三大ピラミッドとスフィンクス。
ギザに到着する数km手前から、ピラミッドが見え隠れしていた。
巨大で、美しい三角形で、さすがに今までのピラミッドとは風格が違った。
まずは守護者スフィンクス。
スフィンクスの手前の砦がなかなかの巨石。
インカチック。(インカの方が後だが)
BC26世紀頃、長さ73m、高さ20m。
ワンピースの石像としては世界最大だが、頭部だけは別物。
当初は鼻とあごひげがあった。
ハトフンの清掃などのメンテナンスはおこなっているのだろうか?
前足はだいぶ補修されているようだ。
尻尾と後ろ足。
クフ王のピラミッド。
BC26世紀頃、元々の高さ146m、現在の高さ138m、底辺230m、平均2.5tの石を230~280万個積み上げ、総重量は500~700万t。
最も有名な、ピラミッド建築の頂点。
14世紀にイギリスの教会建築ができるまで、ずっと世界一高い建造物であり続けた。
クフ王はスネフェル王の子。
黄金比。
きれいな直線。
中に入れるのは、1日300人まで。
正確に東西南北を示しているらしいが、僕の時計の方位磁針とはだいぶ誤差があった。
近くで見るとやっぱり不規則で乱雑。
上へ行くほど石は小さくなっていく。
クフ王のそばにショボピラミッドが3つ。
カフラー王のピラミッド。
元々の高さ143m、現在の高さ136m、底辺215m。
スフィンクスの顔はこのカフラー王だといわれている。
カフラー王はクフ王の子。
当初はどのピラミッドも全体が化粧石で覆われ、白亜に輝いていたという。
メンカウラー王のピラミッド。
元々の高さ65m、現在の高さ62m、底辺105m。
メンカウラー王はカフラー王の子。
メンカウラー王のそばにショボピラミッド3つ。
手前からメンカウラー、カフラー、クフ。
当然のことながら、多くの観光客でごったがえしていた。
やはり現代エジプト人が群がって来て、ラクダに乗れだのポストカードを買えだの言ってくるが、僕もぼちぼちエジプト人慣れしてきているので、うまくあしらい続けた。
でもやっぱり静かに落ち着いて見たい。
それでも、ギザのピラミッドの存在感は圧倒的であった。
ピラミッドがつくられた目的や技術など、謎は尽きないが、なんであれ、この異常な建造物を作り上げ、そして現代まで残っているという事実に、畏敬の念を感じずにはいられない。
カイロの街が一望できる。
今日、エジプト博物館に行ってきた。
展示品は10万点以上といわれ、ひとつひとつをじっくり見るのは無理。
巨大な石像や石棺のみならず、木造りの物、ミイラ、調度品、動物の化石などもあった。
メインはもちろん、ツタンカーメン王の黄金のマスク、黄金の棺、そして副葬品の数々。
まさに完璧といっていい輝きを放っていた。
カフラー王の坐像やラムセス2世のミイラもあった。
どれも驚くほど保存状態が良く、芸の細かさ、精確さ、そして数の多さに、古代エジプトの繁栄ぶりが実感できた。
盛者必衰の理だが、現代エジプト人が古代エジプト人の直接の子孫とは、どうしても思えない。
あまりにかけ離れている。
現在の先進国も、いずれ影も形も残らぬほど衰退してしまうのかもしれない。
館内はカメラ持ち込み禁止で撮影できないが、現代エジプト人は普通に携帯で撮っていた。
屋外にもいくつか展示されており、これらは撮影できた。
これはひどい。
Cairo, Egyptにて