2012年7月21日土曜日

進展あり

警察がなにか手がかりをつかんだ場合は僕個人にではなく日本大使館に連絡が行く、ということで日本大使館とコンタクトをとっている。

昨日、大使館の職員の方が、わざわざ警察に出向いて「捜査の方よろしくお願いします」と頼みに行ってくれたそうだ。
というのも、大使館職員の方が言うには、日本人の感覚で見るとセルビアの警察はふだんはチャランポランでなかなか動いてくれないからだそうだ。
(中南米やアフリカの警察を見てきた僕の目には、セルビアの警察はとてもちゃんとしているように見えたが)

しかし、警察はすでに捜査を進めてくれていた。
ショッピングセンターの防犯カメラに、犯人の顔がバッチリ写っていた!
犯人に前科があれば、逮捕までそれほど時間はかからないという。
もちろん、逮捕されてもすでに自転車はパーツごとにバラされて売り飛ばされてしまっているかもしれないし、犯人に前科がなければ逮捕は難しいだろう。

でも、かすかな希望の光!

正直、驚いた。
自転車1台盗まれただけで、こんなに献身的に動いてくれるとは思ってなかった。
大使館の方も、セルビアの警察がこんな迅速に捜査を進めてくれていることに驚いていた。

旧ユーゴ諸国の親日感情はとても強いようだ。
内戦時のNATO空爆や西欧諸国による経済制裁の中でも、日本だけは経済援助を続けたらしい。
ベオグラードには今も、「Donation From The People Of Japan」と書かれたバスがよく走っている。

警察にも大使館にも、「お金で買えない大切な宝物なんです!」と力説したのが伝わった、というのもあるかもしれない。

たくさんの方々に協力してもらえて、日本の友人たちからも励ましのメールをたくさんもらった。
ホステルのおばちゃんも、いつも気にかけてくれている。
感謝。

今後の方針はまだ決めず、当面は動かずにしばらく様子を見る。


Beograd, Serbiaにて