2014年7月29日火曜日

広西チワン族自治区 2

なんかおもろい中国人が併走してきた。


自転車屋を経営しているらしい。
わずかながら英語を理解できること、そして自転車好き、ということで彼とは楽しく意志の疎通ができる。

ドリンクをおごってもらってしまった。


昼食をごちそうになってしまった。


ここぞとばかりに、彼に中国語を教わった。

若い世代はたいていスマホを持っていて、翻訳機能を使って僕とコミュニケーションをはかる。
音声入力したり、ディスプレイに文字を手書きしたりして入力している。
スマホに漢字入力するなら、こういうスタイルの方が速いのだろう。
ただし、翻訳の精度はまだまだ未発達で、まったく意味不明な文章になる場合が多い。
中国語って、疑問文に?マークをつけたり語順を変えたりしないのか、翻訳後の文章を見ても、質問されているのか命令されているのかさえわからない。

この日は100元(1631円)の中級ホテル。
初日とは大違いで、レセプションの女性たちはムダにギャーギャー騒ぐこともなく、会話はできないが筆談なら何とかなるということを瞬時に察して、わかりやすいシンプルな筆談をしてくれて、いともスムーズにチェックインできた。
しかも、真新しいきれいな建物にもかかわらず、自転車を室内に入れさせてくれた。
エレベーターも、自転車をそのまま入れられるほど広かった。
毎日こんな感じだったら楽なんだけどなー。

この手のレストランは、冷蔵庫にある食材を指で差して注文すると、適当に野菜を加えて料理してくれる。




なにかと難しい国なだけに、ホテルにスムーズにチェックインできただけで、レストランでスムーズに注文できただけで、妙な充足感がある。
ふつうのことなのに、店員がちょっと親切に対応してくれただけでうれしくて、笑顔で「謝謝」と繰り返し言ってしまう。



またなんかやってる。


この街灯(?)、見た瞬間、ひねくれたデザイナーがわざと崩したデザインで作ったアートなのかなと思ったのだが、どうも違うようだ。


歴史的大地震でも起きない限り、これは倒れちゃいかんやつでしょ。


そしてこの危険な状態のまま、周囲を封鎖したりなどの処置もせず人が通行している。


これがチャイニーズクオリティか。

楽しそうでなによりです。


長い歴史を誇る中国だが、街を歩いていても、歴史はまったく感じられない。
大きな街だと真新しい建物ばかり、小さな街だとボロイ建物ばかり、中くらいの街だとそのミックス。
寺などはあまり残っていない。

真新しい建物も、そう長くはもたなさそうだ。


小さい街の市場はこんな感じ。






あれ、前回の投稿で「とてもクリーン」って書いちゃいましたっけ?
すみません、忘れてください。




Yangjiang, China



4 件のコメント:

  1. 地方の行政官が実績作りのために再(乱?)開発をしてるのだと思います。
    俺がこんな近代的な街にしてやったぞー、みたいな。
    街灯が象徴的ですね。

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    1. いかにも中国らしいですね。
      歩道なんかも一見新しくてきれいですが、すでにボコボコに傷んでいる箇所も多いです。
      よくネットニュースで、「中国のビル倒壊、震度ゼロ」なんてあったりしますが、よくわかります。

      今日はちょっと高いホテルですが疲れていたので連泊してしまいました。
      3時間かけて動画アップに成功しました。

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  2. 先ほどコメントしたのですが、UPされてないのでもう一度。
    中国のチャリダー都会から来たのかな?俺もウイグル自治区やチベットで北京やら都市部から来た中国の旅行者と結構会いました。日本にも中国の旅行者はすごく増えているし、旅行するほど豊かになっているのでしょうね。都会の若者はインターネットなどで外国の情報もたくさん得ているし、西洋化が少しずつ進んでいるように感じます。英語も結構しゃべるよね若者は。カシュガルで同部屋だった北京から来た女子大生のスマホの待ちうけがヒカルノ碁の佐為でした。日本の漫画に詳しく、俺のほうが日本の漫画についていろいろ教えてもらった。イランで同宿だった中国人チャリダー2人組、最初香港人か台湾人かと思って話しかけたら中国本土の人だった。世界を回るチャリダー中国人って10年前はほとんどいないと思ったけど少しずつ増えてるんだろう。中国はどんどん変わってきてるんだと思う。特に都会人はね。田舎はRyoさんがみたように変化がまだすくないのでしょうね。俺は中国の田舎に行ったことがないので興味があります。今後も長旅気をつけてください。

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    1. 平均1日1回ぐらいのペースで、荷物を積んだ中国人サイクリストとすれ違います。
      道路が広くて中央に仕切りがあったりするので、話はせず手を振るだけのパターンが多いですが。
      国外では中国人サイクリストに出会ったことはないですが、国内は決してめずらしくないですね。
      おかげで僕も地元の人から異常な目で凝視されることが少なくなりました。
      ここではとにかく中国語を話せないということが異常なことのようです。

      日本のサブカルについて、外国人が詳しくて当の日本人が何も知らない、というのはヨーロッパでもよくありました。
      ウイグルでも、カシュガルで出会った若い中国人たちは日本の歌やら俳優やらを知ってました。
      ネットもVPNを使っているので若い世代はすでにいろいろ知ってますね。

      逆に僕は、アメリカンミュージック、特にギターミュージックが好きで、アメリカを旅していた時、地元の人に音楽の話題をふってみたりしたんですが、反応がイマイチだったことが多かったです。
      あと、カナダのトロント付近で地元に人にグレン・グールドの話題をふっても「知らない」って言われてけっこうショックでした。

      中国はこれからどうなっていくんでしょうね。
      予測はたてられませんし、13億の人口、すべてを見渡して中国の国民性を把握することも無理です。
      ただ、これから世界を引っ張っていく大国なら最低でも民主化することが不可欠だと思います。

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