ウィントフックという都市の名さえ聞いたことがないという人も多いと思う。
国の人口が200万だから、首都の規模もたかが知れている。
でも、長らく無人地帯を走って感覚がおかしくなってしまったのか、僕の目には、この小都市がビッグシティに見えた。
市の中心は、僕にはまったく必要のないファッショナブルな店が並ぶモールになっている。
ケープタウンのようなエネルギッシュな喧騒はなく、控え目でおとなしい印象。
標高約1600mで、今は冬だが、昼は30℃を超える。
夏はどれだけ暑いのだろう?
Marientalという街に滞在していた時、変な男が歌いながら僕に寄ってきた。
「君はこの国が好きに違いない。だってここにはバイオレンスがないから。」
たしかに首都も治安は非常に良く、危険はまったく感じない。
ビッグシティに着いたら、観光よりも何よりも、自転車屋とアウトドアショップを探す必要がある。
首都とはいえ不便なところで、しばらく探しまわってようやくまともな店をみつけた。
バーテープ、シフトケーブル(フロント)を交換。
スタンドも折れたけど、まあいいかな。
砂まみれだったので洗車もした。
あと、バッグがひとつ壊れた。
原因はもちろん過剰積載だが、それにしてもTOPEAKのバッグは貧弱すぎるかもしれない。
やはりORTLIEBを買うべきだったか。
たった1ヶ月ちょっとでひとつ壊れたということは、他のバッグも今後続々と壊れる可能性が高い。
思い切ってここで全部ORTLIEBに買い換えようかと、店で相談してみたのだが、ナミビアも南アもORTLIEBとは取引しておらず、個人で取り寄せるしかない、そうなるとドイツからの送料などすべて個人負担になるので費用も日数もめちゃくちゃかかる、と言われた。
ナミビアは旧ドイツ植民地で今もドイツと物的交流があると聞いていて期待していたのだが、残念。
修理しながら走り続けるしかない。
驚くべきことに、質の悪い未舗装を何百kmも走っていながら、今回の旅で、まだ一度もパンクしていない。
PanaracerのSUPER TUBEとSCHWALBEのタイヤはすばらしい、とここで宣伝しておこう。
スポークもまだ折れていない。
今は、ホステルに滞在している。
ホステルにキャンプサイトがあるので、やはりキャンプしている。
1泊N$70。
ここで、数人の日本人に出会った。
この旅で、日本人に出会うのは初めてだ。
久々に日本語で会話ができて、夜遅くまで話しこんだ。
世界一周中の裕さん&紘子さんのブログ→http://nynysekai.nynyblog.jp/
あと、4人のフランス人サイクリストもここに滞在している。
わざわざフランスから来て、ナミビア一周だけして帰る、というちょっと変わったルート選択。
自転車旅行者に出会うのもこの旅で初めてだ。
スタッフは気さくだ。
僕の旅の話をしたら、「今日はオレが飯をつくってやる!」と言ってごちそうしてくれた。
トウモロコシをこねたやつ、なんともいえない食感と味でおいしかった。
初めてのアフリカらしい食事だった。
こういうアピールは大事だと思う。
旅行者は、金さえ払えば何でも手に入ると思いがちだが、仮に首都の高級ホテルに泊まったとしても、無駄使いしちゃいけない部分がある。
去年やばかったんだな。
明日、走行再開する。
おぞらく数日後にはボツワナに入国しているはず。
地図で見た感じでは、ボツワナはナミビア以上に希薄で、街が全然ない。
200、300kmの無人地帯がざらにあり、少々不安。
ブログの更新もまたしばらく滞りそうです。
Windhoek, Namibiaにて
2011年8月15日月曜日
登録:
コメントの投稿 (Atom)
お~!!
返信削除いつの間に続々と更新されているではありませんか!!
ナミブ砂漠…やばし!!!!!
なんか…いいですねぇ…すごく…いいですねぇ…
ナミブの秘宝石…
ピンク色に顔をあからげた太陽…
やがて隠れるように去っていく…
静寂に包まれた空間…宝石箱をひっくり返したような星の煌めき…天の川…
そう…それはまるで地球のカーテン…
そんな安息夢地でコロナ片手にタバコを手にする…
ピン…デュポンの音が闇夜に響く…
白い煙が天へと吸い込まれていく…
…
自然と涙が溢れでる…
その涙こそ古より語り継がれた伝説のナミブの宝石…だったとさ。
作者iwasaki
(笑)
つい自分も行った気になり激妄想しました(笑)
次はボツワナですか!
くれぐれも気をつけてください!
イワサキでした!
都市部はやはり整備されているな。
返信削除東京で言うと浜松町あたりに見えるかな・・・・
スタンドが早速折れたというのが少々残念か?
しかし、タイヤと車体が無事ならいいんじゃないか。
クロモリのフレームで大正解だね。
バッグが壊れたのは痛いね。
未舗装路が多かった分、ダンパーが無い車体だと柔らかい箇所へ
ストレスが行くんだよ。
購入するにも時間と費用が掛かるんでは修理で凌ぐしかない・・・
ホステルのスタッフも良い人で良かった。
日本人旅行者に会うなんて以外だったんじゃないか?
ボツワナのハボローネは近代的な都市らしいが、距離があるな・・・
まずは、mamunoを目指すしかないかな?
水は大量に。
過信と油断は禁物だぞ。
ウィントフックの宿にいたヒロシとヒロコです!!
返信削除その節はどうも~。楽しいお話いっぱい聞けて良かったです!!
今、ケープタウンにいて明日ヨハネスブルグに移動、そのまま空港に直行してトルコに行きます。
あの後、インターケープのバスで盗難未遂にあってね。。。
従業員やとは思いますが、預けてたバックパックが上下2カ所刃物で切られてました。
貴重品は全て手荷物に入れてたので何もとられなかったんですが、大切なバックパックをキズモノにされましたよ(ーー;)
より一層気を引き締めて行きます。
またブログチェックさせてもらいますね(^-^)/
そのうち浅地さんも登場するはずです。
リンク貼っていただいてありがとうございます!!
岩崎さん
返信削除岩崎さんが詩人だったとは知りませんでしたよ。
ここでは、星との距離を感じません。
宇宙の中にいるようです。
今後も、小刻みに更新するよりは、都市に着いて一気に放出、というパターンになるかもしれません。
winlook君
自転車や荷物のトラブルは日常茶飯事で、今のところ深刻なのはないのでいいんだけどね。
スタンドはすぐ折れるよ。
強力なスタンドをオーダーするべきだったかな。
ハボロネは行かないよ。
見所はオカバンゴ、マカディパティパン、そしてビクトリアの滝へ向かう。
過信と油断は禁物、気を付けます。
Hiroshiさん & Hirokoさん
こちらこそ楽しいお話と貴重な情報聞かせていただいて感謝しております。
荷物の件、たとえ未遂でも、そんなことされたら悔しいですね。
お気持ちお察しします。
自分もエクアドルで、ケチャップ強盗の類で、マスタードぶっかけられたことあります。
ニカラグアでは、スーパーに荷物を預けた時にカメラ盗られました。
アフリカの後はロンドンと聞いていたのですが、トルコですか。
自分もトルコのケバブ食べるの楽しみしてます。
ブログでケバブレポートお願いしますね。
また世界のどこかで会えることを願ってます。
Keep In Touch & Have A Nice Trip!!
2011年8月17日15:41
他のバッグ大丈夫?もしかして溶接部?フレームが華奢だったので少し不安はあったんだけど・・・
返信削除補強いれときゃよかったかなぁ><