2014年12月4日木曜日

撤退

毎日毎日、雨、雹、雪、強風、暴風。
丸一日天気が安定するということはまずない。
比較的マシな日を見計らって、走行再開。
レイキャビクも雪化粧してきたので、またスタッドタイヤに履き替えた。

レイキャビクの少し北部のスナイフェルスネス半島をめざす。




晴れ間も見えるが、すぐに雲がやって来て、雪をくらう。
ずっとその繰り返し。



海辺の原っぱで野宿。
雪が積もっていたが、寒さ冷たさはほぼ感じない。

翌朝。
雪から雨に変わり、積もっていた雪がすっかり溶けた。
長い雨で、なかなかやんでくれない。

走行意欲が失せて、ここで連泊することにした。
野宿連泊はめったにやらないが、この道は交通量が少なくて、道路脇にもかかわらずほぼ誰からも見られない。

しかし午後から、暴風が吹き荒れ始めた。






はい、ムリです。

寝るのはもちろん、こんなところに居続けることはできない。
なんとかテントをたたんで、撤収。
レイキャビクからスナイフェルスネス半島まで約220km。
たいした距離ではないが、この調子じゃたどり着いたとしてもレイキャビクまで順調に戻って来れそうな予感がしない。
すでに出国の航空券を買ってあるので、ギリギリのスケジュールで動くのは避けたい。
ということで、ここで走行断念して、レイキャビクへ撤退。

悔しいな。


暴風と雹に打たれながら、今夜泊まる場所のあてもなく、ただ戻るしかない。
残念無念。

あっという間に日が暮れ、闇夜にまたオーロラが現れた。
もちろん写真を撮る余裕などない。
この風では三脚も立てられない。
アイスランドで3度目だが、いずれも緑色の帯が1本すっと伸びるだけで、ノルウェーで見たようなダイナミックな動きはない。

この日は寝ない覚悟だったが、なんとか深夜前に街にたどり着いた。
暴風と雹は夜通し続いた。


Reykjavik, Iceland

22740km



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