2014年2月13日木曜日

グヌンガディン国立公園

クチンにこんなにも長居した理由は、世界最大の花、ラフレシアを見たかったからだ。
ラフレシアは、ボルネオ島、スマトラ島、マレー半島に分布しているが、特にここのグヌンガディン国立公園に多く生息し、見れる確率が高い。

シーズンは決まっておらず、個々のラフレシアがバラバラのタイミングで開花する。
発芽から開花まで9ヶ月かかり、3~5日で枯れてしまう。

国立公園のレンジャーが常時チェックし、 開花の情報を教えてくれる。
しかし、その情報はクチンのインフォメーションセンターに行って聞くか、国立公園に電話しないとわからないので、面倒くさい。
先週まではインフォメーションで聞いても何の情報もなかったのだが、週明けにまた行って聞いてみたら、「もう咲いてるよ」と言われ、焦って翌日グヌンガディン国立公園へ。

クチンの中心地から88km。
自転車かバスか迷ったが、急ぎたかったのでバスで。

国立公園に着いたら、レンジャーに案内してもらう。
厳重に保護されているものだし、それに自力で見つけるのは無理がある。

つぼみ発見。

この状態から開花するまで、あと1ヶ月かかるらしい。

もうひとつ、つぼみ。


ラフレシアは、特定の植物に寄生して、すべての栄養を宿主から吸い取る。
宿主から直接花を咲かせるので、葉も茎もない。
開花すると、花粉を運んでくれるハエをおびき寄せるため、腐臭を発する。
栽培することはできず、自然界でのみ見ることができる。

興奮を抑えながら、ついに開花したラフレシアと対面。


大きいものだと直径1m近くになるらしいが、これは58cmと小さい。
色ももっと鮮やかなはずだが、これはすでに枯れ始めている。
腐臭もない。
すぐ近くの大きな岩に向かって咲いていたので、正面から見ることができなかった。

花に触れないように注意しながら、なんとか内部を撮影。


ゆっくり観察したかったが、レンジャーに連れて来られたのは僕だけではない。
他の客を待たせちゃ悪いなと思って、ほんの数秒だけみつめて、とりあえず写真だけ撮っといた、という感じ。

これは完全に枯れたもの。


次の開花は来月になるらしい。
もし今回見逃していたら来月まで、いやさすがにそこまで待てない。
条件は良くなかったけど、ギリギリ見れただけでもラッキーだった。



なんともあっけなく、あっという間に終わってしまったラフレシア鑑賞。
僕は宿泊の予約をしてきてしまった。
グヌンガディンはラフレシア以外に特に魅力的なものはないので、ラフレシアを見ることだけが目的なら日帰りでいい、ということが判明した。

適当にトレイルを散策。




巨大なアリをよく見る。

胴体だけで2cm以上はある。


















Kuching, Malaysia



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