自由に個人旅行できるのか、怪しい。
87ヶ国を自転車で旅した石田ゆうすけ氏も、この国は飛行機で飛ばしているようだ。
でも、ビザは問題なく取得できるようだし、旅行ガイトなどを見ても、特に制限はなさそうだ。
それに、98mの仏塔シュエダゴン・パゴタや、三大仏教遺跡のひとつバガンなどの美しい建築物には惹きつけられるし、人々は敬虔な仏教徒で危険はないと思われる。
9世紀からビルマ族が王朝を建て、19世紀にはイギリスの植民地となった。
第2次大戦ではアウンサン率いるビルマ独立義勇軍が日本軍と共に戦ってイギリスを追放し、1943年に日本の後押しでビルマ国が建国された。
しかし、日本が敗戦すると再びイギリス領となり、建国の父アウンサンは真の独立を見ることなく32歳で暗殺された。
その翌年の1948年、独立が実現してビルマ連邦となった。
1988年、軍部がクーデターを起こして政権を握った。
1989年、軍事政権は国名の英語表記をBurmaからMyanmerに変更した。
「ビルマ」は口語で「ミャンマー」は文語、いずれも古くから用いられてきた呼称。
1990年の総選挙では、アウンサンの娘アウンサンスーチーが民主化の指導者となって圧勝したが、軍部は政権を移譲せず、民主化勢力の弾圧を始めた。
アウンサンスーチーは、数度にわたって自宅軟禁されている。
1991年にはノーベル平和賞を受賞。
2006年、首都がヤンゴンから、人工的につくられた行政都市ネピドーに遷都された。
2007年、燃料価格が突如500%引き上げられたことに対して、僧侶たちが大規模な抗議デモを行ったが、軍部によって武力弾圧され、多数の死傷者が出た。
外国人も攻撃の対象となり、日本人ジャーナリストが射殺された。
2009年のジャーナリスト保護委員会による「ブロガーを弾圧する国ワースト10」では、ミャンマーが1位となった。
ミャンマーではネット検閲が行われており、メールの内容もチェックされ、携帯電話も厳しく制限されている。
ミャンマーを襲ったサイクロンの被害状況を動画で配信したブロガーは、懲役59年の刑を受けた。
ちなみにこのランキングでは、中国が8位、そして現在騒乱のエジプトが10位に入っている。
2010年の総選挙では、アウンサンスーチーは前年に明らかな言いがかりで逮捕され、選挙をボイコットした。
軍部は独自に集計し、議席の8割を獲得したと勝利宣言した。
アウンサンスーチーはその後解放された。
ビルマ族68%。他にシャン族、カレン族、ラカイン族、モン族、華僑、印僑など。
150万人ほどいるイスラム系のロヒンギャ族は政府に存在を認めてもらえず、ミャンマーの国籍法でも排除されてしまっている。かれらは教育を受ける自由も移動する自由もなく、ボートで脱出して他国へ移住しようとしても受け入れられずに海上で放置されたり、日本にも200人ほど来たが、難民認定されていない。
公用語はビルマ語。文字はこんな感じ→
89%が仏教徒。キリスト教4%、イスラム教4%。
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