2010年7月19日月曜日

イメージ ハンガリー

9世紀、ヨーロッパとアジアを南北に分断するウラル山脈の東方からこの地に来たマジャル人が、10世紀後半にハンガリー王国をつくったのが起源。
現在のハンガリー人はDNA分析ではコーカソイドだが、ヨーロッパで唯一アジア系民族の血筋を引く国であり、赤ちゃんに蒙古斑があったり、苗字が名前より先だったりと、アジアの名残りがある。

モンゴル帝国の侵攻、オスマン帝国の支配、オーストリア=ハンガリー二重帝国などを経て、1918年に独立。
第2次大戦後はソ連の衛星国となり、王政が廃止され、共産国となった。
1956年、ソ連に対する反発から、ハンガリー動乱が起きたが、ソ連軍に鎮圧された。
1989年に民主化。
2004年にEU加盟。

EU加盟当時までは「旧東欧の優等生」といわれるほど経済成長が好調であったが、インフレと失業率の増加で貧富の差が拡大した。

今年4月に発足したオルバン新政権は、「前政権がデータの改ざんをしており、デフォルト(債務不履行)の噂も誇張ではない、ハンガリーは次のギリシャとなる。」という爆弾発言をして波紋が広がったが、ハンガリーは危機管理に優れた実績があり、この発言はパフォーマンスだ、という見方もある。

ハンガリー出身の有名人では、19世紀最大のピアニストであり、作曲家でもあるフランツ・リスト、現在のコンピュータの動作原理であるノイマン型コンピュータを発案した数学者ジョン・フォン・ノイマン、という2人の天才がいる。

マジャル人95%。他にドイツ人、ロマ人など。
公用語はハンガリー語(マジャル語)。
52%がカトリック。16%がカルヴァン派。

ハンガリー共和国地図  ハンガリーの位置 



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