2011年10月7日金曜日

マラウイ湖とマラウイ人



このマラウイ湖から、大地の裂け目、グレートリフトバレーが始まる。
アフリカで3番目に大きな湖で、琵琶湖の44倍。
地元の人はここの魚を獲って食べるが、生物学的にきわめて貴重な固有種が多いため、捕獲量は制限されている。
しかし鑑賞用としても人気が高く、日本などにも多く輸出されている。



 

  
 

 

(注)淡水魚です!




 

(注)餌付けはよくないです!






マラウイ湖の一部は世界遺産になっているが、自然保護の意識は
き渡っていない。
彼はパンを水中に浸して魚をおびきよせ、手づかみして僕に渡して見せた。
子供が水浴びするのはいいが、お母さんは子供の体に石鹸を塗りたくり、そのまま湖に突っ込んで泡を洗い落としていた。
やはりここはアフリカだ。



ほぼ丸一日ガイドしてくれたオースティン。

40歳ぐらいかなと思って年齢を聞いたら、27歳だと。

昼食はオースティンの家で。










主な民族はチェワ族。
チェワ語が国語で英語が公用語。
他人のことは言えないが、マラウイ人は他のアフリカ諸国に比べて、英語はあまり得意でないように思える。



写真を撮らせてくれと頼んだら、
マネー! マネー! マネー! マネー!とうるさかった。

でもいざカメラを向けたら、照れてやがる。

異様に子供が多い。
どこもかしこも子供だらけ。
この国の平均年齢は10歳以下なんじゃないかと思うほどだ。









走行中は、左右両サイドから無数の子供がうじゃうじゃわいてきて、大興奮しながら
アズングー! アズングー!と絶叫する。
日本語で
アソボー! アソボー!と言っているようにも聞こえる。
どうせろくな言葉じゃないだろうが、あまりにもしつこく言われるので人に聞いてみたら、
azungu白人という意味だそうだ。
そんなところだろうと思っていた。
誇張なしで、1日に200~300回はこの言葉を浴びせられる。

しかしこういうのはどうやって伝播するのだろう?
興味深いことに、この
アズングーの言い方、調子が、どこへ行っても同じ感じなのだ。
これを言うのは5歳以下の子供で、学校にも行かないだろうし村の外に出ることもないだろう。
一般家屋にはテレビも電気もないので、マスメディアの影響だとも思えない。
親が教え込むにしても、全マラウイ人が同じように自分の子供に
外国人を見たらアズングーと叫びなさいとインプットさせるだろうか。
文化人類学者か誰か、これについて調べた人いないだろうか。

マラウイ人の教育水準、知的レベルは非常に高い。

だいたい5歳以下の子供が、

アズングー! アズングー!
ハロー! ハロー!
バイバイ! バイバイ!
と絶叫する。

もう少し年長
の子になると、
ギブミーマネー! ギブミーマネー!
ハワユ! ハワユ!
ハウマッチ! ハウマッチ!
と知ってる英語を並べたてる。

マラウイでは、
ギブミーマネーという言葉はひとつのあいさつのようだ。
街中でも、僕とすれ違う時に軽く
ギブミーマネー!と言ってそのまま過ぎ去って行く人がいる。

それから、中国語のものまねをしたり、カンフーのものまねをしだす人もいる。
英語だけでなく中国語もできるとは。

立派な青年になると、僕に自転車で勝負をしかけてくる。
かれらはもともとそんなに速くないので僕は抜かしてしまうのだが、その後猛ダッシュで抜き返してくる。
表情は真剣そのものだ。
でもしばらくするとスピードが落ちるので、また僕が
かすことになる。

終日こんな感じなので、なかなか気が休まらない。

でもマラウイ人は仕事はちゃんとしてる。
ホテルや店などでイライラさせられることはない。
笑顔があり、
Thank you」や「Sorryといった言葉もある。

僕はだいぶこの国を気に入ってしまったようだ。





マラウイクワチャ。

 

一番大きい紙幣が500クワチャ(230円)なので、ATMで1万円ほどおろそうとすると、この500クワチャ紙幣が40枚以上出てくる。


Lilongwe, Malawiにて



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