レイキャビク→パリ→アムステルダム→ナイロビ→アンタナナリボ。
3ストップは初めてかな。
荷物はまた試行錯誤して無料におさめることに成功したが、自転車は無条件に有料で、レイキャビクとパリで合計約2万円取られた。
アイスランドに飛んだ時に書き忘れていた。
シェンゲン圏内での空路移動はその時が初めてだったが、空路でもやはり国境はないも同然で、パスポートチェックは一切なし、国内旅行と同じような扱い。
今回アムステルダムでナイロビ行きに乗る時に、シェンゲン圏外に出るということでパスポートチェックがあり、出国スタンプが押された。
ナイロビでは、トランジットにもかかわらずビザ代US$20取られた。
相変わらずアフリカはふんだくってくるな。
ただ、久々の「アフリカ感」が伝わってきて、いろいろな感情がこみ上げてきた。
アメリカやヨーロッパにいる黒人とは違う、アフリカにいる黒人の独特の「この感じ」。
やっぱり僕はアフリカが好きなんだな。
フライト中、キリマンジャロが間近に見えた。
3年前のタンザニア旅行中、いつも雲がかかっていてなかなか姿を見せてくれなかったキリマンジャロ、上空からだと簡単に見えた。
マダガスカルに到着。
最初のパスポートチェックでいきなり、「ビザ代タダにしてやるからオレにいくらかくれ」と言われた。
第一マダガスカル人の第一声がこれか・・・
もちろんこのおっさんにはビザ代をタダにする権限などなく、次の窓口でビザを買わされる。
30日以内無料。
60日以内€45。
90日以内€60。
機内でもらったカードに記入をして支払うだけ。
ドル払いも可能だが、マダガスカルではユーロを持つべきだと聞いていたので僕はあらかじめユーロを用意していて、ドルの場合いくらだったかは記憶しなかった。
60日ビザを買った。
ちゃんと数えたら60日後は2月10日なのだが、スタンプは2月13日となっていた。
こういう適当さはOKです。
公式には出国チケットの提示が必要だと聞いていたが、不要だった。
こういう適当さは混乱を招きます。
自転車と荷物が届いているかも不安だったが、ちゃんと届いていてホッと一安心。
すかさず係員が僕の荷物を勝手にカートに乗せようとしてきたので、僕は阻止しようとした。
しかしそいつは譲らず、強引にカートに乗せて、僕が「ありがと、じゃ」と立ち去ろうとしたら、「マニー、マニー」とささやいてきた。
北欧から飛んで来ると、すさまじい落差だな。
手続きを終えてターミナルに出たら、群がってくるわくるわ、「タクシー、タクシー、タクシー」。
「自転車持ってるからタクシーいらないよ」と言うと、「両替、両替、両替」。
なつかしいよ、こんな風にあからさまにカモ扱いされるの。
「あんた日本人? おれはヤマモトっていう日本人の友達がいるんだ。だから・・・。」
それがどうした、知るか!
マダガスカルはATMの便宜が悪いと聞いていたので、空港内の両替屋へ。
€500を両替したら、160万7千アリアリ来た。
またやっちまった!
ウズベキスタンと、ミャンマーもそうだったかな、財布に入りきらないんだよ。
1アリアリ=0.0462円。
デノミされておらず、かつ高額紙幣がない国では大量の札が必要で、ATMがあってもすぐに札がなくなってしまったり故障が起きたりする。
なのでATMは当てにせず、あらかじめ十分な額のドル、マダガスカルの場合はユーロを用意しておいて、その都度両替する。
大きな額を両替してしまうと分厚すぎて所持に困る、ということを僕はなかなか学べないようだ。
ためしに空港内のATMでも引き出してみたが、少額のみで、数万円単位は引き出せないようだ。
マシントラブルが怖いので、できればすでに所持しているユーロだけでやりくりしたい。
近くの売店でまず買ったもの。
もちろんコーラ。
1.5Lで3100アリアリ(143円)。
思ってたより高い、ボラれたかな。
まあでも、めでたくコーラ解禁です。
自転車を組み立てている時は、結界オーラを張り、その結界に人が踏み込んだらすぐさま反応するようにした。
旅行者の犯罪被害も多々耳にしているし、警戒レベルをぐっと引き上げる。
無事、自転車も荷物も、破損紛失盗難なし。
空港から市街中心まで15kmほど、走行開始。
・・・一目惚れ。
マダガスカル。
すごくいい。
人々は興味津々の目で僕を見つめる。
笑顔を見せてくれる人も多い。
子供たちは僕を見てケラケラ笑い、僕がそれに応えて手を振ると、わ~ってなる。
貧しさは東アフリカ諸国と同じぐらい。
治安は悪くないと言ってしまったらウソになるだろうが、人々からは決して凶暴性は感じられない。
悲壮感もない。
今から旅を始めるかのような、ゾクゾク感、ビシバシ感。
たまらんよ。
雨の中、アンタナナリボ市街中心に到着。
引き寄せられるかのようにマーケットに突入。
人々は「何何!?」って感じで騒然となる。
僕が三脚を立てて写真を撮ろうとしたら、喜んで一緒に写ってくれた。
ディスプレーを見せてあげたら、女性たちキャーキャー言って興奮して、「もう一回! もう一回!」と。
ドサクサにまぎれてひとりのオバさんが「そのコーラちょうだい!」と言ってきた。
「やだよ」とは言えない、どうぞどうぞ。
Antananarivo, Madagascar
22815km
2014年12月15日月曜日
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次なる地はもしかしてフェロー諸島かと思ってました。
返信削除気候も人柄も一転して正に心機一転ですね。
楽しみにしています。
フェロー諸島は自転車で周るには小さすぎますね。
削除両極端と言えるほどのところまで飛んできました。
刺激たっぷりです。