超過密&猛烈排気ガスエリアをくぐり抜け、少しずつのどかな田園地帯へと入っていく。
人々は「ボンジュール、バザー!」と言ってくる。
「外国人=フランス語を話す」という認識なのかもしれない。
「バザー」はマダガスカル語で「外国人」という意味だそうだ。
僕がマダガスカル語で「サラーマ!」と言うと、喜んで返事してくれる。
世界を旅した経験のある人なら、「サラーマ」という響きにピンと来るものがあるかもしれない。
そう、アラビア語のあいさつ「アッサラームアライクム」の短縮形「サラーム」とよく似ているのだ。
マダガスカルはイスラム化されていないが、地理的にアラビア半島と近いので、影響を受けた時代があったのかもしれない。
フランスの影響があるので「自転車」は「velo」と呼ぶのかと思いきや、「自転車」は「bisikileta」だそうだ。
これはスペイン語とほぼ同じ。
マダガスカルの舗装率は11%。
アンタナナリボを中心として東西南北に走る十字の国道は舗装されている。
あとは道路とは呼べないような代物で、川に橋もかかっていないし、島を一周するのはまず不可能だそうだ。
その大動脈である舗装国道も、いたってベーシックなつくりで、狭くて、メンテナンスも不十分。
ドライバーが紳士的なのが救い。
でもクラクションがいちいちうるさい(東アフリカの3割ぐらい)。
やはり、人を躾けるよりクラクションの機能自体を全撤廃する以外方法はないのだろう。
排気ガスもまだキツイ。
猛烈に吹き付ける排気ガスを傘で防御する人。
アンタナナリボではずっと、日中は晴れて夕方から雨、という規則的なパターンだったのに、走行開始してから日中も数回スコールが降るようになった。
そういうもんです。
そして夕方も夜も降る。
ローストビーフ? チャーシュー?
って思うでしょう?
全然違いますよ。
これ、ケーキです。
クリスマスケーキ・マラガシースタイル。
試食させてもらったけど、買おうとは思わなかった。
道端トウモロコシ屋さんの前でうっかり立ち止まったりしたら、トウモロコシに包囲されます。
アフリカでも何度か焼きトウモロコシやゆでトウモロコシを食べたが、硬くて味がなくて、おいしいとは言えない。
しょう油欲しい。
これも世界共通の法則だが、貧しくて、人口密度が高めで、自転車が普及している国では、必ず勝負を仕掛けられる。
得意気に僕を抜かして、振り向いて僕をじっと見つめ、その後スピードを落としてわざと僕を行かせて、しばらくしてまたスピードを上げて僕を抜かす。
これが1日に何度も繰り返される。
まあ、イライラしますわ。
子供ならともかく、いい歳した大人まで、うっとうしいったらありゃしない。
レストランのメニュー、全然わからん。
他の客が食べているものを見て、ジェスチャーで「これと同じものを」と頼む。
このボリュームで5300アリアリ(243円)ならお得。
宿の相場は1万5000~3万アリアリ(696~1393円)ぐらいだろうか。
田舎街ではWi-Fiはまずない。
英語も通じず、マダガスカル語かフランス語のみの対応。
全体的なクオリティは東アフリカと同じか、あるいはそれ以下だが、物価は安くない。
東アフリカだったら、1000円も出せばけっこうなランクのホテルに泊まれる。
「HOTELY」という看板をよく見る。
泊まれるかどうか聞いてみると、必ずノーと言われる。
後で知ったのだが、HOTELYは宿ではなくレストランだそうだ。
まぎらわしい。
さらに「HOTEL」も、「CHAMBRES」(部屋)という表記がなければ、ただのレストランだったりする。
赤いスズメ?
Morondava, Madagascar
23513km
2014年12月30日火曜日
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