えんえん登り、かつ悪路だと、丸一日かけても40kmも進めない。
ホテルのある街までとてもたどり着けないので、久々の野宿か。
しかし、ここは領土紛争中のデリケートなエリア。
警官がものものしくにらみをきかせているところで野宿は可能なのか。
しかしものは試し、事情を説明して頼んでみた。
そしたら警官たちは思いのほか親身に聞いてくれて、軍の施設内はダメだが、安全にテントを張れる場所までわざわざ案内してくれた。
広大な谷をしばらく歩き、テント暮らしの集落に連れて行かれた。
テントが4つほどあり、ここは村の長のお爺さんと、あとは女性ばかりのようだ。
警官がカシミール語で事情を説明し、僕もジェスチャーでお願いしたら、快く承諾してくれた。
カシミールの美女たちに囲まれて。
105歳だそうです!
美人!
村の長。
「困ったことがあったらなんでも言ってくれ」と言ってくれた。
しかし、ほっぺからこんなに毛が生えるもんかな。
親切な警官。
僕がテントを設置している間、皆ぞろぞろ出てきてずっと注目されていた。
チーズをつくってるのかな。
電気水道は一切なし。
生活の糧は、川の水と家畜だけ。
この標高では農業もできないだろう。
いったいどんな人生?
よく眠れた。
朝。
しばらく下り。
マーモット。
子供たちが興奮して駆け寄ってくる。
僕がカメラをかまえたら、わざわざ止まってくれた。
悪ガキ。
チャック開いてないか?
次々とからんでくる悪ガキに、半分疲れ、半分元気づけられる。
悪ガキといっても、僕の自転車と荷物をいじりまくるだけで、石を投げてきたりはしないから、まあかわいいもんだ。
時々、「Happy! Happy!」と僕に手を振る子がいる。
「Hello!」でもなく「How are you?」でもなく、「Happy!」があいさつなのかな。
悪くない。
道路状況はとても悪く、舗装と未舗装の繰り返し。
日も暮れかけ、カルギルという街まであと3kmだというのに、この悪路だとなかなか進めない。
街まであと2km。
こういう時の2kmはとても長く感じる。
Kargil, India
2013年8月12日月曜日
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子供たちの顔を見ると不思議と心が温かくなってパワーをもらえる気がします!
返信削除亮さんBe happy ;)
言葉がまったく通じなくても、子供だったら遊んでやれる。
削除想像していなかった風景と人々・・・
返信削除105歳って・・・生きているって素晴らしいな。
カシミールは政情の不安があったが、テントも張れて安心した。
しかし悪路は厳しいな・・・
チャックは2人開いていた。暑いから換気か?
日本は盆に入ったが、俺は休まない。
巷は、地方への帰省で大渋滞・・・何もこの時期に集中しなくてもいいのにと
常に思う。
戸籍や身分証明証なんてないだろうから、本当に105歳かどうかわからないけどね。
削除なんにせよ長きにわたってこの地を見続けてきたんだろうな。
あれ?浅地さん、靴が左右非対称??
返信削除砂でコーティングしてるんですよ。
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