ついに出た!!!
今まで通過した国でも、国立公園内のサファリツアーに参加すれば、ライオンをはじめとするアフリカの主だった動物を見ることもできたと思う。
しかし僕にとって動物の出会いとは、「自転車走行中に路上で遭遇する」ことに意味がある。
自転車こいでたらばったりライオンに出くわした。
こんなゾクゾクする体験が他にあるだろうか。
ここはミクミ国立公園。
一般道が約50kmにわたってこの国立公園内を突っ切っており、この道路を通行するだけなら、入園料を払わずに、動物との出会いを「自由に」楽しむことができる。
サファリの場合、原則としてサファリカーに乗ってガイドに動物を探してもらう形になるので、自由も何もない。
左が英語で右がスワヒリ語。
突入して早速、シマウマの群れが現れた。
インパラもたくさん。
キリンもたくさん。
僕が自転車をこいでいるすぐそばで、キリンの群れが同じ方向に走って行く。
キリンと一緒に並んで走るなんて・・・たまらない。
キリンほどの大型動物になると、大地を駆けるその足音、重量感、スピードに相当の迫力がある。
この感覚も、映像や文章で伝えるのは難しい。
そしてライオン!!!
欲を言えば、もう少したてがみがモサモサ生えていてほしかった。
こいつは床屋に行ったばかりな感じ。
しかし悲しいかな、この道はダルエスサラームへとつながる主要幹線道路で、多くの大型トラックや大型バスが行き交う。
自転車に乗った人間が通過するだけでも、動物たちに脅威とストレスを与えてしまうに違いない。
僕は大いに自然を満喫した一方で、申し訳ない気持ちでいっぱいでもあった。
そして、憎むべきはドライバー。
ただでさえ大型車のエンジン音はやかましいのに、ボケドライバーどもが、僕とすれ違うたびにあいさつのクラクションを鳴らしやがる。
当然僕は無視するのだが、無視するとしつこく二度三度鳴らしてくる。
中古車を後進国に輸出する際は、クラクションの機能とカーステレオをとっぱらっておくべきだ。
自転車を止めて動物を観察している時、あるいは風景を撮るのに車に映ってほしくないので車が通過するのを待っている時、大型車がクラクションを鳴らしながら止まり、エンジンも切らずに大声でなんやかんやと話しかけてくる。
こいつらに「空気を読む」という技術を習得させるのにあと何十年かかるだろうか。
二重の意味で、「やはりここはアフリカだな」と感じさせられた国立公園走行であった。
昨日、ダルエスサラームに着いた。
どうしようもなくひどい街だ。
明日歯医者へ行く。
Dar Es Salaam, Tanzaniaにて
Dst. 8219km
キリンが横断している映像は衝撃的!
返信削除何だろう・・・時間の流れがまったく異なる。
素晴らしい!
キリンのそばを車が通ったりすると、比較物ができて、キリンの巨大さが実感できるよ。
返信削除なんでこんな風に進化しちゃったんだろう?なんて思いながら眺めていた。
シマウマの模様も不思議だよな。