今までさんざんイスラム圏を旅してきたが、初めてラマダン(ここでは「ラマザン」と発音しているように聞こえる)の時期にぶち当たった。
日中は食事も水もタバコも禁止、日没後は解禁。
それが1ヶ月続く。
ムハンマドがどういった意図でこんなルールをつくったのかは知らないが、これは宗教的な修行ではなく「断食ゲーム」みたいなものだと僕は解釈している。
日中は皆で我慢して、夜は皆でパーッと飲み食いして、連帯感を高めていく効果があるのかもしれない。
ここは外国人慣れしているのか、女性から挨拶されることも多い。
サクランボ。
この年齢にして、ウルドゥー語、ブルシャスキ語、英語、の3言語を操るとは。
「Come! Come! Tea! Tea!」と僕を家に誘ってくれた。
この年齢にしておもてなしを心得ているとは。
しかし、家にはお父さんもお母さんもおらず、チャイも入れられないということで、「はい、ドリンク!」
!!!
フンザウォーター!!!
これは、この子たちの唾液の味、ヒトの味、あとなんだかわからないがとってもヤバイ味がした。
二度ほど、子供から「チンチャンチョン攻撃」を受けた。
「チンチャンチョン」と中国語のマネをしてからかっているわけだ。
いや、かれらの真剣な表情からすると、「チンチャンチョン」と言えば本当に言葉が通じると思い込んでいるようにも見える。
いずれにしても、もし自分が中国人だったら蹴飛ばしてるかもしれない。
パキスタンと中国は親密な仲のようだ。
インドという共通の敵がいるから。
カラコルム・ハイウェイのパキスタン側も、ほとんど中国の財力でつくっているそうだ。
あるパキスタン人から、「中国政府には感謝しているが一般の中国人は嫌いだ」と聞いた。
僕の見解とはまったく逆だ。
そしてパキスタンは反米。
まあイスラム国だったらたいてい反米だろう。
ネットカフェの窓からこんな夕焼け。
フンザのドキュメンタリーの撮影に来ている日本人の方々と遭遇した。
なんだかフンザでは濃い出会いがたくさんあって、高収穫であった。
Gilgit, Pakistan
2013年7月15日月曜日
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