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BC8世紀頃からアテナイやスパルタなどの都市国家ポリスが成立し始め、BC6世紀頃には市民による合議制で政治を行う民主主義が確立された。これが現代の民主主義のルーツであり、古代ギリシャ語の「デモス」(人民)と「クラティア」(権力、支配)を合わせた「デモクラティア」が「デモクラシー」(民主主義)の語源である。古代ギリシャ人は、古代ローマの領域である地中海各地に植民都市を広げ、富を蓄えた。古代ローマ人は、これらのギリシャ人の多い地域をグラエキアと呼んだ。この「Graecia」が後に変形して英語で「Greece」、日本語で「ギリシャ」になった。ギリシャ人自身は自分たちを「ヘレネス」と呼び、現在も公式国名はHellenic Repubic。民主政治において弁論術を身に付け、外国との交流で教養を身に付け、古代ギリシャは世界最高の知的水準を持つ文明へと発展した。・ホメロス(BC8世紀) 西洋文学最初期の作品「イリアス」と「オデュッセイア」でギリシャ神話や史実を記録・ピタゴラス(BC582~BC496) 三平方の定理、無理数(√2)の発見、音律(現在でいうドレミファソラシド)の考案・タレス(BC624~BC546) タレスの定理、日食の予言、ピラミッドの高さの測定、「万物の根源は水である」・ヘラクレイトス(BC540~BC480) 万物流転、「同じ川に二度入ることはできない」・ヘロドトス(BC485~BC420) 歴史の父、「エジプトはナイルの賜物」・ソクラテス(BC469~BC399) 「無知の知」、「汝自身を知れ」・ゼノン(BC490~BC430) アキレスと亀のパラドクス・デモクリトス(BC460~BC370) 原子論・プラトン(BC427~BC347) イデア論・アリストテレス(BC384~BC322) 万学の祖 ・エウクレイデス(BC365~BC275) ユークリッド幾何学・アルキメデス(BC287~BC212) 浮力の原理、円周率の近似値、代数螺旋の定義
BC338年にギリシャはマケドニアに征服され、ポリスは自治性を失った。AD395年以降はギリシャは東ローマ帝国領に、1453年以降はオスマン帝国領になった。1829年独立。
古代ギリシャから東ローマ帝国時代の遺跡、エーゲ海の島々など、豊富な観光資源が重要な収入源となっている。EUのユーロ統合が始まると、PIGS(Portugal、Italy、Greece、Spain)と呼ばれる南欧の経済の弱さが問題になってきた。(近年、IはItalyではなくIreland。)2009年、ギリシャで政権交代が行われると、旧政権による巨額の財政赤字の隠蔽が発覚した。これを機に、2010年に国債が暴落してギリシャ経済は崩壊した。ユーロ、株価も下落し、EU全域、さらにアメリカ、日本にも飛び火するほどの世界的な危機に瀕した。そして、「次のギリシャ」といわれているのが、STUPID(Spain、Turkey、UK、Portugal、Ireland、Dubai)。ブタとかバカとか、なんとも侮蔑的だが、ヨーロッパ経済への不信感が伝わってくる。日本やアメリカも他人事ではないが。98%がギリシャ人。他にトルコ人、アルバニア人など。数百万人のギリシャ移民がアメリカ、オーストラリア、カナダ、イギリス、ドイツなど、各地にいる。公用語はギリシャ語。宗教はギリシャ正教会。現代に残る古代ギリシャ語・アカデミープラトンが創設した学校アカデメイアから。・アキレスホメロスの「イリアス」の主人公。俊足だったが、トロイア戦争でアキレス腱を射られて死んだ。・アトムデモクリトスは、物質のそれ以上分割できない最小の単位をアトム(原子)と呼んだ。・エウレカアルキメデスが浮力の原理を思いついた時に発した言葉。英語読みだとユリイカ。 ・エピキュリアン快楽主義を唱えたエピクロス派から。・エロスギリシャ神話で恋心と性愛を司る神。 ・オデッセイホメロスの「オデュッセイア」から。主人公オデュッセウスは英語読みだとユリシーズ。・オリンピック古代オリンピア競技が行われた地から。・オリンポスゼウスをはじめとするオリンポス十二神が住まう山。
・ガイアギリシャ神話の大地の女神。・カオスギリシャ神話の原初神。・コスモスピタゴラスによる宇宙観。宇宙は数によって秩序づけられ、調和がとれている。カオス(混沌)の反対。・ストイック禁欲主義を唱えたゼノンが創設したストア派から。・スパルタ都市国家スパルタでは、幼少の頃から徹底した軍事教育が行われていた。・ゼウスギリシャ神話の主神。・ソフィア智慧、叡智の意。・ナルシストギリシャ神話のナルキッソスから。池に映る自分の姿に恋した。・パラドクス論理的に矛盾が成立してしまう命題。・パンドラギリシャ神話で、ゼウスからパンドラに贈られた、決して開けてはいけない箱。・プラトニックプラトンのイデア論の曲解。プラトン自身はプラトニックではない。・プロメテウスギリシャ神話の神で、人類に火、数、文字などの知恵を伝え、ゼウスに罰せられた。 ・ヘラクレスギリシャ神話最大の英雄。ヒドラなどを退治した。・ポセイドンギリシャ神話の海神。・ロゴスヘラクレイトスは万物を流転させる原動力をロゴスと呼び、転じて「言葉」、「論理」、「理性」を意味するようになった。
A型肝炎の予防接種を受けてきた。この手の予防接種は検疫所のみだと思っていたが、普通の病院でもやっているところがあった。費用は6300円だった。検疫所だと7500円する。しかも検疫所は、ゆりかもめだったか、りんかい線だったか、交通の便が悪い場所にある。A型肝炎の予防接種は、初回から1ヶ月後、半年後、の計3回受けて完了となる。5年間有効。実は、前回の旅に出る前も受けようと思っていたのだが、調べたのが出発の1ヶ月前だったので、手遅れだった。A型肝炎は、水や食べ物による経口感染のウイルスで、肝機能に障害が出る。(B型、C型は血液感染。)このウイルス自体は世界中にいるが、先進国での感染はまれで、アフリカなどの不衛生な環境で蔓延する。発症したら、しばらくは絶対安静。死にはしないが、旅を終わらせかねない。ただ、一度この病気にかかれば、治癒後は強い免疫力を獲得するらしい。これはちょっと魅力だ。ちなみに、他の予想される病気は・・・・コレラワクチンはあるが、効果は2ヶ月ほどなので、長期旅行者にはあまり意味が無い。・マラリアワクチンなし。予防薬は日本でも入手できるが、現地で買う方が安い。・破傷風破傷風菌は世界中の土壌にいる。日本でも裸足で歩いてケガしたら発病することがある。・狂犬病ワクチンはあるが、とても高いし、めったにお目にかからないと思うので、今のところは接種しない予定。でも、発病したら死亡率100%の恐ろしい病気。・黄熱病前回の旅に出る前に予防接種を受けた。10年有効。
BC753年、多部族からなる都市国家ローマが建国された。建国にたずさわったラテン人は、ローマ文明の基礎を築き、かれらの話すラテン語はローマ帝国の公用語として広く普及し、現在のヨーロッパ言語のルーツとなった。現在も、ローマ帝国の流れを受け継ぐイタリア、スペイン、ポルトガル、フランスなどはラテン系と呼ばれる。王政ローマ(BC753~BC510)、共和制ローマ(BC509~BC27)、帝政ローマ(BC27~AD330)を経て、地中海全域からヨーロッパ、中東までを支配する大帝国となった。395年に帝国は東西に分裂し、476年にはゲルマン人の侵入により西ローマ帝国が滅亡した。東ローマ帝国(ビザンツ帝国)は、1453年にオスマン帝国に首都コンスタンチノープルを陥落されるまで存続した。
14~16世紀には、イタリアを中心にルネサンスが興った。カトリック教会の権威によって抑圧され続けていた中世文化に対し、ルネサンスはギリシャやローマの古典文化を復興させ、文学や美術で革命的な作品が次々と生み出された。また、中世には衰えていた科学精神も呼び醒まし、ガリレオらによる地動説が教会的世界観を揺るがした。ヨーロッパで火薬、羅針盤、活版印刷が発明されたのもルネサンスの時代。
中世のイタリアは外国勢力の後押しを受けて小国、公国、王国が乱立して統一性がなかったが、1796年、フランスからナポレオンがイタリアに侵攻し、統一した。1861年には、イタリア人によるイタリア王国が成立した。第1次世界大戦で戦勝国となった後、ムッソリーニ率いるファシスト党による一党独裁が始まった。ムッソリーニはローマ市内にバチカン市国の独立を認めてローマ教皇庁との対立を解消したり、エチオピア、ソマリアに侵攻して植民支配などをした。第2次世界大戦ではドイツ、日本とともに敗戦。50~60年代にはマーシャル・プランによって奇跡的な経済復興を成し遂げ、先進国に返り咲いた。現在はGDP世界7位の経済大国。イタリアは世界遺産の登録数がバチカン、サンマリノも含めると45(文化43、自然2)で世界1位。観光国として名高いが、悪質なぼったくり業者も多い。2008年には日本人男性がナイトクラブでクレジットカードから約97万円引き落とされ、2009年には日本人カップルがランチで約9万5千円請求され、イタリア観光相が謝罪した、といった騒動があった。マフィアもイタリア経済に多大な影響を及ぼしている。元々シチリアで生まれた犯罪者による秘密結社であったが、やがて世界的なヘロイン取引を行う大組織となった。政治家との癒着も強くあるが、近年は摘発が加速している。
ラテン系、ケルト系、ゲルマン系、ギリシャ系などの混成民族。南北で人の性質が違うといわれ、南北の経済格差も大きい。移民も多く、人口の6.5%が外国人。公用語はイタリア語。95%がカトリック。イタリア出身の有名人・音楽アントニオ・ヴィヴァルディドメニコ・スカルラッティニコロ・パガニーニジョアキーノ・ロッシーニジャコモ・プッチーニアルトゥーロ・トスカニーニ・美術レオナルド・ダ・ヴィンチミケランジェロ・ブオナローティ・文学ダンテ・アリギエーリ・科学ジョルダーノ・ブルーノガリレオ・ガリレイ ローマ帝国の最大領域
紀元前からイベリア人、ケルト人、バスク人が住み、やがてローマ人に支配され、ローマの属州ヒスパニアとなった。711年、北アフリカから侵入したイスラム帝国ウマイヤ朝に敗れ、イベリア半島はイスラムの支配下となった。1492年、800年近くにおよぶキリスト教の抵抗により、イスラムは追放された。ちょうどこの年にコロンブスがアメリカ大陸を発見し、ヨーロッパの大国による植民支配時代へと突入する。スペインは1521~32年にかけて、アステカ、マヤ、インカの3つの文明を滅ぼし、中南米の大部分を征服した。都市は壊滅し、財宝は略奪され、銀をはじめとする資源が収奪され、スペインに莫大な富をもたらした。この過程で多くのインディオ(コロンブスは新大陸をインドと勘違いしたため、先住民はインディオと呼ばれた)が虐殺され、あるいはヨーロッパからもたらされた疫病に免疫がないため病死し、インディオの人口は10分の1以下にまで激減した。生き残ったインディオはキリスト教に改宗させられ、過酷な労働を強いられた。キューバ、ジャマイカ、プエルトリコなどの島では、虐殺と病死で純血インディオは絶滅し、不足した労働力はアフリカからの黒人奴隷でまかなわれた。暴虐の限りを尽くした植民支配により、スペインは世界覇権国家として君臨し、「太陽の没することなき帝国」と呼ばれ、スペイン史上最も繁栄した「黄金の世紀」であった。その後、スペインは数々の戦争に敗れて衰退し、19世紀にはナポレオンの台頭によってフランスの衛星国となった。まもなくフランスから独立するも、中南米の国が次々と独立したことにより、植民地を完全に失った。1936年のスペイン内戦では50万人が死亡、50万人が国を捨て、社会基盤が崩れて国力も疲弊した。ピカソの「ゲルニカ」はこの内戦の様子を描いたもの。1939年、内戦で勝利したフランシスコ・フランコ率いるファランへ党の一党独裁が始まった。二度の世界大戦には参戦しなかったが、戦後も独裁国家として国際社会から孤立した。1975年のフランコの死によって独裁政権が終わり、王政復古がなされた。60~90年代は日本と並んで高度経済成長し、現在GDP世界9位の経済大国だが、低迷が続き、世界金融危機の影響も受け、失業率は20%に達し、深刻な経済危機に瀕している。2004年、スペインがアメリカに同調してイラクに派兵したことに対し、イスラム過激派が首都マドリードの列車を爆破し、191人が死亡、2000人が負傷する事件が起きた。ラテン系のカスティーリャ人、カタルーニャ人、ガリシア人、アンダルシア人、バスク人などで構成される。世界屈指の移民受け入れ大国で、人口の11%が外国人。不況が深刻な現在は社会問題となっている。バスク人だけは系統不明の民族で、言葉も文化も他のヨーロッパ民族と異なる。バスクの独立を求める組織、ETAは1959年の結成以来、テロや暗殺を続け、スペインの政治家や軍幹部、警官など1000人以上を殺害している。
カスティーリャ語が標準スペイン語として定められており、カタルーニャ語、ガリシア語、アラン語、バレンシア語、バスク語が地方公用語になっている。使用国数は20ヶ国(世界3位)、総話者数は4億2千万人(世界3位)。アメリカ南西部での通用度も非常に高い。長らくイスラムの支配を受けていたため、アラビア語の影響も見られる。バスク語だけはまったく系統が異なり、スペイン語とは通じ合えない。94%がカトリック。スペイン出身の有名人フランシスコ・ザビエル(イエズス会宣教師)ミゲル・デ・セルバンテス(「ドン・キホーテ」の著者)アントニ・ガウディ(建築家)パブロ・カザルス(チェリスト)パブロ・ピカソ(画家)アンドレス・セゴビア(ギタリスト)サルバドール・ダリ(画家)パコ・デ・ルシア(ギタリスト) スペイン帝国の支配スペイン語圏
月に一度の貴重な休日を使って、免許の更新に行ってきた。2時間の講習は、睡魔との壮絶な戦いになるかと思われたが、意外にも難なく乗り越えた。
次の更新は3年後。予定通りに旅が実行されれば、旅の途中で免許失効となる。毎日眠くて眠くてしょうがないが、なんだかんだ言いながらも日々の仕事をこなし、体も慣れてきている。しかし、これだけ働いても、国保の支払いが全然追いつかない。住民税は、なんとか払えている。一住民として払うのは当然の義務、という意識もある。国保は、やはり高すぎる。(住民税も国保も同様なのだが)収入は増えていないのに毎年1.5倍も値上がりし、なぜ値上がりしたのかの説明もなく、計算方法も明示されておらず、ただ無情に請求書だけが送られてくる。「滞納が続けば財産差し押さえ」という脅迫文付きで。横暴だ。
国民の生活を圧迫する国民健康保険などいらないので、できれば脱会したい。旅に出た後も、最初の1年は高額な請求が送られてくるだろう。当然払えない。なんとか対策を練らなければ。今日はもう寝る。
旅行記1のWindows Live Spacesが来年でサービスを停止するらしい。僕が旅行記1を始めた2006年ぐらいは普通だったが、改悪に次ぐ改悪で使いづらくなり、利用者が減ったのだろう。実際評判も悪かったようだ。過去に投稿した記事や画像はそのままWORDPRESSというブログに移行できる。移行してみたら、これもまた、余計な機能がごちゃごちゃあり、必要な機能がなかったりで、使い勝手が悪そうだ。もう更新はしないのでどうでもいいのだが、大切な旅の記録なので、一応形として残しておきたい。デザインは少しすっきりして、見やすくなったかもしれない。
紀元前はケルト人が住んでおり、古代ローマ人はそこをガリアと呼んでいた。BC58年にはローマの将軍カエサルに侵攻され、ガリアはローマの属州となった。4~5世紀のゲルマン人の移動に伴い、ゲルマンの一部族であるフランク人が定住し、フランク王国を建てた。フランク王国最大領域時の国王カール大帝の死後、3人の孫が領土を分割し、その3つが現在のフランス、ドイツ、イタリアの基礎となった。10世紀に成立したフランス王国は、17世紀のルイ14世の時に最盛期を迎えた。この時期のフランスはヨーロッパ最大の人口を有し、政治、経済、文化、学問などにおいて絶大な影響力があった。1789年のフランス革命で王政が倒された後、1799年にナポレオン・ボナパルトが政権を握って領土を拡大したが、ロシア遠征で失敗したのを機に、フランス軍は連合軍によって壊滅した。二度の世界大戦では主戦場となり、多くの犠牲者を出したものの、連合国側についたため、戦勝国となった。16~20世紀に、フランスはイギリスと植民地化を競い、西アフリカ、北米、アジアなど、広大な領土を獲得した。その大部分は独立したが、現在も南米の仏領ギアナや、ニューカレドニアをはじめとする数々の島を領有している。ドイツとともに、EU主導国のひとつ。GDP世界5位の経済大国。観光客入国数は世界1位、農産物輸出額は世界2位。1973年のオイルショック以来、経済成長率は低く、2007年の世界金融危機でも打撃を受け、高い失業率と財政赤字が問題になっている。イタリアとの国境にアルプス最高峰のモンブラン(4810m)がある。大半がケルト、ラテン、ゲルマン系の混成民族。移民国家でもあり、スペイン、ポルトガル、東欧、旧植民地のアフリカ、中東、アジアなどから多くの移民を受け入れている。現大統領のサルコジも移民2世。アフリカ系黒人の居住区はスラム化しており、犯罪率、失業率が非常に高い。2005年のパリ暴動で移民の若者が不満を爆発させた。
公用語はフランス語。スイス、ベルギーでも公用語になっている他、旧植民地の西アフリカ、マダガスカル、カナダのケベック州、ハイチ、仏領ギアナなどでも話され、使用国数50ヶ国以上(世界2位)。総話者数は4億1千万人(世界4位)。カトリック80%、イスラム7%、プロテスタント1.5%。フランス出身の有名人・音楽ジョルジュ・ビゼークロード・ドビュッシーエリック・サティモーリス・ラヴェルピエール・ブーレーズ・美術クロード・モネオーギュスト・ルノワールポール・ゴーギャン・文学マルキ・ド・サドスタンダールオノレ・ド・バルザックヴィクトル・ユーゴーシャルル・ボードレールジュール・ヴェルヌアルチュール・ランボーマルセル・プルーストジャン・コクトーサン=テグジュペリジャン・ジュネアルベール・カミュ(フランス領アルジェリア)
・哲学ミシェル・ド・モンテーニュルネ・デカルトブレーズ・パスカルシャルル・ド・モンテスキューアンリ・ベルクソンジャック・ラカンジャン・ポール・サルトルシモーヌ・ド・ボーヴォワールメルロ=ポンティレヴィ・ストロース(生まれはベルギー)ジル・ドゥルーズミシェル・フーコージャン・ボードリヤールジャック・デリダ フランク王国の最盛期ナポレオンによる領土拡大フランス帝国の支配
フランス語圏
スイスには、僕がヨーロッパで最も楽しみにしているアルプスがある。アルプスは7ヶ国にまたがっているが、イメージ的に「アルプス=スイス」だろう。スイス・イタリア国境にはマッターホルン(4478m)がある。最高峰ではないが、マッターホルンはアルプスの象徴であり、スイスの象徴でもある。写真を見ていると、どこかへ連れ去られてしまいそうになる。カナディアン・ロッキーでは、信じられないほど美しい山と湖を見たが、アルプスも同じぐらいの期待をしてしまう。
九州ほどの小さな国土に、ドイツ語、フランス語、イタリア語、ロマンシュ語の4つの公用語がある多言語国家。5世紀にローマ帝国がスイスから撤退した後、4つの民族が住みついたことがこの基礎をつくった。山がちな地形であまり混じり合うことがなかったのか、現在もそれぞれの言語話者は地理的に明確に分かれている。フランク王国、神聖ローマ帝国などの支配の後、1648年に独立。1815年に永世中立国として国際的に認められた。二度の世界大戦では、中立国といっても無縁ではいられず、逆に中立国ゆえに、他国がスイスを舞台に国際諜報や外交を行い、政治難民の避難地ともなった。第1次大戦後の1920年、国際連盟の本部がジュネーブに置かれた。第2次大戦後の1945年に設立された国際連合には長らく否定的であったが、2002年にようやく加盟。EUには加盟していない。永世中立国に加えて多言語という利便性もあり、WHO、IOC、FIFAなど、国際機関の本部が多数置かれている。永世中立国であるゆえ、他国から攻められた時に誰も頼らず自衛せねばならぬため、重武装の軍事国家でもある。ほとんどの住宅、建物にシェルターがあることで有名。
主な産業は、観光業、精密機械工業、金融業などで、経済水準は非常に高い。賃金の高さはデンマークに次いで世界2位。物価の高さはジュネーブが世界6位。通貨のスイスフランは、金よりも堅いといわれるほど世界で最も安定している。多くの国民が、EU加盟には何のメリットもないと考えている。ドイツ語話者は64%だが、標準ドイツ語とは通じあえないほどの方言。ドイツ語圏はゲルマン系アレマン人が住む。フランス語話者は19%。フランス語圏は19世紀にフランスから来たケルト人+ゲルマン人が住む。イタリア語話者は8%。ロマンシュ語話者は9%。世界でもスイスのごく限られた地域でしか話されない(高齢が多い)、絶滅危惧語。人口は756万人だが、そのうち2割が外国人定住者あるいは短期労働者。特に旧ユーゴスラビア出身者が多く、ユーゴスラビアの言語やトルコ語の話者も多い。英語の通用度も高い。カトリック43%、プロテスタント35%、イスラム教4%。スイス出身の有名人ジャン・ジャック・ルソー(哲学者、思想家、作家、作曲家)アンリ・デュナン(赤十字社の創設者)フェルディナン・ド・ソシュール(言語学者)グスタフ・ユング(心理学者)アルフレッド・コルトー(ピアニスト)