
滞在している部屋、現代インド人のペンキ塗りのクオリティ。
Agra, India
2013年9月15日日曜日
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出たタージ・マハル!!
返信削除死ぬまでに見てみたい世界遺産のひとつ☆
縁って不思議なものですよね~
亮さん、彼らとはまた再会しそう。
再出発してから、初の世界遺産かな。
削除均整のとれた建造物っていう意味では、これは世界でも指折りなんじゃないかな。
素晴らしい…タージマハルのシンメトリー。建築を生業としているワタクシは必見なのだろう。
返信削除インドは、見ている限りカオスが漂う。不思議な感じだなぁ…
単なるシンメトリーではなく美しさを感じさせるシンメトリーっていうのは、デザインの時点でなにか秘密があるんだろうな。
削除そしてそのデザインに対して忠実につくりあげる、妥協のない精確さ。
エジプト、ギリシャ、イタリア、そしてここインドも、過去に高度な文明を築き上げたのに今は・・・っていうギャップがすさまじい。
自分も中国よく行きますが現代彼らのやっつけ仕事みて、
返信削除君ら本当に万里の長城築いた末裔かよ?と思ってます。
そうそう、中国も付け足します。
削除日本は古来より中国から多くのものを学び、取り入れてきました。
現代の中国からは何を学べるだろう?
面子面子と言ってないで、逆に恥を知るって文化を知ってもらいたいですね。
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