インド入国。
敵対国だからなのか、僕以外に国境通過者はひとりも見当たらなかった。
夕方のセレモニーの喧騒がウソのように、昼間は静かだった。
国境係員の感じも良く、出入国手続きはスムーズにいった。
インド側でもセレモニーを見物。
国境ゲートまで1kmほど歩く。
女性は優先されて側道で行けるので、メインの道は男だらけの群衆。
渋滞をコントロールするためか、数百mおきにゲートがあり、ある程度時間がたってゲートが開くまで待たされる。
ゲートが開くと、興奮状態の男どもが駆けだす。
馬に乗った警備が「走るな!」叱りつけるように大声を出すが、コントロールしきれていない様子。
ある程度コントロールしておかないと、かれらのこの性格だったら、ほっといたら将棋倒しで毎日死者が出るな。
ただでさえクソ暑いのに、男同士でこんなに密着して気持ち悪くないのかな。
こういう時こそ落ち着いて待つべし。
詰めれば詰めるほど、渋滞は悪化する。
と僕は思うのだが、こいつらは微塵もそんな風には考えていない。
この群衆を見て確信した。
インド人は順番を守って待つ、ということをまったくしない。
他人を押しのけて割り込むことに一片の罪悪感もない。
一般に、先進国以外はこういった秩序は守られないものだが、特にインドは顕著、の予感。
今後、買い物するにしても何をするにしても苦労しそうだ。
20ルピー(32円)でウチワを買った。
「JAPANESE」とか書いてある。
入場料はなし。
僕は群衆と小競り合いたくなかったので譲っていたのだが、譲りすぎてしまったようだ。
気づくと群衆の最後尾にいた。
しかし、外国人は専用の席に優先してくれるので、この先はスムーズに進めた。
外国人旅行者の少ないパキスタンに、観光大国インドを見せつけるためらしい。
パキスタンの席からは遠すぎてそんなもん見えなかったけど。
ようやく会場にたどり着くと、すでにこの盛り上がり。
インド側では毎日8000人が集まる!!
尋常じゃない。
女性席。
人口12億のパワー。
少女がソロで踊って、いっそう盛り上がる。
一方パキスタン側は・・・
なんかさびしいな。
インド側では写真を撮るのが難しい。
後続の入場者が絶え間なくカメラの前を横切るのでなかなかシャッターを押せない。
席から離れて写真を撮ったりすると、兵士に怒られる。
たしかにこの人数の興奮状態の観客を野放しにしたら暴徒化する可能性大だが、それにしても、兵士たちが笛を吹いて客に注意して、いちいちうるさい。
行進が間近で見られるのがインド側のメリット。
しかし、肝心のゲートでの張り合いがよく見えない。
撤収。
しかしまあ、これが毎日おこなわれるというのだからすごい。
雨天でもやるのだろうか。
暑い、熱い。
湿度も高いのでベッタベタ。
なにかと思ったら、ポテトだ。
なかなかウマかった。
Amritsar, India
2013年7月30日火曜日
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