バクーの石油採掘は古代よりおこなわれていた。
19世紀後半にノーベルやロスチャイルドといった欧米資本が参入し、20世紀初頭には世界の石油産出の半分をバクーが占めるほどになった。
20世紀末には陸上の石油はほぼ枯渇し、現在はカスピ海の海底油田から採掘している。
炎をモチーフとしたこのビルは、夜になるとメラメラと燃え上がる。
まさにオイルマネーのシンボル。
ただし、まだ建設中のようだ。
この規模のビルだったらふつうはゴンドラ作業だが、ロープで降りている。
ざっと見て高さ160~180m、1本降りるのに3~4時間かかるだろうか。
夏は脱水、冬は小便近し、しかしどこにも逃げられず、ひたすら作業し続けるしかない。
ケツも痛くなるし、けっこうハードだと思う。
別の場所にはゴンドラが。
世界最高1050mのビルの建設を計画中で、来年着工だそうだ。
これは、見たことない器具を使ってる。
ブラシでこすりながら、同時にホースで水を流している。
道路も公園も、清掃する人がいて、ゴミひとつ落ちていない。
「石油成金なんぞ胸クソ悪いわ」と思っていたが、やっぱりきれいな街って、いいもんだ。
建設ラッシュ。
バクー旧市街(世界遺産)。
旧市街の片隅、バクー唯一のホステルといわれているところに滞在している。
16マナト(1681円)。
ホステルでこの料金は高いが、事前情報でバクーの物価は先進国並みだと聞いていたので、ギリギリ許容範囲か。
ネットはスローでよく断線する。
キッチンはあるがお湯を沸かす程度で、調理をするのはあまりよろしくないみたいだ。
これは痛い。
でもその他のインフラはちゃんとしていて、水が詰まったりすることはないし、電気もバッチリ明るいし、コンセントも十分ある。
もしここが満室だったら大ピンチだったが、幸い僕の他に客は、ベルギー人とコンゴ人の2人だけだった。
また前歯がグラグラしてきた。
あと数日で取れてしまうだろう。
まともに治せる歯医者はいないのか。
ここの歯医者は高そうだ。
いや、ちゃんと治してくれる信頼できる歯医者ならいくら払ってもいいのだが。
現在中央アジアのビザ申請中。
まだしばらくはここにいなければならない。
Bakı, Azerbaijan