2012年4月22日日曜日

田舎のフランス









美しい田園風景が続く。

しかし、こういうところは、どの土地もくまなく私有地になっているので、野宿ポイントをみつけるのが難しい。
ちょっとでも死角になっているスペースがありそうだったら、すぐさま忍びこんでやる、とキョロキョロしながらスローペースで進む。
すると、車が止まって声をかけられた。

「キャンプする場所を探しているのかい?」

「いかにも、お察しの通り。」

「ウチの土地に来ればいい。」

やった!
ヨーロッパでは人に声をかけられることがあまりないので、こういう展開は期待していなかったのだが、ありがたい。
そして、野宿をたくらんでるのバレバレじゃねえか。

案内されたところは・・・


「どこでも好きなところにテントを張りなさい。」

「・・・マジっすか・・・」

すばらしい。








どこまでがこのムッシューの土地なのか、よくわからない。
隅に川が流れていて、釣りをしている人もいた。
釣り人は、ここの住人ではなさそうだ。
立派なマスが釣れていた。

子供もいた。
世界屈指の観光大国であり、かつ移民受け入れ大国でもあるフランスでも、突然の東洋人の来訪に少年はひどく警戒し、僕からコソコソ逃げ隠れていた。
追いかけまわしてやったら、すぐにケラケラ笑い出して喜んでいた。
アフリカの子供より順応が早い。

翌朝、出発しようとしたら、謎のお爺さんがやってきて、コーヒーとパンとフルーツをくれた。





また雨。


不安定な天気がずっと続いている。
ヨーロッパには雨期も梅雨もないはずだが、ここのところ日本の梅雨並みに、よく降る。











シャンベリー。


















雪山が見えるようになってきた。
いよいよアルプスに近づいてきている。


Annecy, Franceにて

Dst. 14991km



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