東南アジア屈指の大都市とはいえ、数十kmも進めばいつも通りの田舎街と果てしないプランテーションが広がる。
ひたすらフラット。
少々案じていた向かい風もたいしたことない。
ガンガンいっときたい。
やはりモスクが多く、次にヒンドゥー教寺院も多く、教会は少ない。
時々奇妙な墓地も現れる。
道端チェンドル屋さんで。
2リンギット(62円)のチェンドルに救われる。
チェンドルうめー!
突然現れた外国人に警戒心のかけらも見せず、笑顔で迎えてくれた。
イスラム教徒であれ何であれ、オバ様方が世話好きなのは世界共通。
「日差しが強いんだから長袖着なきゃダメよ」とか、「それじゃ水足りないでしょ、ウチで汲んでいきなさいよ」とか、英語じゃなくてマレー語なんだけどだいたい意味がわかってしまうのだが、終始世話を焼こうとする。
クアラルンプールでは、明らかに無礼だなと感じるような接し方をされたことが何度かあったが、同じマレー人でも田舎の人たちは感触がまるで違う。
どの店に立ち寄っても笑顔を見せてくれる。
雨季に入ってしまったのだろうか、よく雨が降る。
走行中、激しいスコールが降り始めたと同時に、古びた小さなモスクから声が。
「ミスター! こっちだ、中に入りな!」
しばらくモスクで雨宿りさせてもらうことに。
いきなり、マレーシア航空機の捜索に日本の自衛隊も加わったことについてお礼を言われたのでびっくりした。
しかも日本語で、「アリガトウゴザイマス!」って。
いやいやいや。
震災の時に世界中から助けてもらったこちらがお礼を言うべきだし、原発事故で世界中を不安にさせたことで謝罪もしなければならない。
僕も頭を下げた。
それにしてもマレーシア航空機、まだ見つからないなんて、ミステリーすぎる。
遠い外国で起こった不思議なお話、ではない、ここでは。
この後、レストランに連れて行ってもらってごちそうになってしまった。
イモみたいだけど、マンゴー。
マンゴーはアジア原産だが、今のところマラウイのマンゴーにははるか及ばないし、しかも高い。
季節とか種類とか、いろいろあるのかもしれないが。
ホイールの調子は良くない。
リム打ちパンクが頻発している。
チェックしてみても異常は発見できない。
なにかのバランスが微妙に崩れていて、一部に偏った負荷がかかっていて、パンクを引き起こしているのかもしれない。
あのボケマレー人め!
次の街で自転車屋があったら見てもらおう。
また道端チェンドル屋さんで。
チェンドル。
2リンギット(62円)。
ガドガド。
2リンギット(62円)。
インドネシアで食べたガドガドはピーナッツ風味のごちゃまぜ料理といった感じで辛かったけど、こっちのガドガドはかき揚げみたいだ。
唐辛子ソースが別皿なのでもがき苦しまずに食べれた。
いやーしかし、すばらしい、道端チェンドル屋さん。
走行中に気軽に立ち寄って、ほんの数十円でおいしいローカルフードを軽く堪能する。
東アフリカのレストランやウズベキスタンのサムサ屋さんもこんな感じで、僕は大好きだ。
こんなよくわからないジュースも。
3リンギット(93円)。
これもめちゃくちゃウマかった。
かなり糖度が高いので、甘いのが苦手な人はダメかもしれない。
僕にはちょうどいい。
しかもキンキンに冷えてた。
ABC。
4.5リンギット(124円)。
日本人の食に対する探究心は世界屈指だと思うが、かき氷に関しては遅れをとってるな。
ただ氷にシロップをかけるだけなんて芸がない。
小豆、ゼリー、フルーツ、ココナッツミルク、などなど、何でもぶちこんでミックスしてみればいい。
アイスクリームを仕込んでもいい。
ただ、コーンが入っているのはいまだに違和感がある。
あと、日本人は小豆に親しみがあるが、白人にしてみたらスイーツに豆を使うなんて衝撃的かもしれないな。
George Town, Penang, Malaysia
9061km
2014年3月20日木曜日
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