2012年7月11日水曜日

黒山

モンテネグロに入国。


ここもまた、出入国はいたってイージーで、瞬時にスタンプが押された。
非シェンゲン国でもこれだけ簡素化されているとなると、シェンゲンルールのメリットがいよいよわからない。
あれだけ広大な範囲にたった3ヶ月しか滞在できないというデメリットだけが際立つ。
ちなみにこの辺の非シェンゲン国は、1国につき3ヶ月滞在できるので、リミットに追われるようなことはまずない。



モンテネグロは、2006年にセルビア・モンテネグロから分離独立した。

公用語はモンテネグロ語(セルビア語と方言程度の違い)。
クロアチア語とセルビア語はほぼ同じで、文字だけが異なる。
クロアチア語はローマ字、セルビア語はキリル文字を使う。
と聞いていたが、標識や看板やテレビの字幕を見ると、モンテネグロでもローマ字の方が主流のように感じる。

EU加盟をねらっているようで、分離独立以来、通貨はユーロを使用している。























クロアチアに引き続き、海岸はたくさんの海水浴客でにぎわい、ビーチリゾートっぽい感じもあったが、クロアチアに比べるとだいぶさびれてきた。











海とおさらばして、内陸へ。

その国名から推察できるが、内陸はえんえん山。


人口希薄で、一部で農業や牧畜もおこなわれているが、肥沃な土地には見えない。


これは湖。






内陸では、僕のルート上ではニクシッチという街が唯一の街らしいところだった。
地図には、中規模程度にやや大きめに描かれているが、かなりすたれていた。
建物はボロく、廃虚もあちこちに見られた。
20~30年前の古びた車が目立つ。
観光に力を入れていないようで、インフォメーションもなければネットカフェもなく、宿泊施設もわずか。
大型スーパーもショッピングモールもない。

しかし、歩いているのは今までと同じく、モデルのようなスタイルできれいな身なりの白人。
ちょっと不思議な感じ。

白人以外の人種はまったく見ない。
黒人もムスリムも東洋人もいない。

経済水準は低下したが、物価が安くなったとは感じない。

英語の通用度は低い。 











































































モンテネグロは、特に行ってみたい国というわけではなく、ついでだからちょっとのぞいてみるか、ぐらいのノリだったのだが、これはすばらしい。
観光業に力を入れれば経済発展につながると思うが、ここはこのままでいい、とも思う。


Sarajevo, Bosnia and Herzegovinaにて

Dst. 18679km



4 件のコメント:

  1. セルビア・モンテネグロのイメージは、やはり内戦・・・
    廃墟はその名残なんだろうか?

    写真に人間が写ってないが、やはり人が少ないのだろうか?
    でも、風景は良いね。
    自然の景色を楽しむには、良い場所だと思う。

    あえて、宿泊先に滞在して景色を楽しむだけ・・・
    個人的には一番贅沢だと思う。

    日本はまだ梅雨が明けていない。
    日中は暑いが、朝晩は涼しい日が多い。
    そろそろ、日本の学生共が夏休みに入る。
    ryoは、昔から夏休み忙しそうだった。
    俺とは大違いだったな・・・

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    1. 廃虚は内戦の影響なのだろうか?
      わからない。
      ギリシャやイタリアにも廃虚たくさんあった。

      だいぶ人気少なくなったよ。
      貧しくさびれたヨーロッパ。
      でも自然は美しい。

      モンテネグロは人少ないが、ヨーロッパもすでにハイシーズンで、ホステルなどに泊まりたくても満室だったりするかもしれない。

      子供の頃はたしかに多忙だったな。
      その分、今自由に遊び呆けてる。

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  2. おお、モンテネグロですね。行きたくてまだいってない国です。自然が素晴らしいところなんでしょうね。素晴らしい観光資源を持ってて、観光客をたくさん呼べるだろうことはモンテネグロ政府も知っていて、BBCや衛星TVのニュースチャンネルなんかを見てるとVisit Montenegro とかDestination Montenegroとか政府観光局のCMが良く流れます。CMは素晴らしい景色を流しています。クロアチアと並んで海岸部も山もきれいなので欧州では結構有名な観光先になっているのではないでしょうか?日本では全然知られていないのが残念です。今後ベオグラードにもいかれるんですよね?ベオグラードの中心部の軍関係政府ビルはNATOの空爆でぼこぼこにされ、そのビルがまだ残っているので見てみるとよいと思います。重要な歴史の1ページです。長旅お元気で。

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    1. モンテネグロ政府は観光に力を入れているのですか。
      とてもそうは思えませんでしたが、これから伸びていくのでしょうか。
      たしかに自然はすばらしいです。

      ベオグラードは行かない予定だったのですが、そんな話を聞いたら行きたくなってしまいます。
      ちょっと考えます。

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