2010年12月30日木曜日

よいお年を

今のiPodはおかしい。
機能ではなく、サイズがおかしい。
この小ささで16GB(約200時間)とは。
  
ほとんど重さを感じない。
バッテリーも入ってるのに。
すぐ落として転がっていくので、なくしてしまいそうだ。
10年後のiPodはどうなっているのだろう?
これ以上小さくなっても困る。
タッチパネルは便利だが、人差し指で画面をなぞっている姿を人に見られるのはちょっと恥ずかしいので、コソコソ操作している。

新車のクラブスペシャルは素晴らしい。
日々の自転車通勤が本当に気持ちいい。
ドロップハンドルはフラットバーに比べると小回りが効かない気がするが、直線を走る分には前傾姿勢も慣れた。
サドルはまだ硬いが、元々ケツは鍛えてあるのでもう痛くはない。
こんなに軽快で速くて、本当に大荷物を積めるのか逆に不安になってきた。
本番ではタイヤはもっと太いのを履いた方がよさそうだ。
あと難点は、ブレーキの効きがいまいちなことだ。
レバーが握りにくい位置にあるから仕方ないのか、それともカンチブレーキというものがあまり効かないものなのか?
荷物を積むとさらにブレーキが効かなくなるので、峠道の長い下りなんかはこれだと怖い。
クロモリの特性はまだ明確にはわからない。
今まで乗っていたものと何から何まで違うので比較が難しいが、乗っていて全然疲れないし、段差の衝撃も大丈夫。
感触としては良質のフレームだと思う。

今から大晦日の夕方まで、ぶっ続けで仕事。
よいお年を。



2010年12月26日日曜日

74歳のハードブルース

バディ・ガイがまた出した。

バディ・ガイ ”Living Proof” 
Living Proof
74歳。
驚異的としか言いようがない。
毎回「これで最後か」、と思いながらアルバムを買い続けてきたが、タワレコの試聴コーナーで聴いてみて、全身鳥肌が立った。
ギターも歌も、衰えるどころか、「オレはこれからだ」と言わんばかりに、攻めまくっている。

ブルースは形式に縛られがちな音楽だが、バディ・ガイはいつも斬新で、個性に満ちている。
74歳で、第一線で新しいブルースを創り続けるという人は、前例がない。
現在進行形の生き証拠だ。
タイトルの”Living Proof”は、そういう意味だろう。
世界遺産に認定してもいいアルバムだと思う。

(B.B.キングは85歳で現役だが、だいぶ前から、他人が演奏する音楽に歌をのせているだけとしか思えない。)

僕は10代の頃からバディ・ガイが大好きで、特にアドリブを覚えたての頃に影響を受けまくったので、今でもスリーコードでアドリブをとると、バディ・ガイっぽいフレーズが出てしまう。
僕にとって、ブルースギターの原点になる人だ。
90年代後半に2度、日比谷の野音でバディ・ガイのライブを見て、全身であのパワーを感じてきた。
もう一度、生バディ・ガイを見るチャンスはあるだろうか?








 


 



2010年12月24日金曜日

できた!!!

ついに完成した。

  

なにぶん素人なので時間がかかってしまったが、全部バラして一から組み立てるという作業は、とても勉強になった(ホイール組みはムリだが)。
フレームオイルコーティングだけでなく、ほぼすべてのネジやワイヤーなどにもグリスを塗っておいたので、当分サビつくことはないだろう。
ブレーキ調整もディレーラー調整もバッチリ。
その他のパーツの微妙な調整も、自分なりにシビアに決めた。
文句ない仕上がりだ。

さっそく試乗してみた。

思っていたよりもずっと軽くて、速い。
ひとこぎに対する推進力が、今までと全然違う。
加速もすごい。スピード追求型じゃないのに。

爽快。
自分で組んだ自転車がこんなにも快適だなんて。

最高の気分だ。
苦労した甲斐があった。

深夜1時ぐらいまで、家の周辺をグルグル走り回っていた。

ハンドルの低さにも驚いた。ロードバイク特有の前傾姿勢も、しばらくすれば慣れると思う。
本革のサドルはガチガチに硬く、会社まで往復したらケツが痛くなった。これもしばらくしたらなじんでくるはず。
手のひらも痛い。バーテープの弾力性がいまひとつなのと、サスペンションがないせいだろう。

それでも、最高の乗り心地。
大満足。

駆動系パーツは全交換。フロントギアはダブルからトリプルに。
  

ハンドル周辺。


バーテープは、とりあえず巻けた。
消耗品なので、数ヶ月後ごとに交換する。次はもっとうまく巻けるだろう。
カラーはダークブラウンが一番かっこいいと思っていたが、いまひとつしっくりこない。
次はサドルのカラーと合わせるか、ブラックにする。

コントロールレバーの握り心地と、指でクイクイやるシフトチェンジが気持ちいい。

ブレーキレバーを握ると内部がこんなに露出する。ー雨天走行したら浸水するんじゃないだろうか?

最近は、105以上はすべてのワイヤーがバーテープ内部に収まってスッキリしているのだが、TIAGRAはまだシフトワイヤーが飛び出ている。
このままだとフロントバッグと干渉するので、変速バナナでワイヤーをカーブさせてスペースを確保した。   

アウターストッパー。もともとシフトレバーがあった所にシフトワイヤーを固定できちゃうパーツ。


無敵だ。
もう怖いものは何もない。


2010年12月23日木曜日

自転車小物 続き

ポンプ(¥3430)。

携帯用ミニポンプより家庭用フロアポンプ。

1.5L用ボトルケージ(¥1190)。

最近は店で1.5L用をみかけなくなったので、ネットで注文して取り寄せた。

サドルロック(¥880)。

常時サドルをロックできる。

自転車専用工具セット。

前から持っていたもの。たしか7千円ぐらいだった。
これすべて持って行けば安心だが、かなり重い。

ちなみに、ここ最近の買い物は、自転車本体も含めて、ほとんどネット通販で取り寄せた。
今や僕は楽天のシルバー会員で、もうじきゴールド会員になるだろう。
それでも、楽天のクレジットカードは取得できない。



2010年12月20日月曜日

ヘヴィーなチョコパイ

友人宅に招かれ、ごちそうになった。

コストコのチョコレートクリームパイ。
  
写真じゃ伝わりにくいが、直径30cmは迫力ある!
懐かしい、アメリカンな味。
誰も共感してくれないが、アメリカのスイーツは素晴らしい。
豪快なボリュームと、ガツンとくる遠慮のない甘さが、素敵すぎる。
日本は高級な店ほど、砂糖入れ忘れたんじゃないかと思うほど甘さ控え過ぎだし、サイズも鼻クソほどで物足りない。
コージーコーナは大好きだけど。

またアメリカに行きたい。あのココナッツクリームパイを、今でもよく思い出す。

winlook君、ごちそうさまでした。
いただいてばかりで本当に恐縮です。



2010年12月18日土曜日

だいぶ形になってきた



自転車の組み立てはなかなか難しい。
物と工具がそろっていれば誰でもできることだが、思い通りにいかなくて何度も行き詰まり、けっこう時間かかる。
ちょっと傷つけてしまったりもする。
今はだいたいのパーツを取り付けただけだが、これからワイヤーを張って、微妙な調整をしていく。
ここからが本番だ。

  
やはりコントロールレバーを替えるとだいぶ趣きが変わる。現代風のルックス。
バーテープを巻くのも初挑戦。



2010年12月16日木曜日

キャリアとバッグ届いた

日東キャンピー(700C用、フロント¥13600、リア¥13600)

前回の旅では、キャリア選びに失敗したので、今回は多少高くても信頼できそうなものを選んだ。
日東キャンピーは、ツーリング用キャリアの定番のようだ。
でも、前から思っていたのだが、いくらキャリアが頑丈でも、それを支えているボルトが折れたらおしまいだ。

TOPEAK パニアバッグ(1個21L、左右ペア¥13440×2)、ハンドルバーバッグ(7.5L、¥7560)

ツーリングバッグの定番といえばドイツのORTLIEBだが、僕はあれはもう買いたくない。
すぐ穴が開いて浸水するし、取っ手は切れるし、ポケットがなくて不便だし、そして高い。
以前はKONNIXが、丈夫で便利で安いバッグをつくっていたのだが、残念ながら今は生産していないようだ。
TOPEAKのバッグは、ポケットがないが、それ以外の条件は満たしていると思う。当然、防水。

レースの世界は日進月歩で進化し続けているようだが、ツーリング用グッズは需要が少ないせいか、なかなか進化してくれない。
出回っているバッグの多くは、いまだに防水じゃない。
鍵付きのバッグを開発して欲しい。



2010年12月15日水曜日

フレーム内部オイルコーティング


アルミやカーボンと違って、クロモリは錆びる。それも内側から錆びる。
なので、完全にバラしてフレームだけにして、内側にオイルをスプレーしてコーティングした。
隅々までまんべんなくスプレーして、一晩置く。
自己流なので、これが正しいやり方なのかどうかはわからない。
あるいは、今のクロモリは出荷時になんらかのコーティングがされているのかもしれない。
でもまあ、念のため、やっておいて悪いことはないだろう。


ホイールは大丈夫だろうか?
前回の旅では、出発前に信頼できる店でホイールをつくってもらった。
荷物満載のロングライドにも耐えうるリムとハブ、それから絶妙にテンション調整されたスポークで、未舗装道路でも頼もしく戦ってくれた。
今回は、最初からツーリング仕様につくられているということで、特にいじらずにこのままで行くつもりだ。
サスペンションがない分、ホイールに負荷がかかるだろうから、途中でつぶしてしまう可能性もあると思うのだが、どうだろう?

今から夜勤。
最近は月休1日+睡眠時間が4時間ほどなのでとても眠い。
運転中は常に睡魔と戦っている。
栄養ドリンクで軽くドーピングして、出発。



2010年12月13日月曜日

パーツ届いた



シマノのTIAGRAに統一した。
TIAGRAは下から2番目のグレードで、どの程度のクオリティが期待できるのかわからないが、これより上のグレードになると、リア10段にしか対応しない。
前回の旅の感触からすると、世界的にはロードよりMTBの方が普及しているので、MTB流にフロント3段×リア9段対応のパーツでそろえるのが無難だと思う。
金額的にも、上位機種は手が出ない。

STIコントロールレバー(¥18463)

ロードバイクは、ブレーキレバーとシフトレバーが一体化している。
でもクラブスペシャルは違った。昔よく見た、ダウンチューブにシフトレバーが付いているタイプ。
さすがにこれは嫌なので、STIに替える。
でも、たかがレバーで、しかも下から2番目の下位機種なのに、この価格。
上位機種は平気で4~5万する。たかがレバーで

店でロードバイクを眺めていると、このSTIが妙に自己主張しているように感じる。
たしかに角みたいに突き出ていてかっこいいし、質感もいい。
それに、ここを見ればどのグレードのコンポーネントが搭載されているかが一目でわかるので、ついここに目が行ってしまう。

ちなみに最近知ってたまげたのだが、去年、シマノの最高グレードDURA-ACEのSTIおよびディレーラーが電動化されたらしい。
スイッチを押すとディレーラー内部のモーターが作動してシフトチェンジし、STIにはデジタルディスプレイが付いていて、どのギアに入っているかが表示される。
今年のツール・ド・フランスに出場したチームもこれを導入していたらしい。
レースに関係ない者には無用の長物だが。

クランクセット(トリプル、¥10441)

ロードバイクは基本的にフロント2段(ダブル)だが、荷物満載での峠越えや向かい風走行を考えると、やはり3段は欲しい。
通常の走行で1番小さいギアを使う人はまずいないだろうが、ツーリング中は余裕で使う。
クラブスペシャルにはスギノのダブルが付いていた。

フロントディレーラー(3段用、¥2851)


リアディレーラー(9段用、¥3749)

クラブスペシャルには、ディレーラーはともに最下位グレードのSORAが付いていた。
SORAは、壊れやすいとか、ショボイとか、初心者用とか、あまりいい評判を聞かない。
MTBの最下位はDEOREだが、DEOREは質も耐久性もまったく問題なかった。
ロード派はパーツに対する評価もシビアなのかもしれない。

バラバラ
  






2010年12月8日水曜日

来た!!!

  

  

RALEIGH CLUB SPECAL 2011年モデル ¥121250
重量:11.9kg
フレームサイズ:540mm
カラー:クラブグリーン
フレーム:クロモリ
フォーク:クロモリ
ホイール:700C
ギア:2×9

ラレーは創業1888年のイギリスの老舗だが、現在は自転車をつくっておらず、アメリカや日本など各国のメーカーに名を貸して自転車をつくらせる、というブランド商売をしている。
日本では、アラヤが「ラレー・ジャパン」の名で企画・開発している。
製造は台湾。今や台湾は世界一の自転車製造工場となっている。
つまり、イギリスのブランド名で日本が開発し、台湾で製造されている、という自転車。
これは日本でしか売ってない。実質アラヤがつくっているので国産と言ってもいい気がする。
  

  

この「クラブスペシャル」は、スポルティーフと呼ばれるツーリング車。
店頭に置いてあるのはごくまれで、基本的には取り寄せとなる。

クロモリは重いといわれているが、持ち上げてみた印象ではMTBより軽い。
よほど強度に自信があるのか、フレームは細身でスラっとしたルックス。

サドルは、創業1866年のサドルメーカー、BROOKS。
これ単品で買うと1万円ぐらいする。
本革で、最初は硬くてケツが痛くなるが、次第になじんでくるらしく、高く評価されている。


中は空洞。


別売のサドルオイル。¥1365。


ブレーキシューはカートリッジ式。
クラシカルなデザインなのに、こういうところは現代的。


リムはアラヤ。やや幅広。スポーク穴は32。バルブはフレンチ。


カッコいい・・・
なんてカッコいいんだ。
オーラを感じる。

でもまだ乗らない。
交換するパーツがまだそろってないので、今は部屋で眺めて堪能する。
抱きしめて一緒に寝たいぐらいだ。



2010年12月7日火曜日

勢いで色々買った

新車の到着を待つ合い間に、ビックカメラで買い物をした。
ほんの数年でどれも性能が向上し、そして驚くほど値段が下がっていることに感動し、勢いで買ってしまった。

OLYMPUS SP-800UZ 1400万画素 30倍ズーム ¥27500
これでこの価格は異常だ。信じられない。
コンパクトカメラでは物足りないが一眼レフを買うほど本気にはなれない中途半端な僕にピッタリだ。
30倍ズームならアフリカの動物も良く撮れるだろう。防水じゃないのが残念。
  

今まで使っていたカメラはスペアとして持って行く。前回の旅でカメラを盗まれた経験から、スペアがあった方が安心。
これは710万画素で防水で、4年前にオーストラリアで買った。日本円で約4万円。今だったら1万円台だと思う。


CASIO PROTREK PRW-1300J-IJF 高度計 気圧計 温度計 方位磁針 電波 ソーラー ¥29400


今までも高度計、気圧計、温度計付きのPROTREKを使っていたが、電池交換やらバンド交換やらで維持費がかさみ、本体もボロボロ。アンデスでの最高標高4605mが記録されている。


iPod nano 16GB ¥16800
4cm四方のサイズでタッチ式で16GBというのもすごい。しかも安い。


今まで使っていたiPodはスペアとして持って行く。これは8GBで、3年前に2万円で買った。


ビックカメラでこんなに買い物しても、ビックカメラのクレジットカードはつくれない。



2010年12月6日月曜日

小物

新車購入に向けて、小物を買い集めた。

鍵(¥5040)。110cm。絶対に切断されない鍵は存在しないだろうが、これはまず切られないだろう。
重いし高額だが、安心できる。


前回の旅でも同じ鍵を使った。ボロボロすぎる。さすがにこれは引退。


ループ式鍵(¥3045)。200cm。ホイールやサドル盗難防止のため、まとめてくくりつけてロック。


サイクルコンピュータ(たしか¥10000以上)。高度計、温度計付き、防水。
以前スペアとして買って未使用のもの。今は同じものは売ってないと思う。
今売られているモデルで、高度計、温度計付きで、かつ防水というのは多分ない。一昔前のものの方が優れている。


今まで使っていたもの。今度はこれをスペアとして持って行く。


サイクルコンピュータのブラケットセットのスペア(¥987)。
前回の旅で、パタゴニアの超暴風に何度も自転車を倒され、コードが引っかかって切れてしまったことがあったので。


防水ライト(¥4194)。基本的に夜間走行も雨天走行もしたくないが、必携だろう。でも高すぎ。


リア用防水ライト(¥1659)。荷物を積むので、シートポストに装着するタイプはダメ。これなら荷物に装着できる。


ベル(¥420)。方位磁針付き。


スタンド(¥2625)。


地味に出費がかさむ。



2010年12月5日日曜日

入荷!!!

2ヶ月前から予約していた自転車が、ついに入荷した。
もう入金も済ませ、発送を待つ。
1週間~10日後ぐらいには家に届いているはずだ。

今まで僕はMTB一筋だったが、次の旅の伴は、一転してロードバイク。
大別すればロードバイクだが、スピード追求型のロードレーサーではなく、ツーリングのためにつくられた「スポルティーフ」というもの。「ランドナー」とも少し違う。
こんな用語を使っても通じにくいだろうから、「ロードタイプのツーリング車」と言うことにする。
ドロップハンドルで、タイヤはやや細め、コンポーネントもロードと同じ。ただ、レース用に比べると、重い。

長期ツーリングをする者が自転車に求めるのは、耐久性と標準パーツ。
スピードや軽さはどうでもいい。とにかくタフで、世界中どこでも手に入りやすい標準的なパーツを使っていること。
MTBはまさにそのイメージだったが、実は意外にそれほどタフでもなかったりする。
そもそもMTBは、その名の通りオフロード走行を前提につくられたものであって、数十kgの荷物を積んで何年も走り続けることは想定していない。
だから、そういう走行をテーマにつくられたツーリング車に決めた。今さらながら。

最大の決め手は、金属疲労に強いクロモリフレーム。
前回の旅での、フレームが折れるという信じがたい経験から、もうアルミフレームは一切信用しない。
クロモリは重量はあるが乗り心地も魅力のようで、アルミとカーボンが主流の中、いまだクロモリ愛好家も根強い。
いったいどんな乗り心地なのだろう?

いくつかのパーツには不満があるので、買って早々大々的にパーツ交換する事になると思う。
そんなわけで、ここ2ヶ月ほど、ロードバイクの基礎を学んでいた。
なかなか面白い。
MTBとはまったく別の乗り物のようだ。



2010年12月2日木曜日

しつこいようですが・・・

すっかり恒例となった、半年ごとのクレジットカードの申し込み、、、

結果は、いつも通りだった。

H君、お薦めのビックカメラSuicaカード、シェルカードも、ダメでした。
あとは、誰でも取得できるといわれている楽天カードやTカードなども、やはりダメだった。

しつこいようですが、僕は一定の収入があり(いかがわしい職業ではありません)、住居もあり、金銭のトラブルは起こしたことはないし、前科もないし、ごく善良な一市民のはずです。

なぜ審査に通らないのか、いまだ理由は不明。
中には、免許証のコピーまで郵送させておいて落とすところもある。

出発まで、チャンスはあと一度。
次ダメならもう諦めるしかない。



2010年11月27日土曜日

イメージ インド

11億の人口を抱え、世界7位の国土(日本の8.6倍)を有する南アジアの大国。
僕が子供の頃はインドの人口はたしか7億だった。

中国と同じく人口の多さが資本だが、単に人が多いだけはない。
古代より数学先進国で、現在も高度な数学教育で優秀な人材を生み出し、IT産業を中心に活躍している。
英語圏の国に移住するインド人は多く、アメリカの科学者の12%、NASAの科学者の36%、医師の38%、マイクロソフトの従業員の34%、IBMの従業員の28%がインド系アメリカ人だという。
また、アメリカの億万長者の10%がインド系で、ITの中枢を担うシリコンバレーに多く住んでいる。

GDPはまだ上位に入ってこないが、BRICSの一角としてめざましく成長している。
しかし、インフラ整備が遅れているようで、国民の半数は携帯電話を持っているのに、3分の1はトイレがないという。

BC1500年頃、中央アジアから来た遊牧民アーリア人は、インダス文明を築いたドラヴィダ人を征服した。
一部のドラヴィダ人はアーリア人から逃れてインド南部へ移動したため、今も南部はドラヴィダ人が多く住むが、現在のインド人の大半は、アーリア人とドラヴィダ人の混血民族。

さらにアーリア人はガンジス川流域に進出し、そこで都市や王国が形成され、インドの歴史の表舞台となった。
アーリア人が移動する過程で、先住民を差別するためにつくられた世襲的身分制度が、カーストである。
バラモン(司祭者)を最上位とするかれらの宗教はバラモン教と呼ばれ、輪廻転生を説き、また牛を神聖視する風習なども、現在まで受け継がれている。

4世紀には、バラモン教を母体として発展したヒンドゥー教が浸透した。
ヒンドゥー教は、創始者も経典もない民間宗教で、インド人独特の思考様式、社会習慣の総合であり、現在のインド人の生活とも深く結び付いている。

1526年、トルコ系民族が北インドに侵入してムガル帝国を建て、インド史上最大の帝国となった。
支配者のイスラム教とインドのヒンドゥー教とが融和してインド・イスラム文明が成熟した。
ムガル帝国最盛期の王妃ムムターズ・マハルの霊をまつるためにつくられた墓廟が、タージ・マハルである。
2万人の職人を使って22年間かけた代表作で、現在もインドのシンボルであり、新・世界の七不思議にも選ばれた。

17世紀にはポルトガル、オランダ、フランス、イギリスが、アジアとの貿易をめぐって競い、東インド会社を設立した。
これに勝ったイギリスがインドの商業を支配し、インド側の大反乱を抑えて1877年にイギリス領インド帝国を成立させた。

第1次大戦中、イギリスはインドに戦後の自治を約束したが、これを反故した。
これに対して、マハトマ・ガンディーが独立をめざして「非暴力・不服従」主義による抵抗運動を起こし、やがてインド全土に広まって民族運動に発展し、イギリスの統治を揺るがした。

第2次大戦後の1947年に独立したが、この時、イスラム圏はパキスタンとして分離独立した。
2006年ムンバイ列車爆破事件、2008年ムンバイ同時多発テロなど、パキスタンのイスラム過激派によるものとみられるテロが相次いでいる。
中国とも仲が悪い。

アーリア人、ドラヴィダ人、モンゴロイド、トルコ系、ペルシャ系など、多様な民族、文化によって構成されている。
公用語はヒンディー語。補助公用語は英語。憲法では22の言語が公的に認められている。
資料によって異なるが、主要言語だけで20ほど、方言も含めると850ほどの言語が日常語として話されている。
ヒンディー語の母語話者数は4億9000万人で、中国語、英語に次いで世界3位。文字はこんな感じ→हिन्दू धर्म
ヒンドゥー教80%、イスラム教13%、キリスト教2%、シク教2%、仏教0.8%。

  


インドの位置



2010年11月23日火曜日

休日

月休1日の生活もすっかり慣れた。
以前は、週に1度の休みは絶対に必要だと思っていて、休日はいつも夕方の5時まで寝ていた。
今は、その時間が無駄に思える。
脳が「金の亡者のごとく働きまくる」モードに切り替わり、毎日働き続けることが当たり前になると、もう休日なんぞどうでもよくて、このまま出発の日まで休みなしでもいい気がしてきた。

でも、それだと人付き合いがおろそかになる。

そんなわけで、今日は同級生と会ってきた。
彼とは、小学校の時に自転車で飯能まで行った仲だ。
思えば、あれが人生初の自転車旅行だった。

子供の頃、あるいは学生時代に一度でも自転車で遠出をしたことのある人は、意外に多いんじゃないかと思う。
これをエスカレートさせれば、とんでもなく素晴らしい経験ができるのだが、大人になってやる人はあまりいないようで、物珍しそうな目で見られる。
僕自身、まさか大人になって、自転車旅行が人生のメインテーマになろうとは、当時は夢にも思わなかった。

この友人は、中学の時から建築士になると言っていたのを僕は覚えていて、その言葉通り、すでに一級建築士の資格を取って建築士として仕事をしており、いずれは独立するつもりだという。
こんな風に目標を実現し、貫き続ける人と接すると励みになる。

僕の目標は、社会に何の貢献もしない道楽にすぎないが、それでも応援してくれる人がいるのは本当にありがたい。

男2人でカフェでケーキを食べてきた。
男同士でこういうのも、悪くない。

明日は3時半起き。
もう寝る。



2010年11月17日水曜日

辻井伸行

辻井伸行を聴きに行った。
一度生で聴いてみたいと、ずっと思っていた。

「題名のない音楽会」の収録で、チケットは無料。
場所はシビックホール。奇しくも僕はここのガラス清掃もやっている。

辻井伸行はとにかく音がいい。
あれほど澄んだ透明感のある響きは、他に類を見ない。
演奏スタイルはオーソドックスなのにこれほど人を惹きつけるのは、音が何かを力強く物語っているからだろう。

初めて彼を聴いたのも、4年ぐらい前にテレビで「題名のない音楽会」を見た時だった気がする。
数人の若手ピアニストが順に演奏していて、その中で盲目のピアニストがひとりだけズバ抜けていい音を出していたのを覚えている。

僕は今まで日本人のピアニストを好きになったことがなく、ホロヴィッツやグールドなどの型破りな(異常な)ピアニストを好んで聴いてきたが、辻井伸行の出現で固定観念がすっかり崩れてしまった。

今日の曲目はチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番第1楽章(佐渡裕指揮、東京フィル)とオリジナル曲。
放送予定日は2011年3月13日。

彼の音は、すさまじい練習の積み重ねをしてきたことも強く物語っている。
僕よりひとまわりも年下のこの青年を、心から尊敬する。



2010年11月15日月曜日

まさかの自分がアシッドアタック

今日は外壁洗浄で酸を使った作業をした。
外壁にこびりついた黒ズミはアルカリ洗剤では落ちないので、酸で洗って溶かす。
ゴム手袋、長靴、カッパで完全防備(本来ならゴーグルも)するが、どこからともなく酸は侵入し、皮膚を焼く。



これぐらいは軽度だが、ゴム手袋の指先に穴が開いて爪の間にしみ込んだりすると猛烈に痛い。
原液の酸を顔にぶっかけられるパキスタンの女性の痛みは想像を絶する。

昨日は中学時代の同級生の依頼で仕事をしてきた。
ロープ作業で外壁のコーキングを修正してその上に塗装をする、という内容。
コーキングや塗装は初体験だったので仕上がりは自信なし。
でも、ロープ作業を清掃以外の分野でも役に立てることができたら光栄だ。

自分にとってロープ作業はごく日常的な仕事で、色々な感覚が麻痺してしまっているのだが、初めて見る人にはとても奇異な仕事に見えるようで、この同級生に「ドMだな。」と言われた。
僕はMではありません。たぶん。

僕をドM呼ばわりしている友人のブログ→http://ameblo.jp/shinei-toso/



2010年11月11日木曜日

衝撃ニュース パキスタン

引き続き、苦手な方はご遠慮ください。

イスラム圏では女性の地位が著しく低く、多くの女性が暴力を受けている。
中東からアジアにかけて、特にパキスタンでは、女性に酸を浴びせる「アシッドアタック」が多発している。

主な動機は、結婚を断られたことによる逆恨み、あるいは、家に女の子は2人もいらないからという理由で幼い子に酸をかけることもある。

裁判を起こす経済的余裕もなく、社会的にも女性は軽んじて見られているため、加害者が起訴されることは非常に少ない。
1994年以降で、パキスタンの首都イスラマバードでのアシッドアタックの被害事例は報告されているだけで7800、そのうち加害者が有罪となったのはわずか2%。
また、酸の購入には規制がなく、塩酸や硫酸などが市場などで簡単に買える。

パキスタンのアシッドアタック(閲覧注意) 1
パキスタンのアシッドアタック(閲覧注意) 2
パキスタンのアシッドアタック(閲覧注意) 3



2010年11月6日土曜日

衝撃ニュース イラン

苦手な方は読まない方がいいかもしれません。

イスラム法では不貞行為はジナの罪と呼ばれ、婚前性行為や婚外性行為は重罪とされている。
処刑方法は、絞首刑、銃殺刑、鞭打ちの刑、石打ちの刑などがあるが、中でも石打ちの刑がむごたらしい。

イランの刑法によると、男性なら胸まで、女性なら首まで地中に埋めて動けないようにし、死ぬまで石を投げつける。
石を投げるのは裁判官で、石は大きすぎず小さすぎず、十分に痛めつけられる適度なサイズ、と規定されている。
この刑はイランの他、パキスタン、アフガニスタン、ソマリア、ナイジェリアなどで、現在も行われている。
→ソマリアでの石打ちの刑の様子(閲覧注意)

今年は、イランで不貞行為の容疑で石打ちの刑を宣告された43歳の女性が話題になった。→参照
彼女は裁判で自白を強要されたと主張し、容疑を否認している。
イラン司法局は世界各国から非難され、報道や人権擁護団体の運動も功を奏したのか、刑は延期され、判決を検討している。
しかし、イラン外務省報道官はこの問題について、西側諸国は、「恥知らずにも、犯罪と背信の問題を人権問題にすり替えようとしている。」とコメントした。
僕にはこの発言が最初から最後まで理解できない。

ちなみに、女性はレイプされても姦通罪になる。
女性は結婚するまで処女でいなければならず、結婚後は夫以外の男性と関係を持ってはならない。
2004年、レイプされた16歳の少女が絞首刑になった。→参照
イスラム圏では女性の地位が著しく低く、裁判でも女性の主張より男性の主張が優先される。
この件では、レイプした51歳の男性は95回の鞭打ちの刑ですんだ(95回も鞭で打たれたら死にそうだが)。

日本では、「この人痴漢しました」と言えばその男性の人生が終わるが、イスラム圏では、「この人レイプされました」と言えばその女性の人生が終わる。



2010年11月5日金曜日

イメージ パキスタン

BC2600~BC1800年頃、インダス川流域を中心に、四大文明のひとつであるインダス文明が栄えた。
モヘンジョダロやハラッパーなどの都市遺跡に象形文字が残されているが、いまだ解読されていない。

17世紀からイギリスの会社がインドに進出し、19世紀にはインドとその周辺は完全にイギリスの植民地となった。
第2次大戦後、ヒンドゥー教圏がインド、イスラム教圏が東西パキスタン、仏教圏がスリランカとして独立した。

ヒマラヤのふもと、カシミアのセーターで有名なカシミール地方は、住民の8割がイスラム教徒であったが、ここを統治していた藩主がヒンドゥー教徒であったため、パキスタンに属することを拒み、独立を望んだ。
これに対してパキスタンへの帰属を求めた住民が暴動を起こすと、インド、パキスタン双方が武力介入した。
これが1947年第1次印パ戦争。

以来、60年以上にもわたって、両国はカシミールの領有をめぐって対立している。
現在も世界地図を見ると、この付近の国境は実線ではなく点線で描かれている。

1971年の第3次印パ戦争では、東パキスタンがバングラデシュとして独立した。
この戦争でパキスタンはインドに大敗し、国土の20%、人口の60%を失った。

インドは、1974年と1998年に2度の核実験を行った。
これに脅威を感じだパキスタンは、世界各国からの警告を無視して核実験を決行し、核保有国となった。

その後も、1999年インド旅客機ハイジャック、2000年カシミール爆弾テロ、2006年ムンバイ列車爆破テロ、2008年ムンバイ同時多発テロなど、和解の兆しは見られなかったが、2010年、両国の首脳が会談し、今後も対話を続けていくと決めた。

2008年、アメリカがインドと協定を結び、インドに原子力技術を提供するようになった。
アメリカはイランの核開発を非難しながら、一方でインドにこういった協力をすることはダブルスタンダードである。
パキスタンも、核開発の指導者カーン博士が北朝鮮に技術を提供するなど、管理体制に不安が見られる。

パキスタンは、タリバンをつくりだした国であり、その本拠地でもある。
現在は、アメリカの思惑でパキスタン政府とタリバンは対立し、2008年頃からタリバンによるテロが多発。
兵士だけでなく多くの一般市民も犠牲になり、2009年にはパキスタンの避難民は415万人に達した。
タリバンは、パキスタンの核を奪ってアメリカに向けると宣言した。

・・・この国は無理かもしれない。
外務省は、パキスタンの大部分に「渡航の是非を検討してください」、イランとの国境一帯に「渡航の延期をお勧めします」、アフガニスタンとの国境およびカシミール地方に「退避を勧告します」、を発令している。
中央アジア経由にルート変更すべきか?
あるいは、イランからフェリーでインドに行けないだろうか?

自然災害でも大規模な被害。
2005年、カシミール地方でマグニチュード7.6の地震が発生し、9万人以上の死者。
2010年、洪水で死者1200人以上、200万人が家を失った。

パンジャーブ人56%、パシュトゥーン人16%、シンド人13%、バローチー人4%。
人口増加が激しく、現在は1億8千万人。
国語はウルドゥー語。ヒンディー語と同系だがアラビア文字を用いる。公用語は英語。
イスラム教97%、ヒンドゥー教1.5%、キリスト教1.3%。

  パキスタンの位置



2010年11月3日水曜日

イメージ イラン

古来よりペルシャとして知られていたが、これは外国による呼称で、かれら自身は自国をイラン(「アーリア人の国」の意)と呼んでいた。

アメリカと真っ向から敵対している国だが、かつては親密な関係だった。
第2次大戦後、アメリカはイランの石油に目を付けて開発を支援し、イラン国内は西洋化が進められた。
しかし、1979年、復古的なイスラム国家を望む人々が革命を起こした。
国王を追放し、ルーホッラー・ホメイニ師を最高指導者に迎え、イラン・イスラム共和国が樹立した。
ホメイニ師を支持する学生が首都テヘランのアメリカ大使館を占拠し、大使館員を人質にたてこもった。
これを機にアメリカは国交を断絶し、レーガン大統領はイランをテロ国家に指定、ブッシュ大統領はイラン、イラク、北朝鮮の三国を「悪の枢軸国」と表現した。

中東には、アメリカのバックアップで圧倒的な軍事力を誇るイスラエルがある。
イスラエルはすでに核兵器を保有し、中東イスラム諸国に対して無言の圧力をかけてきた。
反米同様に反イスラエルを徹底するイランは、イスラエルに対抗するために核開発を進めている。

イランの核開発は国際社会から批判の的となっているが、これは西側諸国の考え押し付けで、イスラエルの核保有は見て見ぬふりをしてイランだけは許さない、というのは公平ではない。

核拡散防止条約は、すでに核兵器を保有してしまっている米露英仏中は保有し続けることを認め、他の国が新たに製造することは許さない、という西側に都合のいい不平等条約だ。
また、加盟していないインド、パキスタン、イスラエル、北朝鮮に対しては何も言えない。

イランは、世界最大の産油地帯であるペルシャ湾の入り口、ホルムズ海峡の鍵を握っている。
もしここが封鎖されれば、世界経済が大混乱に陥ることは必至である。
こういった脅威があるため、国際社会もイランに制裁を加えることには慎重になっている。
日本も、輸入している原油の8割がこの海峡を通過しているので、他人事ではいられない。

隣国イラクがアメリカにやられたことも影響してか、イランはIAEA(国際原子力機関)からの中止要請も無視し、ウランの濃縮を続けている。

1988年、イギリスの作家がムハンマドを題材にした「悪魔の詩」を出版したが、これはイスラムへの冒涜であるとされ、ホメイニ師はこの作家に死刑を宣告した。
作家は警察に保護されたが、日本語版の訳者であった筑波大の助教授が何者かに殺された。
犯人はまだ捕まっていない。

ペルシャ人51%、アゼリー人25%、クルド人7%。他の中東イスラム圏とは違い、アラブ人国家ではない。
公用語はペルシャ語。アラビア文字を使い、アラビア語からの借用語も多い。
シーア派が90%。イスラム圏で唯一、スンニ派ではなくシーア派が多数派となる国。

隣国イラクとは宗派も民族も言語も異なり、フセインがシーア派を弾圧してきたこともあって、仲が悪い。
1980年、石油輸出の要所である国境をめぐってイラン・イラク戦争が勃発した。
1988年に停戦し、犠牲者は両国で100万人と推定されている。

イラン・イスラム共和国地図  イランの位置



2010年10月30日土曜日

イメージ ギリシャ

BC8世紀頃からアテナイやスパルタなどの都市国家ポリスが成立し始め、BC6世紀頃には市民による合議制で政治を行う民主主義が確立された。
これが現代の民主主義のルーツであり、古代ギリシャ語の「デモス」(人民)と「クラティア」(権力、支配)を合わせた「デモクラティア」が「デモクラシー」(民主主義)の語源である。

古代ギリシャ人は、古代ローマの領域である地中海各地に植民都市を広げ、富を蓄えた。
古代ローマ人は、これらのギリシャ人の多い地域をグラエキアと呼んだ。
この「Graecia」が後に変形して英語で「Greece」、日本語で「ギリシャ」になった。
ギリシャ人自身は自分たちを「ヘレネス」と呼び、現在も公式国名はHellenic Repubic。

民主政治において弁論術を身に付け、外国との交流で教養を身に付け、古代ギリシャは世界最高の知的水準を持つ文明へと発展した。

・ホメロス(BC8世紀) 西洋文学最初期の作品「イリアス」と「オデュッセイア」でギリシャ神話や史実を記録
・ピタゴラス(BC582~BC496) 三平方の定理、無理数(√2)の発見、音律(現在でいうドレミファソラシド)の考案
・タレス(BC624~BC546) タレスの定理、日食の予言、ピラミッドの高さの測定、「万物の根源は水である」
・ヘラクレイトス(BC540~BC480) 万物流転、「同じ川に二度入ることはできない」
・ヘロドトス(BC485~BC420) 歴史の父、「エジプトはナイルの賜物」
・ソクラテス(BC469~BC399) 「無知の知」、「汝自身を知れ」
・ゼノン(BC490~BC430) アキレスと亀のパラドクス
・デモクリトス(BC460~BC370) 原子論
・プラトン(BC427~BC347) イデア論
・アリストテレス(BC384~BC322) 万学の祖 
・エウクレイデス(BC365~BC275) ユークリッド幾何学
・アルキメデス(BC287~BC212) 浮力の原理、円周率の近似値、代数螺旋の定義

BC338年にギリシャはマケドニアに征服され、ポリスは自治性を失った。
AD395年以降はギリシャは東ローマ帝国領に、1453年以降はオスマン帝国領になった。
1829年独立。

古代ギリシャから東ローマ帝国時代の遺跡、エーゲ海の島々など、豊富な観光資源が重要な収入源となっている。

EUのユーロ統合が始まると、PIGS(Portugal、Italy、Greece、Spain)と呼ばれる南欧の経済の弱さが問題になってきた。(近年、IはItalyではなくIreland。
2009年、ギリシャで政権交代が行われると、旧政権による巨額の財政赤字の隠蔽が発覚した。
これを機に、2010年に国債が暴落してギリシャ経済は崩壊した。
ユーロ、株価も下落し、EU全域、さらにアメリカ、日本にも飛び火するほどの世界的な危機に瀕した。
そして、「次のギリシャ」といわれているのが、STUPID(Spain、Turkey、UK、Portugal、Ireland、Dubai)。
ブタとかバカとか、なんとも侮蔑的だが、ヨーロッパ経済への不信感が伝わってくる。
日本やアメリカも他人事ではないが。

98%がギリシャ人。他にトルコ人、アルバニア人など。
数百万人のギリシャ移民がアメリカ、オーストラリア、カナダ、イギリス、ドイツなど、各地にいる。
公用語はギリシャ語。
宗教はギリシャ正教会。

現代に残る古代ギリシャ語
・アカデミー
プラトンが創設した学校アカデメイアから。
・アキレス
ホメロスの「イリアス」の主人公。俊足だったが、トロイア戦争でアキレス腱を射られて死んだ。
・アトム
デモクリトスは、物質のそれ以上分割できない最小の単位をアトム(原子)と呼んだ。
・エウレカ
アルキメデスが浮力の原理を思いついた時に発した言葉。英語読みだとユリイカ。 
・エピキュリアン
快楽主義を唱えたエピクロス派から。
・エロス
ギリシャ神話で恋心と性愛を司る神。  
・オデッセイ
ホメロスの「オデュッセイア」から。主人公オデュッセウスは英語読みだとユリシーズ。
・オリンピック
古代オリンピア競技が行われた地から。
・オリンポス
ゼウスをはじめとするオリンポス十二神が住まう山。
・ガイア
ギリシャ神話の大地の女神。
・カオス
ギリシャ神話の原初神。
・コスモス
ピタゴラスによる宇宙観。宇宙は数によって秩序づけられ、調和がとれている。カオス(混沌)の反対。
・ストイック
禁欲主義を唱えたゼノンが創設したストア派から。
・スパルタ
都市国家スパルタでは、幼少の頃から徹底した軍事教育が行われていた。
・ゼウス
ギリシャ神話の主神。
・ソフィア
智慧、叡智の意。
・ナルシスト
ギリシャ神話のナルキッソスから。池に映る自分の姿に恋した。
・パラドクス
論理的に矛盾が成立してしまう命題。
・パンドラ
ギリシャ神話で、ゼウスからパンドラに贈られた、決して開けてはいけない箱。
・プラトニック
プラトンのイデア論の曲解。プラトン自身はプラトニックではない。
・プロメテウス
ギリシャ神話の神で、人類に火、数、文字などの知恵を伝え、ゼウスに罰せられた。   
・ヘラクレス
ギリシャ神話最大の英雄。ヒドラなどを退治した。
・ポセイドン
ギリシャ神話の海神。
・ロゴス
ヘラクレイトスは万物を流転させる原動力をロゴスと呼び、転じて「言葉」、「論理」、「理性」を意味するようになった。

ギリシャ共和国地図  ギリシャの位置 



2010年10月25日月曜日

予防接種

A型肝炎の予防接種を受けてきた。

この手の予防接種は検疫所のみだと思っていたが、普通の病院でもやっているところがあった。
費用は6300円だった。
検疫所だと7500円する。
しかも検疫所は、ゆりかもめだったか、りんかい線だったか、交通の便が悪い場所にある。

A型肝炎の予防接種は、初回から1ヶ月後、半年後、の計3回受けて完了となる。5年間有効。
実は、前回の旅に出る前も受けようと思っていたのだが、調べたのが出発の1ヶ月前だったので、手遅れだった。

A型肝炎は、水や食べ物による経口感染のウイルスで、肝機能に障害が出る。(B型、C型は血液感染。)
このウイルス自体は世界中にいるが、先進国での感染はまれで、アフリカなどの不衛生な環境で蔓延する。
発症したら、しばらくは絶対安静。
死にはしないが、旅を終わらせかねない。
ただ、一度この病気にかかれば、治癒後は強い免疫力を獲得するらしい。これはちょっと魅力だ。

ちなみに、他の予想される病気は・・・
・コレラ
ワクチンはあるが、効果は2ヶ月ほどなので、長期旅行者にはあまり意味が無い。
・マラリア
ワクチンなし。予防薬は日本でも入手できるが、現地で買う方が安い。
・破傷風
破傷風菌は世界中の土壌にいる。日本でも裸足で歩いてケガしたら発病することがある。
・狂犬病
ワクチンはあるが、とても高いし、めったにお目にかからないと思うので、今のところは接種しない予定。
でも、発病したら死亡率100%の恐ろしい病気。
・黄熱病
前回の旅に出る前に予防接種を受けた。10年有効。



2010年10月22日金曜日

イメージ イタリア

BC753年、多部族からなる都市国家ローマが建国された。
建国にたずさわったラテン人は、ローマ文明の基礎を築き、かれらの話すラテン語はローマ帝国の公用語として広く普及し、現在のヨーロッパ言語のルーツとなった。
現在も、ローマ帝国の流れを受け継ぐイタリア、スペイン、ポルトガル、フランスなどはラテン系と呼ばれる。

王政ローマ(BC753~BC510)、共和制ローマ(BC509~BC27)、帝政ローマ(BC27~AD330)を経て、地中海全域からヨーロッパ、中東までを支配する大帝国となった。
395年に帝国は東西に分裂し、476年にはゲルマン人の侵入により西ローマ帝国が滅亡した。
東ローマ帝国(ビザンツ帝国)は、1453年にオスマン帝国に首都コンスタンチノープルを陥落されるまで存続した。

14~16世紀には、イタリアを中心にルネサンスが興った。
カトリック教会の権威によって抑圧され続けていた中世文化に対し、ルネサンスはギリシャやローマの古典文化を復興させ、文学や美術で革命的な作品が次々と生み出された。
また、中世には衰えていた科学精神も呼び醒まし、ガリレオらによる地動説が教会的世界観を揺るがした。
ヨーロッパで火薬、羅針盤、活版印刷が発明されたのもルネサンスの時代。

中世のイタリアは外国勢力の後押しを受けて小国、公国、王国が乱立して統一性がなかったが、1796年、フランスからナポレオンがイタリアに侵攻し、統一した。
1861年には、イタリア人によるイタリア王国が成立した。

第1次世界大戦で戦勝国となった後、ムッソリーニ率いるファシスト党による一党独裁が始まった。
ムッソリーニはローマ市内にバチカン市国の独立を認めてローマ教皇庁との対立を解消したり、エチオピア、ソマリアに侵攻して植民支配などをした。
第2次世界大戦ではドイツ、日本とともに敗戦。
50~60年代にはマーシャル・プランによって奇跡的な経済復興を成し遂げ、先進国に返り咲いた。
現在はGDP世界7位の経済大国。

イタリアは世界遺産の登録数がバチカン、サンマリノも含めると45(文化43、自然2)で世界1位。
観光国として名高いが、悪質なぼったくり業者も多い。
2008年には日本人男性がナイトクラブでクレジットカードから約97万円引き落とされ、2009年には日本人カップルがランチで約9万5千円請求され、イタリア観光相が謝罪した、といった騒動があった。

マフィアもイタリア経済に多大な影響を及ぼしている。
元々シチリアで生まれた犯罪者による秘密結社であったが、やがて世界的なヘロイン取引を行う大組織となった。
政治家との癒着も強くあるが、近年は摘発が加速している。

ラテン系、ケルト系、ゲルマン系、ギリシャ系などの混成民族。
南北で人の性質が違うといわれ、南北の経済格差も大きい。
移民も多く、人口の6.5%が外国人。
公用語はイタリア語。
95%がカトリック。

イタリア出身の有名人
・音楽
アントニオ・ヴィヴァルディ
ドメニコ・スカルラッティ
ニコロ・パガニーニ
ジョアキーノ・ロッシーニ
ジャコモ・プッチーニ
アルトゥーロ・トスカニーニ

・美術
レオナルド・ダ・ヴィンチ
ミケランジェロ・ブオナローティ

・文学
ダンテ・アリギエーリ

・科学
ジョルダーノ・ブルーノ
ガリレオ・ガリレイ

イタリア共和国地図  イタリアの位置 

ローマ帝国の最大領域
ローマ帝国の位置