いつものように、高速(建設中)下の排水路にテントを張った。
20時頃(といっても日没が22時ぐらいなのでまだ昼間のように明るかったのだが)、山の方から雲が迫ってきたので、雨が降るのかと警戒した。
なぜ屋根があるのに雨を警戒するのかというと、ここは排水路なので、もし集中豪雨が降ろうものなら、山から流れ落ちた水が集まって川と化してしまうのだ。
なぜそんな危険な所で寝るのかというと、日陰がここしかないのだ。
日没の22時まで炎天下で耐え忍ぶというのは無理がある。
ぼんやりと、雲行きを観察していたのだが、奇妙だった。
遠くで雷のような轟音が聞こえたが、雨を降らせるほど分厚い雲でもなかった。
分厚い雲でもないのに、数km先では雲が地上まで接していて、すごいスピードで動いているのが見えた。
雲じゃない?
・・・砂嵐!!!
と思ったらあっという間に、視界がゼロになった。
やばい!!!
テントは今、無防備な状態だ。
フライシートをかけなければ。
しかしもう遅すぎた。
猛烈な砂と風が排水路に吹き込んだ。
テントにはすべての荷物を入れていたので50kgぐらいあったはずだが、動いて飛ばされそうになったので必死でつかんだ。
ポールが折れそうなほどしなった。
砂が当たって首と背中が痛い。
こええええ!!!
10分ほどその状態で耐えた後、嵐は過ぎ去った。
テントの中はメチャクチャ。
すべてが砂まみれになったので、ひとつひとつ掃除した。
この時は食後だったが、もし食事中または調理中だったら、もっと大惨事だったろう。
あろうことか、ラップトップを開いたままだった。
iPhoneのバッテリーがなくなりかけていたので、ラップトップから充電していたのだ。
最初はキーを打つと少しジャリジャリ感があったが、なんとか故障はせずに、この文章を書けている。
Karimabad, Pakistan
2013年7月10日水曜日
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