2014年5月26日月曜日

シェムリアップ

およそカンボジアのイメージにはそぐわない、近代的できれいな街並み。








近づくのも躊躇してしまうような豪華ホテルが立ち並ぶ。
規模は大きくないがエアコンの効いたショッピングモールやスーパーもある。
値段表示は基本ドルで、お釣りはドルとリエルが混じってくる。

今はたぶんハイシーズンではないが、白人旅行者も東洋人旅行者もたくさんいる。 
完全外国人仕様、外国人にお金を使ってもらうことに存在意義があるような街。
カンボジアは国力のすべてをここに注いでいるんじゃないか、と思うほどだ。
地元の文化は影が薄い。

街を歩いていると、ひっきりなしにトゥクトゥク(バイクタクシー)から声をかけられ、とてもうっとうしい。
明らかに供給過多。

一見、観光資源の恩恵で地元経済が潤っているようだが、自律的な基盤が築かれているとはとても思えない。
もし外国からの金が途絶えたらこの国は瞬時に崩壊してしまうんじゃないか、と思うほどの脆弱さを感じる。

僕は世界を旅して、世界中に金を落として、それがごくわずかながらも地元経済の活性化につながっている、とポジティブに(楽観的に)考えることもあるが、本当の意味での手助けは、やはり金ではないはず。



遺跡観光よりも、僕を強く惹きつけたものがある。

和食だ!

$8。

和食が食えるなら、金に糸目はつけねえ。
遺跡巡りはほどほどで和食に金を注ぐなんて本末転倒、何しに来たんだ、と言われそうだが、今はこれが僕の素直な本音なのである。


$7。

バンコクで出会ったミノリさんとバッタリ再会。


スーパーで納豆発見!

2パックで$1.35。

冷凍だったけど、完全に溶けるまで待ちきれなかった。


納豆、実にうまい。
できれば白飯と生卵が欲しかった。

白飯+生卵+しょう油・・・白飯+味のり・・・白飯+ふりかけ・・・白飯+ごはんですよ・・・
ああ・・・いろいろ思い出してしまったよ。

日本人宿が3軒ほどある。
まだ真新しいイキイキゲストハウスは、ちょっと引いてしまうぐらい立派。


個室$10(プラス$5でエアコンが使える)。
運良く角部屋だったので窓が多く、そこそこ風が通る。
停電なし、Wi-Fiもスピーディで安定している。



安いドミトリーもあるが、僕が個室を選んだのは、冷蔵庫の誘惑に勝てなかったからだ。


1階の部屋だったので、荷物を担ぎ上げる必要もなく、楽チン。

2階リビング。


朝食付き。


自転車でユーラシアを往復(!)している日本人と出会った。
僕の知らない貴重な情報をたくさんいただいた。
写真撮らせてもらうの忘れてしまった。
この先のルート上で、また会える可能性があるので、またその時に。


Siem Reap, Cambodia



2014年5月25日日曜日

アンコール遺跡(世界遺産)

9~15世紀のアンコール王朝(クメール王朝)の寺院遺跡群。
アンコール王朝はカンボジアのルーツとなる国であり、全盛期はカンボジアのみならず、現在のタイ、ベトナム、ラオスにまで支配領域がおよぶ強大な王国であった。
アユタヤ王朝の侵攻を受けてプノンペンに遷都した後、 寺院は放棄されて密林に埋もれた。
20世紀からフランス人によって修復作業が始められたが、1970年に内戦が勃発するとフランスはカンボジアを離れた。
ポル・ポト政権時は寺院の破壊行為がおこなわれ、研究者や技術者たちは殺された。
その後、国際機関の協力を得て修復保存や技術者育成がおこなわれている。

遺跡は広範囲に多数点在していて、最も近いアンコール・ワットでもシェムリアップの市街中心から7kmほど離れており、自転車で行く。

入場料
1日券 US$20
3日券 US$40
7日券 US$60

もちろん、1日券。
どの寺院でも何度でも出入り可。
カンボジア人は無料。

アンコール・ワット。




























もともとヒンドゥー教寺院として建てられたが、後に仏教寺院として改宗された。
インドの叙事詩「ラーマーヤナ」や「マハーバーラタ」の説話を表した壁画もあれば、仏像もある。



航空写真。






アンコール・トム。





























Siem Reap, Cambodia



2014年5月23日金曜日

カンボジア

バンコクからカンボジアへ向かう。

駆動系パーツを一新したおかげで、ペダルがめちゃくちゃ軽くてスムーズ。
道路状況もきわめて良好、追い風&フラット。
1時間で20km以上のハイペース。
ただただ、クソ暑い。





道路状況が良すぎる時って、風景がイマイチなことが多い。
ひたすら畑が続き、地元民と触れ合えるわけでもなく、淡々とこぎ続ける。
でも、純粋に自転車走行を愛する者としては、これもまた良きかな。



タイバーツ。






カンボジアに入国。


国境でビザ取得。
顔写真1枚。
手数料US$20。
滞在許可30日。

カンボジアについて。

6世紀にクメール人による国家が成立し、9~15世紀にアンコール王朝が栄えた。
1887年にフランスの植民地となり、1953年にカンボジア王国として独立。
1970年、将軍ロン・ノルがクーデターを起こして国王シハヌークを追放し、クメール共和国を樹立。
中国に亡命したシハヌークは、毛沢東に心酔したポル・ポト率いる共産主義勢力クメール・ルージュの助けで帰国し、ロン・ノル政権と内戦になった。
親米国家であったロン・ノル政権は1975年のベトナム戦争終結とともに追放され、1976年にポル・ポトによる民主カンプチアが建国された。
都市から農村への強制移動、強制労働、知識人や富裕層の処刑、貨幣制度の廃止など、ポル・ポトによる極端な原始共産主義社会への回帰政策で、120~170万人が命を落とした。
当時のカンボジアの人口は800万人で、国民の5人に1人はポル・ポトに殺されたことになる。
1978~1991年に内戦が起こったが、1993年にシハヌークが国王に再即位し、カンボジア王国を再建。

クメール人86%、ベトナム人5%、華僑5%。
仏教95%、イスラム教4%。
公用語はクメール語(カンボジア語)。

また右側通行に変わった。


セブンイレブンが消え失せ、スーパーも見当たらず。
近代的ではないが、かといって貧困のドン底という感じでもない。
タイとミャンマーの中間ぐらい、が第一印象。

意外に道路状況も良好。


民家から子供たちが「ハロー! ハロー!」と手を振ってくれる。
タイやマレーシアではなかった現象。

英語は、タイに比べたら通じやすい。

えんえん追い風&フラットで、怖いくらいハイペース。
でも、いくら調子良くても、とにかくこのクソ暑さにやられるので、100km進んだらもうストップ。


9000リエル(230円)。

ご飯たっぷり、おかずちょこっと。
おかずは、見た目に反して辛かった。
まだまだ、唐辛子文化圏から脱出できない。

カンボジアの通貨リエルは非常に貧弱なので、USドルの通用度が高い。
ホテルはもちろん、レストランや売店でも、ドルでの支払いが可能。
お釣りはリエルでくることが多いので、わざわざ両替しなくても手持ちのドルを崩していけば自然とリエルがたまっていく。
ATMからはドルのみ引き出し可能と聞いたが、まだ試していない。

ちなみに、1リエル=0.0256円=US$0.0003。
貧弱でもなんでもいいから、とりあえずデノミしてくれ。

会計の際は0を2つ切り捨てて言われる。
「90」と言われて、「・・・ドルなのかリエルなのか、まさか90ドルでもないし90セントでもないだろうから、9000リエルか、とりあえず払ってしまいたいけどぼったくられるのは嫌だから一応計算しよう、9000リエルを日本円に換算すると、0.0256をかけて・・・」という思考を瞬時にこなすのはまだムリで、ちょっとうろたえる。











時々からんでくる人に、クメール語を教えてもらう。


やはりそう甘くない、ここはかの有名なアンコール・ワットへとつながる幹線道路なのだが、不意に未舗装になってしまった。


内戦後の国の再建が大変であったろうことは想像に難くない。
ポル・ポト政権による非効率的な農業で土地は荒廃し、長期にわたる内戦で無数の地雷が埋まったまま。
知識人や技術者たちは反乱を起こす可能性があるとみなされて処刑されてしまった。
インフラを整備するには外国からの援助に大きく依存せざるをえなかったはず。
いまだ発展の途上であるとは思うが、一度ドン底まで堕ちて、よくここまで築いてこれたなと感心する。




Siem Reap, Cambodia

12978km