昨日、ザンビアに入国した。
まずはボツワナの残りをアップ。
ボツワナ走行の前半は家畜だらけで拍子抜けしたが、後半は野生動物が現れるようになり、アフリカらしくなってきた。
初キリン。
しばらくキリンとみつめあった、ファンタスティックなひととき。
見れば見るほど奇妙な生物だ。
路上でゾウに遭遇すると、意外にも、ゾウの方から逃げて行く。
北米のクマもそうだったが、道路は人間のテリトリーだということを、動物たちは知っているのだろう。
セーブルアンテロープ。
ブッシュバック。
サバンナのブッシュはさほど密度がないのだが、動物が道路を横切った後、その付近を見てみても、不思議と完全に姿を消してしまい、みつけられない。
ボツワナ人と話をすると必ず、「どこで寝るのか?」と聞かれる。
僕が「Somewhere in the bush.」と答えると、まん丸な目をむき出しにして驚く。
「この辺はライオンもゾウもたくさんいるんだぞ! トラックの運転手でさえ、怖がって野宿なんかしない。あんた怖くないのか?」
怖いといえば怖いが、他にどうしようもない。
誰もいないサバンナにテントを張り、スパゲティをゆで、道路を横切るキリンやシマウマを眺める。
こんな経験・・・。
日が沈み、テントの中で寝そべり、窓を開けると、満天の星空の中に、ひときわ輝く南十字星。
こんな経験・・・。
心が満たされる。
感謝したい。
ボツワナは、今まで走った中で最もフラットな国だ。
山も坂もほとんどない。
さぞかし走りやすいだろうと思われるかもしれないが、毎日向かい風をくらっている。
風向きが変わることはまれで、風がやむこともまれで、常に一定量の風を受けながら、最小ギアで、10~15km/hぐらいで進み続ける。
向かい風の時は、多少のアップダウンや急カーブがあった方がアクセントがついていいのだが、平原だと、一日中流れるプールを逆方向に泳ぎ続けるようなもんだ。
僕は事前にルートを考える時、当然風向きも調べるのだが、こういう事前調査はハズれることが多い。
そういえば、アフリカ縦断するサイクリストは皆、エジプトから南アフリカへ南下している。
僕はもしかしたらとんでもない間違いを犯してしまっているのかもしれない。
でもまあ、たどり着けないわけじゃないからいいか。
ナミビアもそうだったが、内陸は標高1000mほどの高原で、今は冬なのだが、日中は暑く、38℃まで上がったこともあった。
走行中も、野宿中も、冷たい炭酸をガブ飲みする姿をイメージしながら、持参したぬるい水道水を飲む。
暑いと水がすぐなくなるので、連続野宿は無理がある。
ラスト300kmの無人地帯は、一日150kmずつ走って、1泊2日で走り抜けた。
(この時は進路方向が変わったので向かい風ではなく横風だった。)
街に到着すると、炭酸を4L買って、一晩で飲み尽くす。
これもまた至福の時。
ボツワナは、オカバンゴ以外は川も池も湖もなく、乾ききった世界。
動物たちはどこで水を得るのだろう?
安いレストランが増えた。
このボリュームで20プラなら合格。
初めて、日本という国を知らない人たちに出会った。
バオバブ。
ザンベジ川を越えるとザンビア。
カーフェリーと聞いていたので大型船かと思いきや、車2台しか乗っていない。
真っ黒な人塊が・・・
Livingstone, Zambiaにて
Dst. 4219km
2011年9月1日木曜日
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サ…サバンナ野宿ですか…
返信削除100%無理なんですけど…
さすがアサジサン…すげぇ…
リスクの裏には素晴らしい経験が付いてくるものなのですね!
早速ザンビア位置確認をするイワサキでした!
くれぐれもお気をつけて下さい!
アサジリョウという新種の獣がそのうち登録されると
返信削除思うのであります。
そのうち野宿する日本人って話題になるかもな。
返信削除町で飲む水は格別だろうね。
ポカリやコークならばもっとうれしいかね?
自転車はまだ大丈夫か?
昨日連絡あったようだが、仕事中だったので今日こちらから
連絡してみる。
ザンビアは治安良さそうだが油断するな。
熱中症に気をつけろ~
岩崎さん
返信削除岩崎さんもサバンナ野宿できますよ。
たまたまテントを張ろうとした場所にゾウの足跡とフンがあったりすると
ちょっとビビりますけどね。
110-U君
獣ですか。
winlook君
アフリカは電力が弱いのか、売ってる飲み物も日本のほど冷えてない。
ホステルの冷蔵庫も、かろうじてマーガリンが溶けないぐらい。
ぜいたくは言えないけどね。
スプライトが一番だよ。