往復しても5分で歩き終わるメインストリート。
とても首都のメインストリートとは思えないほど閑散としていて、店も少ない。
ブルネイに来て最もたまげたのは、ここは歩行者優先社会なのだ。
歩行者のために、車が止まってくれる!
道を譲ってくれる!
安全運転!
そしてなんとなんと、クラクションが鳴らない!!!
アジアではドライブマナーにはまったく期待してなかったので、逆におかしな感じだ。
ゴミも落ちていない。
ツバを吐く人もいない。
街中で立ちションする人もいない。
経済水準というものは、ここまで人の振る舞いに影響を及ぼすものなのか。
静かだ。
危険は微塵も感じない。
のんびりしている。
メインストリートでも、夜9時にもなればほとんどの店は閉まり、街は完全に眠りに入る。
同じ経済大国でも、世界一ビジーな国、日本とは対極的だ。
日本は、資源がないからこそ経済発展してきたとも言える。
日本ではどうしたって競争原理が強まり、バチバチと火花を散らしながら生きていくことになる。
ブルネイのように余裕があってのんびりしている国は、うらやましく思える部分もある反面、物足りなさも感じる。
年頃の若者なんかは、何して遊んでるんだろうな。
和食屋があるのは喜ばしいことだが、さすがに高級すぎて入れない。
店構えもこんなに立派。
やはり、ネパール以外のジャパニーズレストランはスシを前面に出してくるな。
ブルネイ川。
対岸との交通手段はボート。
無数のボートが行き交う。
さすが、燃料に困ることはないのか、すべてモーターボート。
Google Mapsを拡大してみると、川の上に道がある。
大きな地図で見る
一瞬バグかなとも思ったが、その正体がわかった。
水上集落。
28の村、2万人が水上で生活しているらしい。
小国とはいえ、人口過密というわけでもないのに、なぜ陸地ではなく水上に住んでいるのか?
一見ボロイけど、ちゃんとエアコンが付いてる。
基本的なインフラの他、ネット回線も引かれているらしい。
裕福なのに、あえて水上のボロ屋に住む、不思議な人たち。
聞いて確認したわけじゃないが、肉体労働者は外国から調達してるっぽい。
雨宿り。
現在、ボルネオは雨季。
といっても、一年中高温多湿で、年間を通して気温も降雨量も大きな変化はなく、いつ来ても雨は多そうだ。
熱帯のスコールは短い通り雨、というのは甘い認識で、長くしつこく、ガッツリ降ることもある。
水上学校。
ゴージャスなモスクとのコントラスト。
近代的ショッピングモールとのコントラスト。
スリナガルのハウスボートを思い出したが、あそこの人たちは商魂むき出しでかなり気分を害したが、ここは純粋に生活の場で、静かだ。
街の中心から5kmほど離れたところにある、もうひとつのショッピングエリア。
「イスラム圏では自転車は普及しない」
という法則はここでも当てはまる。
今のところ、自転車に乗っている人はまったく見ていない。
ショッピングモールに来ても、駐輪場なんてありゃしない。
完全な車社会で、駐車場が不足しているようで、路駐車が多い。
雨が多い気候のせいか、バイクも少ない。
そういえば、ブルネイは基本的に税金なしだが、車が増えすぎるのを防ぐため、自動車税だけは課せられている、とどこかに書いてあった。
一家に2台所有しているのがふつうだとか。
ガソリンも安いだろうし、放っといたら増えいく一方だろうな。
Bandar Seri Begawan, Brunei
2014年1月14日火曜日
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ブルネイ入国おめでとう。
返信削除なじみの薄い国だけど、イスラム圏内とは知らなかった。
なぜイスラム圏内だと自転車は普及しないのだろうか?
ryoの姿からすると気温高そうだ。
こちらでは関東で降雪の可能性がありそうなぐらい寒い。
なじみ薄いけど、日本との関係は深そうだ。
削除ここまで日本車と日本の家電の流通率が高い国は今までなかった。
(世界的には、車はともかく家電は、今やサムスンやらLGやらに完全に押されてる。)
日本がブルネイの最大の貿易相手ってことと関係してるのかもな。
なぜイスラム圏で自転車が普及しないのかは、わからない。
そもそもイスラムの風習で理解できるものはあまりない。