2014年2月25日火曜日
ジャカルタ 2
インドネシアでどうしても見てみたいものがあった。
ガムラン。
ジャワ島とバリ島にのみ残るインドネシアの純音楽。
生で聴くのはもちろん初めて。
デモーニッシュな響き。
おそるべきアンサンブル。
一瞬で釘付けになった。
このおじさんは、物語のせりふを言いながら人形を操り、せりふの合間に足で小さなシンバルのようなものを鳴らしている。
楽譜は存在するのだろうか。
数時間に及ぶ演奏の細部まで暗譜するのは不可能だろうから、軸となるメロディやリズムだけを把握して、 そのパターンを守りながら即興で音を広げていく感じだろうか。
それにしても、個々の音がきわめて複雑に絡み合いながらも、全体として完璧に統率がとれている。
ジャズもそういった特徴があるが、これは西洋音楽とは構造が違う気がする。
東洋音楽のひとつの極みと言っていい。
近代的ビッグシティの割には宿はボロく、そして高い。
滞在している宿は、トイレ・シャワー共同のシングルルームで15万ルピア(1314円)。
外国人が集まるエリアで、必要な設備は一応そろっているが、いろんなものが調子悪い。
最初に案内された部屋は鍵が壊れていたので違う部屋にしてもらったのだが、次に案内された部屋の鍵も固くてなかなか開かない。
エアコンが、これで「エアコン付き」と謳うのは詐欺だろうと思うほど微風のエアコンで、温度調節もできない。
窓もないし扇風機もないので、エアコンがちゃんと機能してくれないと困る。
Wi-Fiも弱く、全室内で使えるとは言われたが、実際には部屋から出ないと使えない。
動画をアップするのに何時間かかったことか。
東南アジア全域の風習なのかわからないが、屋内は土足禁止のところが多い。
それは別にいいのだが、共同トイレにサンダルもスリッパもないのは問題だ。
地元の人はなんの抵抗もなく裸足でトイレに入り、その汚れた足で廊下を歩き、部屋を歩き、ベッドで寝る。
郷に入ってはと言うが、きれい好きの僕としてはこれは耐えられず、トイレに入る時は自分の靴を持ち込んでいる。
いつか注意されるかな。
でも熱帯特有のイージーゴーイングな空気が漂っているので、細かいことでうるさく言われることはないとは思う。
それから靴を玄関前に放置するのも、一度靴を盜まれたことのある僕としては抵抗があるので、靴は部屋に保管するようにしている。
ここも、夜遅くまで街のどこからかカラオケの騒音が轟いてくる。
アジア人はこういうノイズが好きなんだな。
そしてカラオケにしてもバンド演奏にしてもストリートミュージシャンにしても、絶望的なまでにヘタッピだ。
ガムランとの落差がキツイ。
これからフェリーでシンガポールへ向かう。
Jakarta, Indonesia
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建物や交通は現代的だけど、音楽や民族性など伝統はあちこちに残ってていいですね!
返信削除シンガポールは友達がいるので紹介したいな~^^
自転車乗りじゃないですが・・・。
そう、日本も、たとえば東京も、外国人が近代的な東京を楽しむのは簡単だろうけど江戸っぽさを楽しむにはそういう場所に行かなきゃならない。
削除もっとあちこちに江戸っぽさがあれば楽しめると思うんだけどな。
埼玉なんてほとんど住宅地だし。