グムンデン。
野宿してくださいと言わんばかりの好条件。
この後、調理中に嵐が到来。
テントごと吹っ飛ばされそうなほどの激しい暴風雨だったが、ゆで途中のスパゲティは死守した。
トラウン川沿いにも自転車道がある。
ナイス。
しかし雨。
雨、雨、雨。
ドナウ川、再び。
名前はちょっと変わってしまったが、やはりドナウ川沿いに自転車道がある。
ウィーンまでつながっている。
エクセレント。
リンツ。
リンツのキャンプ場で出会ったフランス人。
フランスから出発してルーマニアに向かっている。
今やGPS搭載は常識なのか。
10km ほど同行。
この人、フランス語まじりの英語というべきか、英語まじりのフランス語というべきか、むちゃくちゃな言葉で強引に会話を成立させてひとりでしゃべり続ける、困った人。
英語もドイツ語も、ほとんど話せないようだ。
人とすれ違うたびに、「ボンジュール! ボンジュール!」と元気良くあいさつするので、ちょっと恥ずかしかった。
そして、道がわからなくなるとすぐ、人に聞く。
なんのためのGPSなんだか。
しかも、目の前に自転車道の道標があることに気づいていない。
今日もどうせ天気悪いんだろう、と思っていたら、見事に晴れた。
フラットで、風もなく、障害物もなく、静かで、超~快適。
ブラックスワンはオーストラリアにしか生息していないはずだが。
2008年、オーストラリアにて撮った写真。
グライン。
このスーパーはちょっと値段高めだが、半額商品がけっこうあったりするので、それに的をしぼればお買い得。
テントも半額で売ってたので、つい買ってしまった(50ユーロ→25ユーロ)。
タンデム+トレーラー。
×2。
ドナウルートだったら、このクソ長い自転車でもジャマになることはないだろう。
メルク。
ドナウルートもこのあたりがピークなのか、荷物を積んだ自転車がそこらじゅうにある。
これほどサイクリング人口が多いところが他にあるだろうか?
スティフトメルク。
クレムス。
雨の降らない日はない。
昼間の走行中に降らないのは助かるが、夕方から朝にかけて、いずれにせよ降る。
夕方に嵐。
せっかく自転車にカバーかけてたのに、倒れてめくれてる。
ふつう、嵐が過ぎ去った後はパッと晴れるものだが、ここでは、その後も長時間しつこく降り続ける。
ニューテントは、面白いくらいよく浸水した。
とても寝れる状況ではないので、この夜はキャンプ場のTVルームで寝た。
野宿だったら終わってた。
翌朝。
ダメだ、こりゃ。
ちぎれてるし。
営業時間の短いヨーロッパでは、キャンプ場の受付時間も極限といえるほど短い。
場所によってまちまちだが、朝と晩のそれぞれ1、2時間だけ開いて、それ以外の時間帯は完全な無人状態、というところが多い。
入口にはゲートなどないので、勝手に入ってテントを張り、受付が開く時間になったら申告して勘定を済ます、といった具合だ。
夜、受付が閉まった後に来て1泊して、朝、受付が開く前に立ち去る、ということも可能ではある。
あるいは、受付が閉まっている時間帯にこっそりシャワーを浴びて、宿泊は野宿、ということも可能だ。
もちろん僕はそんなことはしないが。
2人で来ているのに1人です、と申告したり、車で来ているのに自転車で来ました、と申告しても、バレなさそうな感じだ。
客との信頼関係が成立しているヨーロッパでは、あまりそういったことに対する警戒心は感じられない。
一晩中TVルームが開いていて、そこで寝ていても誰も何も言ってこない、ということからも治安の良さがうかがえる。
相場は、1泊7~13ユーロ。
ドナウ川の支流。
歩道が水没している。
Wien, Austriaにて
Dst. 17218km