アッサラームアレイコム。
イスラムの世界にやってきた。
東アフリカにもイスラム色の強いエリアが多くあったが、やはりこっちは本場で、社会全体がイスラムの空気に包まれている。
アフリカには「黒」を意味する国名が(たしか)5つある、と雑学の本などによく書かれているが、スーダンもそのひとつ。
かつてギリシャ人がエジプト以南の地方を「黒い肌の人々の地」という意味で「エチオピア」と名付けたが、それが後にアラビア語に翻訳されて「スーダン」と呼ばれるようになった。
ブラックアフリカとはおさらばしたはずだが、依然として黒人が多い。
でも、今まで見てきた黒人とは、服装や文化はもちろん違うが、身体的形質も若干違う気がする。
去年の7月に南スーダンが独立するまではアフリカ最大の国土を有していたが、今はアルジェリア、コンゴに次いで3位。
灼熱の地として知られている。
スーダンからエジプトにかけては低地で、標高の高さによる涼しさに救われることはない。
でも、運良く今は冬でベストシーズン。
昼は暑いが、夜は涼しくてすごしやすい。
雨はおそらく降らないだろう。
首都Khartoumは現地でも英語でも「カルトゥーム」と発音されるが、日本語表記はなぜか「ハルツーム」。
ここが首都ハルツームの中心地、のはず。
生活水準や経済水準がどの程度のレベルなのか、まだつかめていない。
この首都の荒廃ぶりを見るといかにも貧しそうだが、人々を見ると、貧困のドン底という感じでもない。
物価は今までと変わりない。
500mlペットボトルの炭酸が2ポンド(56円)。
ナイル川岸にキャンプしていて、1泊US$5。
キャンプ場から見たナイル川(ブルーナイル)。
ナイル川といっても、見た感じ荒川とかと変わりない。
治安は良い。
危険は感じない。
人々は親切だ。
うっかりイスラムの戒律にふれるような行為をしなければ。
公用語はアラビア語と英語。
英語は通じにくい。
なんといっても、今は目に飛び込んでくるアラビア語が新鮮。
なんと右側通行。
中国人多い。
飛行機の中でも東洋人がけっこういたが、たぶん皆中国人。
おそらく唯一のショッピングモール。
よく道端で紅茶とコーヒーを売っている。
1杯1ポンド(28円)。
砂糖たっぷりで、甘党にはいい。
ただ、紅茶もコーヒーも、ミルクは入れない。
コーヒーおごってもらった。
日本だと、人と話す時はたいてい店に入るが、道端で座って語るのもいい。
通りすがりの人が足を止め、どんどん人が集まる。
ジュースも売っているが、これは6ポンド(168円)とちょっと高い。
大晦日は、特に何もなく、10時ぐらいに寝たが、日付けが変わって新年を迎えると、街中で歓声が起こり、花火が上がり、クラクションが鳴った。
元日は、ほとんどの店が休みでヒマだったので、ブルーナイルとホワイトナイルが合流する地点へ行ってみようと、自転車ででかけた。
しかし、道路は大渋滞で、歩道も人だらけ。
もしかして、スーダン人はナイル川に初詣に行く慣習があるのか。
合流地点。
ホワイトナイルブリッジ。
この橋の上からだと、ブルーとホワイトが混じり合う境界が見えるらしい。
しかし、この橋は撮影禁止で、多くの外国人が逮捕されているらしい。
今のところ、自転車に乗っている人はほとんど見ない。
外国人が自転車でこの人ごみに突っ込んできたので大注目された。
「チャイナ!」「ニーハオ!」と歓迎(?)された。
今年もどうぞよろしくお願いします。
Khartoum, Sudanにて
Dst. 10106km
2012年1月2日月曜日
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Happy New Year!!!
返信削除無事スーダンに入国し滞在できて良かった。
日本は年末に特別指名手配の平田が、警視庁に出頭して
来たというニュースが飛び込んできた。
例の真理教で、捕まっていなかった3人の1人。
スーダンからは服装も看板も急激に変わるんだな。
コーヒを奢ってもらった写真とその次の写真が
良いね。やはり髭は必要かもよ・・・
動画を見て思ったが、熱気が凄いね。
あの場所に自転車で入って行く度胸に脱帽。
「チャイナ!」は笑えた。
あの曲線だらけの建物は何?
建築関係の私は、妙に気になった。
Happy New Year!!!
返信削除入国はできたが面倒なことが多くて無事に出国できるかどうか。
日本も時々衝撃的なニュースがあるね。
平田よく今まで逃げられたな。
コーヒーも紅茶も、少し香辛料が入っていて、独特の味がしておいしい。
あそこに自転車で行ったのは後悔したが、戻るに戻れなくて、突入してしまった。
あの建物は、ちょっとわからない、聞いてみる。
今年もよろしくm(_ _)m
返信削除ナイル川を荒川って・・・
泳いでる魚は全く別物だろうな( ̄▽ ̄)
えっ、溶接屋さんじゃなかったの?
返信削除でも板金屋との違いがわからないよ。
こちらこそ今年もよろしく。