2014年10月5日日曜日

森、森、森、、、



































この日は一気に冷え込んだ。
朝の気温、-6℃。
霜が降り、テントが凍ってバリバリになった。
ペットボトルの水は半凍り、まだふつうに飲める。

さすがにTシャツ+ジャケットだけだと寒いので、ヒートテックとレインウェアも着て、手袋もつけた。
フードもかぶらないと、耳が痛い。
下は短パンでもまだ大丈夫。

走行中、物価の安い国ならカフェやレストランに駆け込みたいところだが、北欧では無理。
幸い、街のスーパーは幹線道路のすぐそばにあるので、とりあえずスーパーの中に入って、買い物するフリをしながら暖まる。

晴れてるからまだいいけど、これで雨や雪が降りだしたら本格的に厳しいな。



行けども行けども、、、


森、森、森、、、


テント泊が続くと、ヘッドランプのバッテリーの消耗も早い。
乾電池はソーラーでチャージ。

このソーラー充電池は、出発前に日本の友人からもらったもので、重宝している。









何ベリーだろう?


食べてみたら、酸っぱかった。
もちろんこんなんで腹はふくれないけど、少しはビタミン補給できたかな。



前日の冷え込みは突発的なものだったようで、また朝の気温6℃前後まで上がるようになった。

走行状況はいたって良好。
アップダウンもなくなり、フラット。
弱い追い風。
鼻歌が捗る。



ボスニア湾。

(ボスニア・ヘルツェゴヴィナの「ボスニア」とはたまたま発音表記が一致しただけで、本来まったく無関係らしい。)

オウルという大きめの街で、キャンプ場で1泊。
€10。

1週間ぶりのシャワー。
寒冷地では、しばらくシャワーを浴びなくても体はベタつかないし頭もかゆくならない。
まだまだ野宿で粘れるとは思うが、せっかく大きな街にたどり着いて野宿もなんだし、それに水を補給しなければならない。

バスルームはこんなにきれい。


キッチンはこんなに立派。


建物内はセントラルヒーティングで暖かい。
テントは寝るだけで、寝るまではキッチンでゆっくりくつろげる。
もちろんWi-Fiあり。
これで€10なら文句ない、ホテルやホステルは一切不要。

しかし結局、この日はキッチンで寝てしまった。




Rovaniemi, Finland

19463km



2 件のコメント:

  1. 世界は静かそうですね。
    芥川龍之介が静かな状態を森(しん)と書いていたのを思い出しました。

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    1. 静かですよ。
      ただ、僻地化するにつれて道が狭くなり、そのくせ車はけっこうなスピードですっ飛ばしているので、遠くから車の音が聞こえてくるたびに緊張します。
      夜は完璧な静寂です。

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