2010年3月20日土曜日

イメージ ナミビア

美しいナミブ砂漠。
魅力的な国だ。

19世紀にヨーロッパ諸国がアフリカを奪い合った時、ここは砂漠ばかりで何もないと見向きもされず、後に遅れてきたドイツが植民支配した。
20世紀には南アフリカ領となり、戦後はアパルトヘイトも経験した。
ナミビア共和国として独立したのは1990年。できたての新しい国だ。
今はウラン、ダイヤモンドなどの産出で注目されている。

日本の2倍の面積に、人口はたった210万人。人口密度は2人/k㎡。これは世界2位の希薄さ(1位はモンゴル)。

アフリカの南部には、かつてブッシュマンと呼ばれて有名になったサン人がいる。
現在は「ブッシュマン」は蔑称だということで使われない(「サン」もまた侮蔑のニュアンスがあるというが)。
舌打ちをするようなクリック音と吸着音を使う、相当変わった言葉を話す。
「ナミブ」はかれらの言葉で「何もない」という意味らしい。

オバンボ人、カバンゴ人など、謎の民族が大多数で、白人は6%。
白人は主にドイツ系とオランダ系(アフリカーナー)。

公用語は英語となっているが、英語を第1言語とする人は1%以下だという。
公用語とはいったい何なのか?
アフリカーンス語やドイツ語の方が通用度が高いらしい。
アフリカーンス語、勉強しておくべきだろうか。

政情は安定していて、治安は良いようだ。
意外に物価が高い。

ナミビアは、世界一所得格差が大きい(ジニ係数0.74)。
資源の恩恵を受けて経済力を伸ばす一部の富裕層と、昔ながらの伝統的な生活を守り続ける部族との間に、格差が広がっていくのは当然といえば当然かもしれない。そもそもかれらに所得なんてあるのか?
中国(ジニ係数0.46)で問題になっている貧富の差とは、また意味が違うのかもしれない。
ちなみに、日本は、所得格差の小ささで世界2位(ジニ係数0.24)。
しかし、日本はジニ係数は小さいが、貧困率(年収が平均に満たない人の割合)は高い。

ナミビア共和国地図  ナミビアの位置 



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