2013年7月11日木曜日

カシュガル 1

標高1300m、南疆最大の都市。
ウルムチとは対照的に、ここはウイグル族の存在感が圧倒的で、漢族の影は薄い。
人口の80%がウイグル族といわれている。

今までのウイグル自治区の街では、モスクもミナレットも見られず、アザーンも聞こえてこなかったが、ここに来て初めて、大音量のアザーンが轟くようになった。



















今まで旅したどのイスラム圏にもまして、ここの女性たちはおしゃれだ。
宗教上の理由で肌や髪を隠すというより、皆純粋におしゃれを楽しんでいるように思える。
スカーフではなく帽子をかぶっている人もいれば、膝までのスカートを履いて肌を見せている人もいる。
逆に、顔全体を布ですっぽり覆って、目さえも隠している人もいる。
ムスリムの中でも複数の民族が混在しているから、自分が何者であるかの目印としても、衣装は大事なのかもしれない。



















































































スーパーの中の様子も写真に撮りたかった!
従業員はほぼ全員ウイグル族の女性で、スカーフも制服の一部になっているようで、おそろいのスカーフをかぶっていた。
意外にも、制服は半袖と膝までのスカートで、肌を見せていた。
貧しい国ではよくあることだが、客数に対して従業員数が多すぎる。
ガラガラの店内のあちこちで、ウイグル族の女性従業員がヒマそうに突っ立っていたり、おしゃべりしていたり、無意味に僕を監視したりしていた。
面白い光景だった。

ちなみに、中国のスーパーではバッグを預けなければならないが、電子ロック式ロッカーなので比較的安心。

漢族もウイグル族も、接客は決して悪くない。
親切だし、笑顔も見せてくれる。
世界標準で見れば、平均をはるかに上回っていると思う。
白人社会の接客の方がよっぽど不親切で無愛想だったりする。















































たまに簡単な英単語を話せるウイグル族がいて、話をしてみると、かれらが漢族を毛嫌いしているのがよくわかる。
日本人に対しては好印象のようなので、ここでは無理して中国語を話すより、日本人丸出しの方が安全のようだ。
漢族と話をしてみると、さすがにここでの生活は風当たりの強さを感じているようだ。


Karimabad, Pakistan



2 件のコメント:

  1. こんにちは、亮さん。

    自転車でアジアをまわっていらっしゃるんですね。すごいですね!

    私も旅行が好きで一人であっちこっちに行っているのですが、まだ中国は行ったことがなく(香港以外)、9月にシルクロードに行こうかな~と考え中のところ、こちらのサイトにたどりつきました。

    私もウイグルに興味があってぜひ行ってみたいのですが、相次ぐ暴動騒ぎのため(先月も死者が出てますし)、どうしようか迷っているところです。

    こちらのサイトの写真を拝見したところ、いたって普通の感じなのでこれなら行けるかな、と希望の光が見えたような気がします。実際そちらをまわれていて、どういう感触か、もしよろしかったら教えていただけますか?

    私は中国語は話せないのですが、英語は話せます。南米に行ったときと同じくらいの危険度・難易度と思っていますが、甘いでしょうか・・・?

    お返事いただけたらとてもうれしいです。

    ケイコ

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    1. 返信遅れましてすみません。
      僕も中国は初めてで、中国語はまったく話せません。
      このブログでもレポートしましたが、ウルムチやカシュガルなどの都市部以外では英語がまったく通じないこと、宿泊拒否されること、など困難はいくつかありました。
      治安に関してですが、世界を旅しているといつもそうなのですが、報道されていることと実際に旅してみた感触とに大きなギャップがあります。
      今回ウイグル自治区を旅して、治安上の危険を感じたことはまったくありませんでした。
      旅行者もたくさん来ていますし、ひとり旅している日本人女性もいましたし、まず問題ないと思います。
      僕は2006~7年に南米を旅しましたが、実感する治安の悪さでは南米の方が治安悪いと思います。
      ただ、ウイグル自治区では暴動が頻発していることも事実です。
      大きな暴動が発生すれば取り締まりも厳しくなり、旅行も難しくなるかもしれません。
      こういった危険性を重んじて渡航をやめるべきか、それとも世界を旅するならこれぐらいのことは想定内とすべきか、この辺は個人の責任、判断になると思います。
      あと、イスラム圏なので女性旅行者は男にはわからないところで苦労があると思います。
      参考になれたかどうかわかりませんが、僕は個人的にはとても楽しめました。
      ハイライトはカラコルムハイウェイ!
      パキスタンに行かなくても、パキスタン国境手前まで行くバスツアーがあると思うので、ぜひ検討してみてください!
      よい旅を!

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