2014年1月14日火曜日

バンダルスリブガワン 1

ボルネオ島のブルネイにやって来た。

ボルネオ島について。

太平洋の赤道直下に位置する。
グリーンランド島、ニューギニア島に次ぐ、世界で3番目に大きな島で、面積は日本の1.9倍。
ブルネイ、マレーシア、インドネシアの三国が、この島を分割して領有している。

ブルネイについて。

古来より海上貿易の中継地であったこの辺りの島々は、中国やインドの文化の影響はもちろん、アラビア半島からやってきた商人とも交流があり、15世紀にはイスラム化するようになった。
ブルネイの王国もイスラム化し、16世紀にマゼランがやって来た頃には島の大部分を領有しており、島全体が「ブルネイ」と呼ばれたが、後に語形変化して「ボルネオ」が島の名称となった。
世は植民支配時代に入り、スペインの攻撃を受けた影響でブルネイは弱小化し、島のわずかな領土だけを残したまま存続した。
第二次大戦中は日本が統治。
大戦中以外はイギリスの保護領で、1984年に独立。
現在のブルネイの領土は南シナ海に面する北西側で、三重県ほどの面積。
正式名称は、ブルネイ・ダルサラーム。

小国ながら、豊富な石油資源に恵まれたスーパーリッチな国。
税金はほぼ無料、教育費無料、医療費無料、年金は無償で全員もらえる。
最大の貿易相手は日本で、輸出額の3分の1を日本が占める。

立憲君主制で、国王が国家元首。
現国王ハサナル・ボルキアは、世界でもトップクラスの資産家で、世界一の金持ちとしてギネスに記録されたこともある。
超高級車をコレクションとして5000台以上所有しているとか、個人資産で東南アジア最大の遊園地を建設したとか、自分の誕生パーティにマイケル・ジャクソンをその遊園地に招いて無料コンサートを開催したとか、その時のマイケルのギャラが10億円だったとか、数々の伝説がある。

当然、国王は世襲制で、国民に選挙権はないが、民主化運動や反政府運動はなく、国民から慕われているようだ。

マレー系67%、中国系15%、先住民6%。
イスラム教67%、仏教13%、キリスト教10%。
公用語はマレー語。

首都はバンダルスリブガワン。
なんておぼえにくい名前だ。
スリランカの首都よりおぼえにくい。

バンダルスリブガワンのシンボル、オマール・アリ・サイフディーン・モスク。
これも、名前をおぼえる気にはまったくなれない。






























ショッピングモール!








南インドにはこういった総合商業施設はなかったので、若干興奮。



しかし当然ながら、ブルネイは物価が高い。
先進国並みに高い。
地元の人も旅行者も皆、「欲しい物があるならマレーシアに行って買った方がいいよ。」と言う。
パンツが破れてしまって買いたいのだが、マレーシアまで我慢するか。



ほとんどの商品は、輸入物と思われる。
特に、中国語や日本語が書かれたものが目立つ。











店内のBGMは、主にチャイニーズポップスらしきもの。





地下の食品売場。


今川焼き!?


具は、ピーナッツバターとカヤだけで、残念ながら餡はなかったが、まぎれもなく今川焼きの味だった。
0.5ブルネイドル(40円)。

イスラムの風習は、それほど厳しそうには見えない。
女性はスカーフで髪を覆っているが、今まで見てきたイスラムの女性と比べたら、社交的でオープンだ。
どの店にも女性従業員がいて、無愛想でぶっきらぼうではあるものの、ちゃんと接客してくれる。
男性と会話することに抵抗はないみたいだ。
車を運転する女性も多い。

英語の通用度は高い。























ちょっと話を戻して、カトマンズの空港にて。

マレーシアのクアラルンプール経由で、ブルネイに向かう。
チケットはUS$515。
荷物の超過料金はUS$264。
この巨大でクソ重い規格外の荷物を飛行機に積むのに、いつも何かしらトラブルがあるのだが、今回は何事もなくスムーズにいった。

チェックインした後、ポカラの和食屋で出会ったナオトさんとバッタリ再会した。
その和食屋では伊藤さんも同席していて、3人で話をして、その後それぞれバラバラとなった。
ネパールでは、偶然の再会がやけに多い。
しかも、ナオトさんは僕とまったく同じ便でマレーシアに飛んで、これから東南アジアを旅するという。
出発は深夜で、時間を持て余してヒマだったので、しばらく話をした。

翌日午後、到着。

14日以内の滞在ならビザ不要。

時差は日本時間-1時間。
日本の皆さんとほぼ同じ時間を生きています。

いつもは自転車以外の荷物は、街でダンボールを探してきて箱詰めするのだが、今回はズタ袋を発見。
箱より袋の方が捗る。


空港を出たとたん、湿った空気が肌にまとわりつき、熱帯を実感させられた。



左側通行。

この直後、豪雨でズブ濡れになった。
いきなり熱帯の洗礼か。
スコールだからすぐやむだろうと思ってカッパを着ずに走り続けたのだが、ずっと降り続けた。
腹巻きの中のパスポートも濡れてしまった。
長く旅してきて、パスポートを濡らしたのは初めてだ。
各国のスタンプもにじんでしまった。


Bandar Seri Begawan, Brunei

6485km



4 件のコメント:

  1. カンボジア→ベトナム→雲南省。
    昨日帰国しました。
    最初の方の写真、人気が全然ないですね。

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    1. お疲れ様です。
      その辺は夏が来る前に到達したいです。

      ここは一応一国の首都ですが、とても閑散としています。

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  2. ネパールからの、この都会感にちょっとビックリ中です。
    同じアジアでも違いますね。(そんなこと言うと日本はもっとすごいけど…)

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    1. 都会的というにはあまりにも閑散としていてさびしいところだけど、南アジアの国から来るとまったく別世界だし、アジアでも異質な国だとは思う。

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