黒海は、太古の昔は閉ざされた湖だったが海面上昇により海とつながった、という説があるが定かではない。
現在は、イスタンブールのボスポラス海峡(幅わずか1~4km)でマルマラ海とつながっている、れっきとした海。
面積は日本の1.1倍ほど。
ユンイェ。
これけっこう難しいんだけど、見たところプロの業者ではなく店員がやってる。
日本だったら、通行人に迷惑をかけないようにいろいろ配慮をしなければならないのだが。
さっそく海の幸を。
サバ+ナス+チーズ+米のごちゃまぜ。
見た目は気持ち悪いかもしれないけど、味はなかなかの佳作。
自転車こいでるだけで、すぐチャイに誘われる。
走行中に出会った、ワタルさん。
中国からスタートし、この後アフリカを縦断してケープタウンに向かっているということで、僕とまったく逆。
出発して1年少し、走行距離は2万kmちょい、と僕とほぼ同じ。
お互い半分ぐらいのところで出会ったというわけだ。
もっとゆっくり話したかったけど、路上で立ち話してお別れ。
これもまた一期一会。
とりあえず、この人デカイ。
身長189cmだって。
http://enowata.blogspot.com/
このまま黒海沿いに進んでグルジアに入るつもりだったのだが、気が変わってまた山を越えて内陸に入ることにした。
しかし、途中で道が消失。
道路工事の人に聞いたら、このルートは現在つながっていないらしい。
グーグルマップに嘘つかれたよ。
幹線道路ではなくマイナー道路を選んでしまうと、こういうこともある。
昼食をごちそうになる。
谷底の川を眺めながら。
これはたまらなくおいしかった。
今までトルコ料理をけなしてきたからフォローを入れる、というわけではない。
本当においしかったのだ。
しかたなく、せっかく登ってきた道を戻り、再び黒海へ。
ちょっと進んで、小さな街でストップ。
今日は、ケーキを買わなければならなかった。
なぜなら、誕生日だからだ。
37歳。
このケーキ屋さんにいた客のひとりが、突然日本語で話しかけてきたのでびっくりした。
名古屋に6年ほど住んでいたことがあるという。
観光地でも大都市でもない、こんな田舎町で日本語話者はレアだ。
せっかくなので、皆で一緒に。
(本当はひとりで食べるつもりだった。)
いつもごちそうになってばかりなので、たまにはこちらからふるまわなければ。
でも、「自分はいらないから食べてくれ」とどんどん僕にまわってきて、結局大部分は僕が食べた。
ふだんは人と出会っても言葉の問題でまともな会話ができないので、ここぞとばかりに日本語でたくさん質問して、話が聞けた。
トルコはここ十数年で急速に発展したが、 それ以前は貧しくて街も道路もきれいではなかったらしい。
景気が良いのかと思ったらそうでもなく、昨年から隣国のシリアの問題でガソリンが半端なく値上がりし、かつシリアから大量に流入してくる難民の面倒も見なければならず、紛争に直接関わっていなくても影響が大きいようだ。
あと、イスラムの女性は、髪や肌を出して解放的になりたい、と本心では思ってるみたい。
ケーキもりもり食べて、軽くデザート。
気が変わってルートを変更したり道を間違えて戻ったり、でもそのおかげで出会いがあり。
いい誕生日だった。
明日は、幹線道路で確実に内陸へ。
Tirebolu, Turkey
22610km