2014年3月29日土曜日

タイのマーケット

唐辛子にひどく打ちのめされたものの、マーケットというものは好奇心をビンビン刺激する。
ワクワクしながら潜入。


発見!


タイといえば、こういうやつ!




これは大きくなる前のニワトリなのか、それとももともと小さな鳥なのか?

食べてみたら、ニワトリと同じ感じだったけど、味付けに唐辛子が使われていて辛かった。





どれもこれもウマそうで、ガンガン買っていく。











和食が和食としてではなく、ローカルフードとして定着したなら、それも日本人としてはうれしいことだし誇らしいことだ。







シーフードお好み焼き、に似た何か。


面白いなー。
タイは食文化が豊かなんだな。

機械じゃなくて手づくりのスムージー。


買いすぎた!


値段数えてないけど、けっこうな額になってしまったと思う。
他にもそそられるものがたくさんあったけど、今日はこんなもんで。

ではさっそく、幼虫から。


噛んだ瞬間、口の中で液体がスプラッシュした。
この液体の味は、何かに似ている。
・・・ウニだ。
以前読んだサバイバル本には、「幼虫はエビに似ている」と書かれていたが、少なくともこの幼虫はエビとはかけ離れていて、中身は液体。
言ってみれば、ウニジュース。

イナゴ。


日本にもイナゴを食べる文化があるという話はよく聞くが、いまだ食べたことはなく、今回初体験。
エビを揚げたやつを殻ごと食べるような感じだが、身は少ない。
脚のトゲトゲが口の中に刺さって、ちょっと痛かった。



寿司はなかなか悪くない。
サーモンはイマイチ。
そもそも日本以外で、生の魚のネタでおいしいものに出会えたことはない。
加工された魚か、サラダ系なら問題なくおいしい。

これは斬新!












歩いてるだけで楽しいね。









最高。




以上は、タクワパーという小さな街のマーケット。
観光地ではないが、白人旅行者もちらほら見かけた。
かれらはどこに泊まってるんだろ?
僕が見つけた唯一のホテルは、看板がタイ語表記のみ。
英語が通じない国はいくらでもあるが、そこそこの街でホテルの看板に英語で「HOTEL」とは書かれていないのは、中国以外ではここが初めてだ。
外にいた従業員の女性に英語で「Excuse me, is this a hotel?」と聞いたら思いっきり無視されたのでちょっとショックだった。
レセプションも英語が通じなかったが、iPhoneのGoogle翻訳を見せてなんとか泊まれた。
エアコンなし、扇風機あり、Wi-Fiありで300バーツ(949円)。


Khura Buri, Thailand

9698km



2014年3月28日金曜日

唐辛死警報

30分ほどでタイに上陸。


イミグレーションの係員が僕を見るや、まだパスポートも見せていないのに、第一声が日本語で「アリガトウ」。
やっぱりうれしいものだけど、もし日本人でない人にこれを言ったら気を悪くするかもしれない、などと心配してしまったりする。

以前は、ノービザで空路での入国なら30日、陸路での入国なら15日の滞在許可だったが、2013年11月より、空路陸路ともにノービザで30日滞在できるようになった。
ジョージタウンのタイ大使館で60日ビザを取ろうと思えば取れたのだが、面倒だったのでノービザで30日以内に突き抜ける。
タイもけっこうでかいので、ペースを上げて行こうと思う。

タイについて。

13世紀にタイ族による王国が成立して仏教国家となり、14~18世紀のアユタヤ王朝期にはアジアの貿易を独占して富を蓄え、華やかな文化が栄えた。
植民支配時代には東南アジアで唯一植民支配を免れて独立を保ち、1939年に国名をシャムから「自由」を意味する「タイ」に改めた。
第二次大戦中は日本と同盟を結んだ。
2001~2006年に首相であったタクシンは、地方の農村部を優遇するバラマキ政策で支持されたが都市部の富裕層からは反発され、またマレー系イスラム教徒にも仏教教育を強要したことでイスラム過激派が組織されるなど、失脚後もタクシン派と反タクシン派で衝突が繰り返され、大規模なデモも頻発しており、現在も政情は不安定。
立憲君主制で、国王は国民から尊敬されており、政治的問題に瀕した時に国王が介入することもあるほど強い影響力を持ち、国王を侮辱すると不敬罪となる。

タイ人75%、華僑14%、他にマレー系、クメール系、インド系など。
仏教95%、イスラム教4%。
公用語はタイ語。



マングローブジャングル。






まだマレーシアとの国境が近いせいか、ムスリムも多い。
しかしマレー文化圏の華僑向けの寺とはまったく異質な寺が見られるようになった。




英語の通用度は一気に落ちた。
ホテルのレセプション以外では、まったくと言っていいほど英語は通じない。
道路標識や看板やレストランのメニューもタイ語なので読めない。











なんと、スシ!


世界で最も危険な国トップスリー。
インド、タイ、韓国。
とても恐怖を感じているが、それでも勇気をふりしぼって挑んでみる。

なるべく辛くなさそうなものをチョイス。


食べてみると・・・


クッッッッッッッソ辛い!!!

死ぬっつーの!!!
完全に致死量を超えている。
もうダメだ、唐辛子に殺される。

唐辛死・・・

しょっちゅう聞かれる質問。
「危ない目に遭ったりしないんですか?」
この質問をする人は、強盗に襲われたりとか拉致されたりとか暴動に巻き込まれたりといったエピソードを期待するのだろうけど、実際にはよっぽど運が悪くない限りそんな場面に遭遇することはなく、それよりも、後進国で自転車走行すれば常に超絶ラフドライバーに轢き殺される脅威にさらされるし、アジアを旅している時は常に唐辛子に殺されかけている。
話としては面白くないだろうけど、これが現実。

口直しに食べやすそうなものをいろいろ買ってみた。


物価はマレーシアより安い。
コーラ500mlが17バーツ(54円)。
偽コーラだと1Lで20バーツ(62円)。





物価は安くても、イメージしていたよりもずっと発展しており、貧しさは感じない。
走行中もそこらじゅうに売店があり、水と食料の補給に困ることはない。



毎日晴天、カンカン照り。
常夏の熱帯ではあるが、一応北半球だからなのか、今は冬から夏に向かっているようで、日に日に暑さが厳しくなってきている。

街には必ずセブンイレブンがあるから救われる。


マレーシアのセブンイレブンよりずっと進化しており、商品の品ぞろえは見た感じ日本と変わりない。
食品もドリンクもバリエーション豊富だし、日用品も充実している。

セルフサービスのドリンクコーナーは、日本よりはむしろアメリカンスタイル。
僕はいつも、コーラ味のスムージー(ビッグサイズカップ)とペットボトルのコーラを一緒に買う。
このふたつをミックスすると、心臓が痛くなるほどの冷たさが快感すぎて、瞬殺してしまう。
アイスコーヒーもあって、ビッグサイズのカップで一気飲みするのもすごくいい。
アンパンやカスタードクリームパンや肉まんなんかもある。

ちょっとした買い物でもレジ袋を何枚も使ったり、ペットボトルにもストローを付けてれたり、 アイスやゼリーに個数分のスプーンを付けてくれたりする。
こういう過剰なサービスはジャパニーズスタイルだな。



道は広々とした路肩があって走りやすい。


これならバイクが逆走してきても脅威ではない。
いやむしろバイクが逆走してもいいように広い路肩をつくったのか。

いかにもアジアらしく、ノーヘルで4~5人乗りというのもめずらしくない。
小学生ぐらいに見える子がバイクを運転していたり、幼稚園ぐらいの子が後ろにノーヘルで乗っていたりする。

車もバイクも重機も、ほとんど日本製。

何これ?


誰これ?


この人なら知ってる。








ファミマ出現。


ミスド出現。


スーパーで買い物してみると、今まで以上に日本の商品が多いことに驚く。
食品も日用品も、日本語で書かれたものや日本のアニメの絵が描かれたものであふれている。



大きめのスーパー内にあるフードコートでは、中華系のラーメンやチキンライスなどがあって、味はすごくおいしいが、やはり超ミニサイズなので腹を膨らますのは難しい。
ドリンクはラージサイズで頼むのだが、半分以上は氷。
英語が通じないので、注文するのも一苦労。

スーパーのお惣菜コーナーで買うのがベスト。




どんだけドラえもん好きなんだよ?


街はドラえもんであふれている。





タイといえば観光国だが、無名の田舎街ではホテルは少なく、クオリティの割には安くない。
インドと同様、エアコンありの部屋かなしの部屋かを選ばせるから悩ましい。
もちろん、エアコンなしの部屋の方が安い。
常夏なんだから、全室エアコン付きにしてほしいものだ。
今いるパンガーという小さな街で、エアコン付きで480バーツ(1507円)、Wi-Fiの調子も良くてレセプションのお姉さんの愛想も良くて、居心地が良いので連泊。
タイに入ってから、酷暑の中ハイペースで飛ばしてきたので、涼しいところでちょっと一休み中。


Phang-Nga, Thailand

9578km