2010年9月23日木曜日

イメージ ノルウェー

スカンジナビア半島の西側に細長くのびる極北の国。
僕は南アフリカから出発し、とりあえずヨーロッパ最北端として知られるノールカップ岬を目指すことになるが、厳密にはノールカップは最北端ではないらしい。

ノルウェー、スウェーデン、フィンランド、ロシアにまたがる、スカンジナビア北部の地方はラップランドと呼ばれ、少数民族サーミ人がトナカイとともに生活し、半国家をなしている。

西岸は全域がフィヨルドで、氷河の浸食によって複雑に入り組んだ地形がえんえんと続く。
「入江、湾、フィヨルド」を意味する「vik」から、「ヴァイキング」(フィヨルドから来た者)という言葉が生まれた。
通説では「ヴァイキング」=「海賊」というイメージだが、実際にはスカンジナビアに住む人全体を指し、手工業に秀でた漁民、農民であったという。
日本でバイキングといえば食べ放題だが、これはノルウェーの一般的なパーティのスタイルを真似たもの。

9~11世紀にはヴァイキング時代として栄えたが、14世紀にはデンマークに併合され、19世紀にはスウェーデンに併合された。
独立は1905年。
EU加盟は国民投票によって否決され、現在も非加盟国。

北海油田の豊富な石油資源により、ノルウェーは世界有数の原油輸出国。
漁業、林業、鉱業、IT産業もさかんで、国民一人当たりのGDPは世界2位(1位はルクセンブルク、日本は17位)。
首都のオスロは、物価の高さで世界3位(1位は東京、2位はロンドン)。
就学率、識字率、平均寿命なども高く、生活の質や発展を示す人間開発指数(HDI)は世界1位(日本は10位)。
男女平等の国であり、女性の社会進出度を示すGEMは世界1位(4位まですべて北欧、日本は57位)。

国民がEU加盟を望まないのは、自国の産業だけで豊かな経済が維持でき、福祉国家としての高度なシステムも確立されているので加盟する必要がないし、加盟すればスペイン、ポルトガル、ギリシャ、アイルランドなどのEU貧乏国の面倒も見なければならない。人口たった485万人の国で人材的、経済的な流動が起きたら、脅威となるであろう。

92%がノルウェー人(ゲルマン系)。サーミ人は2万人ほど。
公用語はノルウェー語。アイスランド語に近いらしい。サーミ人はサーミ語。
84%がプロテスタントの福音ルーテル派。

ノルウェー出身の有名人は、ヘンリック・イプセン(劇作家)、エドヴァルド・グリーグ(作曲家)、エドヴァルド・ムンク(画家)。

ノルウェー王国地図  ノルウェーの位置 



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