2010年7月6日火曜日

イメージ トルコ 2

・カッパドキア
アナトリア高原に100k㎡にわたって見られる奇岩群で、トルコ随一の名所。
6000万年前の火山で凝灰岩が堆積し、風雨の浸食によって残ったキノコ形の奇妙な岩石が林立している。
紀元前から、人々は柔らかい岩石をくりぬいて住居とし、4世紀頃からキリスト教徒が移り住み、弾圧から逃れるための隠れ家となった。
36の地下都市、30の岩窟教会が確認されている。
1965年に発見された地下都市は、地下8階、深さ65mにおよぶ。

・アララト山
アルメニア、イランとの国境近くにある、トルコの最高峰(標高5137m)。
ノアの方舟が大洪水の後に漂着した山といわれている。
今年4月に「アララト山で方舟発見」というニュースが報じられたが、すぐに捏造であることが発覚した。→参照
方舟の「発見」は頻繁にあるようで、まず信じない方がいい。
アララト山は紀元前はアルメニア王国の中心にあり、今もアルメニア人にとっての故郷であり、シンボルでもある。
オスマン帝国時代までは山麓に数百万人のアルメニア人が住んでいたが、第1次大戦中のオスマンによる強制移住の際、多数のアルメニア人が虐殺された。
アルメニア側は150万人が虐殺されたと主張し、トルコ側は戦時下の悲劇で30~50万人が犠牲になったが虐殺ではないと主張する、「アルメニア人虐殺問題」として現在も未解決。
第1次大戦後にアララト山はトルコ領となるが、アルメニアは認めておらず、現在もアルメニアの国章にはアララト山が描かれている。

・トロイ遺跡
BC8世紀頃のギリシャの吟遊詩人ホメロスによる「イリアス」と「オデッセウス」に書かれているトロイ戦争(BC1250年頃)の舞台となった都市の遺跡。
ギリシャ軍が敗戦の意を示すために巨大な木馬をトロイ軍に献上し、トロイ軍が油断したところを、木馬の中にひそんでいたギリシャ軍が攻め込んでトロイを陥落した、という「トロイの木馬」の話が有名。
架空の物語だと思われていたが、1870年代にドイツのシュリーマンがトルコでこの都市遺跡を発掘し、その実在が証明された。

・パムッカレ
台地の斜面に沿って流れ続けた温泉の石灰分が沈殿して形成された、階段状の真っ白な石灰段丘。
岩肌を覆う結晶が鍾乳石や氷結した滝のような景観をつくりだしている。
古代から保養地となっており、最上部にはヒエラポリスという2世紀頃のローマ帝国の都市遺跡がある。



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