2015年3月19日木曜日

富士五湖 3

河口湖からの眺めも、なかなか。




西湖(標高900m)。


富士観光の拠点として栄える河口湖とは対照的に、西湖はひっそりとしている。
湖自体はとてもきれいでいい雰囲気なのだが、富士山が見えるポイントが一部だけなので人が寄りつかないのだろう。





精進湖はスキップして、、、

本栖湖(標高900m)。










今までまったく知らなかったのだが、千円札の富士山を撮影した岡田紅陽という写真家に突然強い関心が湧き上がり、岡田紅葉写真美術館に行ってみた。

写真展、写真美術館というものにわざわざ入るのは初めてのことだが、いきなりグイグイ惹きこまれた。
約50点の富士山の写真、そのひとつひとつに魂があり、語りかけてくる。

岡田紅陽(1895-1972)は、富士山をこよなく愛し、その人生を富士山撮影に捧げた。
富士山をまるで恋人のように「富士子」と呼び、日々撮影に出かける際に「富士子に会いに行く」と言っていた。
最初は「彼女」の外貌の美しさに打ち込んでいたが、次第に内面、心の良さに魅せられていった。

「一枚として同じ富士は写していません。ましてや心の富士山はいまだ撮りえてはおりません。」

館内は撮影禁止なので、ポストカードを買った。

「湖畔の春」(1935年)。


カメラがデジタル化されてからプロ・アマ問わずよく見る、カメラの機能に依存した写真、加工されて現実離れした写真には、僕はまったく心を打たれない、むしろ嫌悪感を持っている。
この一枚の写真、白黒でごまかしなど一切ないストレートな、この一枚の写真。
こんなにも魂がこめられた写真との出会いに、心が震えた。



忍野八海。










深さ8m、底に落ちたスマホまでよく見える。



新倉山浅間公園。












三脚を使わず手持ちで、きっちり同じ画角で撮る。
これは別に難しいことじゃないかな、性格の表れかな。







河口湖町のホステルに滞在。


ドミトリー1泊2500円。
富士山周辺は安宿が少ないようで、いつも満室に近い状態。
客の大半は外国人。



ありがたいことにここも炊飯器があるが、使っているのは僕だけ。
電気炊飯器というものが存在するのは日本とアジアの一部だけ(一般家庭に常備されている国はおそらく日本だけ)で、世界のほとんどの人は知りもしないのだろう。
日本での「how to eat」を知らずに不味そうなものばかり食べてる外国人旅行者たちに、このすばらしさを教えてあげたい。


山梨県河口湖町



2 件のコメント:

  1. 富士山は遠くから見るだけで近くまで行ったことはないのですが、綺麗に見える定番のポイントはさすがに綺麗ですね。夜景もまた良いですね。毎度ながら日本のホステルは清潔だなあ・・・。

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    1. 富士山の絶景ポイントは無数にあるので、自分好みの場所を少しずつ増やしていくのも楽しいです。
      今回は5日の滞在で完全に晴れてくれたのが1日だけだったので、この1日に賭けて走りまくりました。
      日本のホステルのサービスは完璧ですが、チェックインは15時以降なので早い時間に着いてしまうと困る、日中はダラけたい時でも清掃が念入りなので外出しないとなんとなく居づらい雰囲気、ハイシーズンじゃなくても予約しとかないと満室のおそれがある、といった難があります。

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