2015年2月5日木曜日

アンダシベ国立公園

アンタナナリボでは、連日チャイニーズレストランに通って野菜を摂取し、観光も街歩きもせず部屋にこもってネットの海に沈みこみ、ダラけにダラけた。

また同じHOTEL MOONLIGHTに滞在。


部屋からの眺め。


やはりここは人気があるようで、ローシーズンにもかかわらず予約が入ってるだの何だので、ちょくちょく部屋を移動させられる。
一番安い部屋で2万アリアリ(841円)、一番高い部屋で4万2000アリアリ(1767円)。

何日ダラけたのか、数えてもいないのでわからないが、動きたくなってきたので走行再開。
アンタナナリボの東140kmにあるアンダシベ国立公園へ。













どうやらアンダシベ国立公園は、管理事務所が複数あるようで、それぞれ独立していて料金もトレッキングコースも別々に設定されている。
すべてチェックするのも面倒で、最初に現れたオフィスが安かったので即決した。
4~5時間のトレッキングが入場料ガイド料込みでトータル5万アリアリ(2103円)。
近くで見つけたWi-Fiあり2万アリアリ(841円)の宿に泊まり、翌日早朝にトレッキング開始。



やはりローシーズンのため、他に誰もおらず独占状態。



チャイロキツネザル。


これはこの辺にはたくさんいるようだ。


アンダシベの主役、インドリ。






インドリは最大のキツネザル。
キツネザルでは唯一、長い尾を持っていない。
ナマケモノとコアラの間みたいなルックスだが、サルなので豪快なジャンプを見せてくれる。







イサロ国立公園と違ってここは深いジャングルなので、サルたちはずっと樹上にいて地上に降りてくることはめったにない。
こっちはずっと見上げているので首が疲れる。



インドリは大音量で吠える。


こんな大きな声で鳴く動物は初めてだ。
この声は3km先まで届くという。
他のキツネザルと同様に群れで行動するのだが、他の群れとの接触を避けるために自分たちの縄張りをアピールしているそうだ。

インドリはもちろんマダガスカルの固有種で、アンダシベ国立公園にのみ生息する。
飼育不可能なので動物園などで見ることもできない。
世界でもインドリを見れるのはここだけ、本当に貴重な体験。



ユニークな動植物を有するマダガスカルだが、動物の多くは絶滅危惧種に指定されている。
人口増加にともなう農地拡大のための野焼きによってキツネザルたちの住みかが奪われてしまっているのだ。

有名なアイアイはマダガスカル東部沿岸に生息しているが、個体数が少ない上に夜行性のため、見つけるのは難しいらしい。
アイアイは、地元民からは悪魔の使いとして不吉な前兆とみなされ、見つけ次第殺してしまうことがあるそうだ。

ガイドが、「そこにヤモリがいる」と言う。
見つけられますか?


木の枝を使って「ここよ」と教えてくれるのだが、まだわからない。

接近して、ようやく確認。




ヘラオヤモリ(leaf-tailed gecko)。







これは簡単ですね、植物ではない何かがいます。




ナナフシ。


カニグモ。




宿に戻ると、インドリの鳴き声が聞こえてきた。
すぐそこで鳴いているように思えるが、実際かなり離れているらしい。

宿の屋上にこのヤモリがたくさんいる。








東部は木造家屋なのか。








ユーカリの匂いがしてきた。
東南アジアの一部でも、ユーカリの匂いがしたことがあった。
オーストラリアのユーカリがこんなところに生えているわけがない、僕の鼻がおかしいのか、と思って調べてみたら、本当にマダガスカルではユーカリが植林されているようだ。
ガスが普及していないマダガスカルでは、火を起こすのに炭を使う。
その炭の原料としてユーカリを輸入して植林している。
しかし、オーストラリア以外の土地の植生は、ユーカリと共生することができない。
一度ユーカリが植えられてしまった土地は、二度と元の森にかえらない。














Antananarivo, Madagascar

24650km