2014年2月10日月曜日

ワイルドライフセンター 1

ボルネオには稀少な動物が数多く生息する。
走行中に遭遇できなければ国立公園に行く、国立公園でも遭遇できなければ保護センターに行くしかない。

クチンの中心地から20km、セメンゴワイルドライフセンターへ。

バスやタクシーや電車を利用するのが苦手な僕としては、こういう時、自転車があるって本当に便利だと思う。
最近は雨もまったく降らず、サイクリングが爽快。

チケットカウンターのおじさんが僕のことを知っていたので驚いた。
先日のボルネオポストの記事を見たらしい。
やはりネットニュースだけでなく、新聞にも掲載されたようだ。
そして僕を見てすぐに認識できたということは、新聞の方には写真も掲載されていたのかもしれない。

ここでは、半野生のオランウータンを見ることができる。
親を失ったものや傷ついたものや密輸されたものをいったん保護して、野生に帰すためのリハビリがおこなわれている。





世界最大の樹上動物。
ボルネオ島とスマトラ島にのみ生息している。





やはり表情に親近感がわく。
知能の高さはチンパンジーと同じぐらいだという。
でも、手と足の区別がよくわからない、足が簡単に180度開いちゃう、そしてその身体能力の高さは、我々からはあまりにかけ離れている。





腕が長くて短足。














1日2回、食事の時間になるとオランウータンがここにやってくる。
半野生ではあるが、たくさんの人が集まり、雰囲気としては動物園。


翌日、クチンの中心地から34km、マタンワイルドセンターへ。
ここもセメンゴと同じコンセプトだとは思うが、動物たちは完全に塀で囲われ、あるいは檻の中に入れられ、さらに動物園的で、半野生とは言えない。











メスや子供はまだふつうの類人猿的だが、オスは異様。



デカイ。
いや実際にはそれほど巨大ではないはずだが、この長い毛がデカく見せているのか。
熱帯で長い毛は不要だろうし、密林の中で動くにもジャマだろうから、これは威嚇のためか。





オスの顔が横に広がっているのはフランジと呼ばれ、強いオスの証。
弱いオスは何歳になってもフランジが発達せず、フランジのオスがいなくなったり、フランジのオスとケンカして勝ったりすると、フランジが発達し始めるという。
ライオンのたてがみなんかもそうだと思うけど、体の比率に対して顔がデカイと、強そうに見える。

この異様なルックスとひとつひとつの動作に、見入ってしまう。


外見で威嚇しなくても、こんな恐ろしい牙を持ってたら無敵だと思うよ。






けっこうイケメン?



Kuching, Malaysia



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