コンヤ。
以前の投稿で、「トルコのホテルは60~80リラ(2602~3469円)が相場」と書いたが、最近は30~50リラ(1301~2168円)が相場。
コンヤで泊まったホテルは、こんな立派な部屋で30リラ(1301円)。
ただし、ネットの調子が悪い。
あと、シャワーのお湯を出すと、金属パーツに電気が流れる。
蛇口に触れるとビリビリっと感電して痛い。
当然、いつも僕は自転車を部屋に持ち込みたいのだが、だいたい従業員に自転車を置く場所を指定されてしまう。
指定された場所が気に入らなかった場合は、強引に部屋に持ち込む。
「部屋に持って行かなくてもここで大丈夫だよ。ここは安全だ。心配ない。鍵をかける必要もない。」
と、安全をアピールされるが、もちろん僕はこういった言葉は信用しない。
安全かどうかは、こちらが判断する。
部屋に置いとかないとどうも落ち着かない、自転車がどれだけ大事なものか、なかなかわかってもらえない。
大平原に突如現れたホテル兼キャンプ場でキャンプ。
10リラ(433円)。
キャンプ場でキャンプするのがめずらしいのか、従業員たちが興味津々の様子で僕をみつめる。
次々に人が集まる。
何度もチャイが注がれ、ついにメシまで持って来てくれた。
アラブでは女性と会話する機会はほとんどなく、イスラムはそういうもんだと思っていたが、トルコでは女性から話しかけられることもある。
でも、言葉の問題で、結局会話らしい会話はできない。
すっかり日が短くなった。
秋が近づいてきたこともあり、標高が上がったこともあり、夜はだいぶ涼しくなった。
日中はまだ暑い。
台湾人のヤン。
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少しずつ、奇岩っぽいのが現れ始めた。
メロン。
来た!
頻繁に子供から声をかけられるようになった。
「My name is ~」とか、 いかにも学校でこう教わりました、という感じの英語のフレーズを言ってくる。
「Money! Money!」と言う子もいるが、これは聞こえないフリ。
ヨーロッパから離れるにしたがって、また「そういうエリア」に入ってきたんだな、という感触。
カッパドキアは、6000万年前の火山で堆積した凝灰岩が風雨に浸食されて形成した奇岩群。
紀元前から人々はこの岩をくり抜いて生活し、4世紀にはローマの弾圧から逃れたキリスト教徒の隠れ家となった。
一箇所に集中してあるわけではなく、100k㎡の広範囲にわたって散在している。
ここはセリメという小さな街。
岩窟の内部に潜入。
教会。
神秘的。
「恐竜」とか言い出す人がいそうだけど、鳥だよね?
イスタンブールで出会ったサトシさん&アサミさんに教えてもらったキャンプ場。
10リラ(433円)。
カワセミの一種だろうか、青く輝く小さな鳥を見た。
キャンプ場の目の前から、ウフララ渓谷のトレッキングコースが始まる。
ひたすら川沿いを歩く。
断崖絶壁に四角い穴。
ズーム。
所々に教会がある。
上部に十字架が刻まれている。
ウフララは、この渓谷を見るために旅行者が集まる、一応観光地ということになっているが、街自体はろくにスーパーもないほど小さい。
うかつにも、手前の都市でお金をおろすのを忘れていて、現金がほとんど残っていなかった。
しかし幸運にも、このウフララの小さな街にもひとつ、ポツンとATMがあり、お金をおろすことができた。
便利なもんだ。
帰りはふつうの道路で、セリメまで歩いて戻る。
観光バスがひっきりなしに通過するが、歩いている人はまったくいない。
羊飼いの人とイヌたちが、木陰で休憩していた。
突然、そこにいた大型のイヌが5匹ぐらい、興奮して吠えながら僕に襲いかかってきた。
ふつうの小さなイヌだったら、間合いに入ったら警戒していったん止まるものだが、こいつらは猛突進してきた。
ものすごいパワーで押し倒された。
飼い主のおっさんが2人、棒を使って制止し、 なんとか噛まれることはなかった。
転倒して軽いすり傷を負った。
傷はまったくたいしたことなかったが、おっさんが申し訳なさそうな表情をして、僕を水飲み場まで連れて行き、そこで傷を洗った。
大型動物に本気で襲われたら、人間はなすすべもなくやられちまうんだな、と実感した。
襲われたら目つぶしで対抗する、とか絶対ムリ。
圧倒的なパワーでどうすることもできない。
Derinkuyu, Turkey
21777km