なんとなく予期していたが、トクスンの先も国道はなく、高速のみ。
次の街、コルラまで300kmもある。
300kmも高速を強行突破するのは無理があると思えたので、やむをえず迂回して一般道で山の中へ。
なんだか怪しくなってきた。
なんと、この迂回路も途中から工事中のため通行止め。
「警告」「進入禁止」という標識が自分には読めてしまう。
でも他にルートがないので強行突破。
やっぱ新疆はまだ未開発地帯なんだな。
暑い。
標高1200mほどまで上がったところで、川が現れた。
これは救われる。
絶好の野宿地。
高地の清流だが、中国の川の水をダイレクトに飲む度胸は僕にはない。
友人からもらった浄水器で濾過。
サンキュー崇!
川で水浴びして、洗濯もできて、スッキリ。
途中で軍隊の行列とすれ違ったが、写真は撮らなかった。
時々イヌが追いかけてくるが、それほどアグレッシブではない。
標高2200m。
河原野宿いいね!
ひたすら登り。
川を越え。
フランス人サイクリストのパスカル。
フランスからユーラシア大陸を横断中。
突然、手書きで「商店」と書かれた看板が現れた。
どう見てもただの遊牧民の家だったが、奥の隠し部屋みたいなところが店になっていた。
さっきのフランス人は、もしかしたらこの看板が読めずに素通りしてしまったかもしれない。
漢族でもないし、ムスリムでもない、モンゴルっぽい人たち。
ゲルの中で、搾りたての牛乳と焼きたてのパンをいただいた。
最高にウマイ!
生き返る!
品降ろしを手伝った。
長い長い登り。
標高2800m。
さっきの商店で買ったアメ。
キンタマウサギ?
まだかまだか。
標高3000m。
ぼちぼち酸欠。
ようやく峠。
なんかチベットっぽい。
結局、標高3300mまで上がった。
走行開始していきなりこんな峠越えがあるとは、心の準備をしてなかった。
地図にもこの峠は書かれていない。
もし川の水が飲めなかったら、もし「商店」という看板が読めなかったら、ピンチに陥っていただろう。
低地の国道がちゃんと貫通していればこんなに登る必要はなかったはずだが、しかしムダに登ってしまったとは思わない。
よっしゃ下るぜー!
しかし、ひどい未舗装。
この道路が完成するまであと何十年かかるだろう?
一応、地図上では黄色い線でハッキリと描かれているのだが。
標高2500mまで下ったところで、漢族の小さな村が現れた。
商店で買い物したら、おばさんに「ここに泊まっていきなさい」と言われた。
おお、それはありがたい。
しかし、善意で泊めてくれるのかと思っていたのだが、後で宿帳を持ってきて記入させられ、「30元(480円)ね」と言われた。
あー、そういうこと。
シャワーなし、トイレなし。
ここは小さな村ながらもちゃんと公安があったが、外国人宿泊拒否のルールはここでは知らされていないのか、どうでもいいことだとされているのか、取り締まっていないようだ。
まだまだ下る。
ようやく舗装道路になったが、凸凹が多い。
縦書き?
山がなくなり、視界が開けたが、まだここは標高1400m。
まだまだ下る。
自転車通行可の有料道路。
さすがに走りやすい。
Karimabad, Pakistan
2013年7月9日火曜日
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シルクロード特集のTVを見ている気分になった。
返信削除河原野宿がたくましくて「いいね!!!」
シルクロードっていうものがイマイチよくわからない。
削除テレビでも見たことないしね。
きれいな川沿いだったらずっと野宿でもいけるね。
あとはソーラー発電さえあれば。