2011年5月16日月曜日

イメージ 中央アジア

ビン・ラディン殺害前から決めていたことだが、パキスタンに行くのは断念した。
イランとパキスタンを無事通過できれば、ユーラシア横断ルートもうまくつながるのだが、現在、イラン東部に「退避を勧告します」が発令されており、陸路でイランからパキスタンに入国するのは不可能な状況。
そもそも、タリバンの本拠地であり、ビン・ラディンが潜伏するような国を、自転車で通過するのはいかがなものか。

そこで、イランから中央アジアを経由して、中国→ネパール→インド→東南アジア→中国、というルートに変更した。

中央アジアとは、狭義ではトルクメニスタン、ウズベキスタン、タジキスタン、キルギス、カザフスタンを指す。
いずれも旧ソ連のイスラム圏で、1991年のソ連崩壊にともなって独立した。
「中央アジア=シルクロード」ともいえる。
ガイドブックや画像検索などで調べてみると、サマルカンドをはじめとする、なんとも美しいイスラム教の都市建築にすっかり魅せられてしまった。
ただし、タジキスタンとキルギスは政情不安定のため避ける。
また、旧ソ連ということもあり、どの国もビザ取得が面倒なようだ。

・トルクメニスタン
イスラム帝国、モンゴル帝国、ソ連、などの支配を経て独立。
独裁国家で永世中立国。
国土の85%がカラクム砂漠。
天然ガスの埋蔵量は世界4位。
トルクメン人85%、ウズベク人5%、ロシア人4%。
トルクメン語72%、ロシア語12%、ウズベク語9%。
大多数がイスラム教スンニ派。

・ウズベキスタン
イスラム帝国、モンゴル帝国、ソ連、などの支配を経て独立。
国土の80%がキジルクム砂漠。
カザフスタンとの国境をまたぐアラル海は、かつては面積世界4位の巨大な湖であったが、ソ連時代に灌漑用水として使用され、現在はほとんど干上がってしまい、20世紀最大の環境破壊ともいわれている。→参照
ウズベク人80%、ロシア人5%、タジク人5%、カザフ人3%、カラカルパク人2%。
ウズベク語74%、ロシア語14%。
大多数がイスラム教スンニ派。

・カザフスタン
イスラム帝国、モンゴル帝国、ソ連、などの支配を経て独立。
国土面積世界9位で、内陸国としては世界最大。
国土のほとんどが砂漠かステップで、人口密度は6人/k㎡。
カザフ人57%、ロシア人27%、ウクライナ人3%、ウズベク人2%、ヴォルガ・ドイツ人1%、ウイグル人1%。
カザフ語64%、ロシア語95%。
イスラム教スンニ派47%、ロシア正教会44%、プロテスタント2%。

中央アジアと周辺国

イランに対する渡航情報(危険情報)の発出

パキスタンに対する渡航情報(危険情報)の発出



2 件のコメント:

  1. 出発間際に中東情勢が混沌としてきたな。
    無事に過ごせればいいのだがなぁ。

    イスラム建築に見せられるとは良いセンス。

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  2. 情勢は変わり続けるので、自分が行く時にどうなっているかはわからないね。
    中東以外でも、どこで何が起こるかわからないが、
    飛行機でショートカットはやりたくないな。

    中央アジアの街並みやモスクは本当にきれいだよ。
    楽しめると思う。

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