2014年2月18日火曜日

カリマンタン

インドネシアに入国。

国境でビザ取得可。
US$25と提示されているが、ドルで支払おうとしたら拒否された。
30万ルピア(2593円)または90リンギット(2783円)。
滞在期限は30日で、各都市のイミグレーションで延長可。

ちなみに、1ルピア=0.0086円。
デノミしろよと不満を言いたくなるレート。
会計の時は下3桁を省略して言われる。

国境にたむろっていた人たちが、「Japan? アリガト! アリガト!」と笑顔で握手を求めてきた。
慕われてるなー。

インドネシアについて。

世界で最も多くの島を領有する国。
その数1万3466。
主な島は、スマトラ島、ジャワ島、ボルネオ島、スラウェシ島、ニューギニア島など。
面積は大きくないがよく知られている島としては、バリ島、コモド島などがある。
ボルネオは、インドネシアではカリマンタンと呼ばれる。
いくつものプレートがぶつかりあっており、多くの火山があり、地震多発地帯でもある。

植民支配時代はオランダが支配し、第二次大戦中は日本が支配した。
戦後、戦勝国であるオランダが再び植民地化しようとしたが、インドネシア側はそれに抵抗し、4年にわたる独立戦争が起こった。
1949年独立。
初代大統領スカルノの元第3夫人が日本人で、日本でタレント活動をしている。

人口は2億3700万人で、中国、インド、アメリカに次ぐ世界第4位。
大多数がマレー系、華僑は5%。
公用語はインドネシア語で、マレー語と似通っている。
イスラム教76%、キリスト教13%、ヒンドゥー教3%。
世界で最も多くのイスラム教徒がいる国。

国境を越えると、人口が一気に増えた。
地図には街がまったく記載されていないので少々不安があったが、店や民家はそこらじゅうにあり、水と食料の調達には困らない。
マレーシアに比べると経済レベルが少し落ちた感じ。
道路も少し荒れている。

時々、村人たちが「ハロー、ミスター!」と手を振ってくれる。

いきなりジュースをおごってもらってしまった。

この人たちはムスリム。

英語の通用度は低い。











マレーシアと同様インドネシアも、イスラム国と見せかけて意外に教会が多い。


変なデザイン。


変なデザイン。


そうかと思うと、マレーシアではほとんど聞くことのなかったアザーンが聞こえてくる。

教会とモスクが次々と現れる。




国全体の統計ではムスリムの方が多いが、この辺はクリスチャンの方が多い気がする。
そしてここでも、ムスリムとクリスチャンの仲はあまり良くないらしい。

店はあるが宿はない。
いい廃墟発見。




再び雨が降るようになった。
夜に降ることが多いので、屋根のあるところで野宿できるのはありがたい。



経済水準が落ちたせいか、クラクションがよく鳴るようになった。
でもまだインドの100分の1、アフリカの50分の1ぐらい。
ドライブマナーは悪くはない。
まだ歩行者自転車が優先されていると思うし、ムチャな追い越しもない。

バイクが多い。
10歳そこそこぐらいの子供もバイクに乗って通学している。

こんなところに来る外国人はいないので、やはり大注目を浴びる。
二人乗りしているバイクが僕を抜かすと、後ろに乗っている者は必ず振り返って僕を凝視する。
手を振ってくれたり笑ってくれたりしたらまだいいんだけど、無言で無表情でひたすら凝視っていうのは慣れないな。
追跡されないだけまだマシか。







英語はほぼ通じないといっていいが、時々めちゃくちゃな英語で話しかけてくれて、「ウチに泊まりに来なさい」なんて言ってくれる人もいる。

この夫婦もムスリム。


夕方、いい感じに広々とした店が現れ、軒下にテントを張らせてもらおうとお願いしたら、快くOKしてくれた。
というかテントなんか張らずに店の座敷で寝なさいよ、と。


水浴びもできたし洗濯もできた。

リリン(15歳)。


よく気が利く子で、次から次へと僕に食べ物や飲み物を出してくれた。

その代わり、英語の宿題を任されてしまった。


ここの一家はクリスチャン。

若者たちにインドネシア語を教わった。


おばさんが、僕の所持品が高価な物ばかりなので外に寝させるのは危険だ、と言って、結局部屋で寝させてもらった。
ちょっとお世話になりすぎたので、少しばかり払おうとしたのだが、受け取ってもらえなかった。





どうしてこの人たち歩道を走るの?






どうして?


ポンティアナックという街に入ると、交通量が増大。
バイクがすごい。
ドライブマナーもクラクションもまだマシなのでそれほどストレスにはならないが、狭い道にこの交通量だから、走りにくいことこの上ない。



クチンがボルネオ最大の街だと思ってたけど、人口比較だったらこっちの方が大都市?



赤道モニュメント。


エクアドル、ケニア、そしてインドネシア、と三度目の赤道越え。



チェンドルのインドネシアバージョン。

5000ルピア(43円)。

今日、フェリーでジャワ島へ行く。
ジャワ島もちゃんと走る予定だったけど、この交通量を見てなんだか走る気が失せた。
首都ジャカルタをちょっと見て、すぐに去るかもしれない。


Pontianak, Indonesia

7970km



4 件のコメント:

  1. 荒れた道路にクラクション。
    読み手としては何か「戻ってきた」気がしますねー。

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    1. ブルネイとマレーシアが思いのほか優秀だったので、束の間の静寂でした。
      でもインドネシアも、イメージよりはるかに優秀です。

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  2. 教会の十字架に張り付けられているキリスト像が妙に
    高いリアリティーと見えるのは気のせいか?

    自炊の写真を見て思ったのだが、少しやせたか?
    怪我等も無いだろうか?

    ジャワ島へ行くのか・・・

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    1. こういうキリスト像はそこらにあるし、ふつうだと思うけどな。

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